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2004年5月の41件の記事

2004/05/31

ポール・ギャリコ/トマシーナ

トマシーナ
ポール・ギャリコ 山田 蘭
ポール・ギャリコ/トマシーナスコットランドの片田舎インヴァレノックで一人娘のメアリ・ルーと暮らすマクデューイ氏は町で唯一人の獣医師。
その診断の正確さと処置の適切さには定評があったが、同時に他人に対する高圧的な態度や動物に対して愛情も興味も抱かない性格は「変人」と噂されてもいた。
ある日、メアリ・ルーの愛猫トマシーナの身体がふとした事故で動かなくなってしまう。
メアリ・ルーは父親がトマシーナを治してくれると信じていたが、彼はトマシーナを安楽死させてしまうのだった。
絶望し父親に対して心を閉ざすメアリ・ルー。
一方トマシーナは森の中で<魔女>と呼ばれる不思議な女性ローリの元で新しい魂を与えられていた。

とても面白かったです。
今年読んだ本の中で一番感動しました。

頑固な寂しがりやだったマクデューイ氏が自分を否定する愛娘との関係に悩み、人々から<魔女>と呼ばれるローリと触れあう中で少しずつ心を開いていく様子がとても自然に丁寧に描かれています。

物語の中には「愛」、「信仰」、「友情」、「信頼」、「希望」、「生」、「死」、「命」…などなどの深いテーマがギュッと詰め込まれています。
でも、あまり難しく考える必要はありません。
この物語の持つ暖かさ、優しさ、哀しさ、不思議さを素直に楽しめばいいだけです。

山田蘭氏による訳文が自然で、リズムがあって、綺麗でとても読みやすかったです。
(同様に和田誠氏によるトマシーナのイラストの表紙も絶品!)
文章は三人称で書かれている部分と、トマシーナの一人称で書かれている部分があるのですが、特にこのトマシーナの部分がすごくいい!
気まぐれで誇り高くて甘えん坊のトマシーナが無茶苦茶可愛いかったです♪

猫好きの人にはもちろん、そうでない人にもぜひ読んで欲しい1冊です。

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2004/05/30

あさのあつこ/バッテリー

バッテリー
あさの あつこ
あさのあつこ/バッテリー主人公・巧は少年野球のピッチャーとして大人も驚くほどの才能を持っている。
そんな巧が中学入学直前に父親の転勤でやってきた山あいの地方都市で新しい野球仲間と知り合う。
自分の実力に自信を持つがゆえに高圧的で協調性のない態度を貫いてきた巧が、その仲間、特にバッテリーを組むことになる同い年の豪との関わりによって少しずつ変わり始める。


両親の出身地でもあるその町の新しい関係の中でその天才性のために孤独だった巧の心が少しずつ変化していく様子、その変化に伴って見えてくるもの、気付くこと…。
特に大きな事件が起こるわけではなく家族や友人たちとの普通の日々の関わりの積み重ねが丁寧に書かれているのがとてもいいです。

巧や豪ももちろん印象的な少年なのですが、私は巧の弟・青波(せいは)がとても印象的で好きな登場人物でした。
巧と3歳違いの青波は、未熟児で産まれ小さい頃から何度も入退院を繰り返すほど病弱な少年。
母は青波の看病で手を離せず、父も仕事が忙しかった事から3歳の巧はしばらくの間、祖父母の家(ここが新しく家族が住むことになった家なのですが)に預けられた事もあったほど。
3歳で両親の愛情の大半は病弱な弟に移ってしまい、一人で遊ぶことを覚えた少年が野球を好きになり、そしてその野球で自分には誰にも負けない才能があると言うことに気付いたら(いいか悪いかは判らないけど)巧のように「自分だけを信じる」少年になってしまうのも判る気がします。
かたや青波の方は、いくら母親の注目を一身に集めていたとは言え、小さい頃から外にいるより家の中で寝込んでいる事が多く兄のように思いっきり野球がしたくても出来ない生活を強いられます。
その中でどうやってあれほどまでに明るく、人を思いやり、気持ちを読み、誰にでも愛される子供に育てたのかの方がちょっと不思議でもあります。
青波のセリフには印象的なものがたくさんありますが、特に「夜中に喘息の発作が起きても遠慮なく咳が出来るから引っ越して良かった」と言うシーンはちょっと泣けてしまいました。
この弱く一人では何も出来ないと思っていた小さな弟に巧はどんなに救われていたか。
それまではそんな事には思いも至らなかった巧が、そんな青波のすごさに気付いていく過程もとても良かったです。

この作品は「児童書」として発表されたとか。
確かに(年齢的には)子供を主人公にしていますが、「児童書」と断らない小説たちとどこがどう違うのか私には判りませんでした。
「児童書」(を始めとしたいろんなジャンル)というくくりの中であまり一般的に目に触れることなくひっそりと存在する名作がたくさんあるのでしょうね。
「文庫」と言う形態が出版社や作家にとってどういうメリット・デメリットがあるのか私には判りませんが、少なくとも読者として手に取りやすい事は確か。
作品が世に出た以上は「読まれてナンボ」だと思うので、もし児童書が文庫になりにくい傾向があるようなら少しでもその垣根が低くなっていい作品が多くの人の目に留まるようになった方がいいのではと感じました。

