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2004/05/04

池波正太郎/戦国と幕末

戦国と幕末―乱世の男たち
池波 正太郎
池波正太郎/戦国と幕末小説かと思って読み始めたらさにあらず、エッセイでした。

著者が今まで扱った小説の題材になった歴史上の人物たちを『関ヶ原と大阪城落城』『忠臣蔵と堀部安兵衛』『新選組異聞』の3つの時代に分けて書いてあります。
それぞれ小説には描かれなかったような小さいけれど印象的な話が、池波氏の味わい深い文章で書いてありますが、中でも『新選組異聞』の内容が面白かったです。

著者の母親がその父親(つまり著者の祖父)から聞いた『新選組の土方の色女は京都の経師屋の未亡人だった』と言う話を著者にポロリと漏らしたことから生まれた『色』と言う短篇の話。
主要な新選組隊士の中で唯一明治まで生き残った永倉新八を主人公にした『幕末新選組』を書くときに、永倉の孫から直接思い出話を聞いた話。
などなど、これを読むと「新選組」と言うのは遠い歴史の中の人物たちではなく、まだまだ私達が今生きている時代のほんのちょっと前に足跡を残した人々であったんだなあ、と言うことを実感させられる話ばかりでした。

更に同じ項に書かれている「小栗上野介」、「伊庭八郎」については私は殆ど知識がなかったのですが、彼らもまた個性的なキャラクターの持ち主であることを知り是非詳しく知りたくなりました。
特に伊庭八郎と言う人物はもっと日本人に人気があっていいのではないか、と言う要素盛りだくさんなのですが…。
それとも単に私が知らないだけなのかな~?
いずれにしても彼を主人公にした「幕末遊撃隊」は近いうちに読んでみたいと思います。


<当ブログ内関連記事>
池波正太郎/上意討ち(『色』収録)
池波正太郎/幕末遊撃隊

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