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2004/04/22

北村薫/朝霧

朝霧
北村 薫
北村薫/朝霧う~ん、やっぱり「今ひとつ」な感じ。
作品の質的な事ではなくて、あくまで私が好きかどうか、って事だけど。

以前読んだときはそんなに感じなかったけど、主人公である「私」の品行方正すぎるところとか、冗談みたいに本の話とか落語の話とかがスルスル出てくるところとか、他人の気持ちに敏感なところとか、誰からも好かれて可愛がられているところとか…とにかく、あまりにも出来すぎているところがどうにも鼻について仕方なかった。
「そんなわけないじゃん!」って感じ。

もちろん私だって社会のルールなんか全く無視した極悪非道、残虐無比なキャラが好きってわけではないんだけどね、この「私」のようにあまりにも非の打ち所がない感じで「シャラッ」とそこにいられるとなんかこう「イラッ(怒)」としてしまう。

それに思わせぶりなセリフも苦手だった…。
これは多分 仕事に関係して来ちゃうのかなと思うんだけど、普通に会社で仕事をしてるときにニュアンスで話をする事って殆どない、と言うかむしろやってはいけない事でしょ。
仕事上での伝達事項は素早く、正確に、判りやすく、そして受け手が勘違いする可能性を極力なくした状態で伝える、と言うのが基本だと思う。
(特に「相手が間違えにくいように」というのは重要)
そういう会話が日常になってしまっていると、この本に出てくるような常に謎かけ状態のもったいぶった会話と言うのが非常に「うっとおしいな~」と感じてしまうんだな。

もちろんこういうのは、相手が自分と同等またはそれ以上の知識があって自分が言ってる事、言いたいことの真意を判ってくれるだろう、と言う前提で会話が成り立っているのだと判ってはいるのだけど。
(でも、そんなに都合がいい人はそうそういないよね)

ただし、この気にいらなさの原因は「どうせ私にはこの中に出てきた話の100分の1も判らないわよ!」と言うクヤシサだったりするのも判ってはいるんだけど。
コンプレックスを刺激されてしまう、って事かな。

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