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2004/05/29

阿刀田高/Aサイズ殺人事件

Aサイズ殺人事件
阿刀田 高
阿刀田高/Aサイズ殺人事件捜査一課の佐村刑事は捜査が行き詰まると決まって殉職した友人の墓がある妙法寺を訪れる。
しかし、目的は墓参りではなくここの住職と碁を打つため。
実力伯仲の腕前の住職は佐原にとっていい碁敵であるが、それ以上に難事件を解決に導いてくれる頼れるパートナーなのだった。


現場に出掛けることなく話だけで事件を解決するいわゆる「安楽椅子探偵」もの。
表題作を始めとした短篇が8作入っています。

阿刀田高氏の作品はいくつか読んだことがあるけど、それらの作品からは推理小説を書くイメージがなかったので意外に思っていたら、それもそのはずこのシリーズは氏の作家生活の中で唯一の推理小説だとか。

全編そんなに複雑な筋立ての話はありません。
でも短篇の、それも安楽椅子探偵ものだったらこのくらいすっきりしていた方が安心して読めます。
ポイントは住職から解決のヒントとして与えられる不思議な質問の数々。
事件の謎解きの期待と同時に、「この質問からどんな事が判るの?」という楽しみも味わえます。
(但し、「あまりにもそれはひねり過ぎでしょう」と言うのもアリ(笑))

でも私はそれ以上に、住職のキャラクターや佐原刑事との関係、それから碁を打ちながらの2人の息のあった会話、お寺の若い修行僧によって供される季節に合わせた酒の肴などの事件に関係のない部分がキチンと作られている事に好感が持てました。

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2004/05/28

ジュンク堂

会社帰りに久しぶりに池袋のジュンク堂に寄る。

入ったのが8時過ぎだったのであまり長居は出来なかったのが残念。(閉店は9時)
3階で文庫の棚をぐるっと回って、6階でパソコン関連本をチェックしたらもう殆ど時間切れ。
私はあまり立ち読みをしない方だけどここは本の量が多いのでボヤ~ッと棚の間を歩いてるだけで、あっと言う間に1時間くらい経っちゃうんだよね。
sheenashoten.JPG
それから7階で「シーナ書店」(作家の椎名誠氏が選んだ本と著書が置いてある)と言う企画をやっているとの事だったのでこれも一応覗いてみたり。

シーナ店長がお出迎えしてくれました(笑)

結局ここでは何も買わずに、3階で見つけた芥川龍之介「地獄変・偸盗」、竹本健治「将棋殺人事件」、あさのあつこ「バッテリー」の3冊(全て文庫)を購入。

**************

阿刀田高「Aサイズ殺人事件」読了。
感想は明日にでも。

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2004/05/27

Queen/Jewels(DVD)

ザッと見てみたんだけど、正直…つまらなかった。

古い映像は確かに懐かしかったけど画像が悪い。
ある程度は仕方ないと思うけど、今の技術だったらもうちょっとノイズを消したり出来たんじゃないのかな。
かたや新しい曲はPVと言うよりも、あちこちの画像を切り貼りしたようなものばかりで「どこを見ればいいのよ」状態。
このDVDは曲目を同名のCDと合わせてあるみたいだけど、そうまでする必要はあったのかな~。
私はちょっと前の頃のPVしか知らないけど、それでももっと面白い映像の曲がたくさんあると思うんだけど。

それから一曲ごとに発売当時のレコードジャケットが出てくるのも私としては邪魔な演出だと思った。
少なくとも「We Will Rock You」と「We Are The Champions」の間はあんなに開けちゃダメ。
(あの曲は二曲で一曲みたいなイメージがあるので)

個人的には動いてる映像よりも『Photo Gallery』(BGMは「Let Me Live」)が一番よかった。
曲がすごく好きなせいもあって、見ながらなんとなくしみじみしてしまった。

それにしても、こうしていろんな年代の映像を見るとその時々でFreddieの顔や雰囲気が全く違うのを改めて認識。
実際に進行形で見ていたときは「変わったな」とは思っていても変化が緩やかだったからそんなに「ええっ!」って事はなかったけど、こうやって並べてみると「別人」と言ってもいいくらい違っていたのでビックリした。
このDVDの中では丁度「Crazy Little Thing Called Love」(1979)の頃のFredが、それ「以前」と「以後」を繋ぐ中間地点って言うことが判って、その点はなかなか興味深かった。

それに比べるとBrianは髪型も、体型も見事なくらい変わってない。
(これはこれである意味スゴイ)
Rogerは大デブだったり小デブだったり普通だったり…した後、オジサンになったって感じ。
(「Radio GAGA」の時のRogerはシャープな顔していてカッコよかった!)
Johnは…髪型の変化が笑える(笑)
(彼の佇まいとか表情ってなんとなく草ナギくんに似てると思ったのは気のせいでしょうか)

ところでこのDVDを見ながらふと「あれって何の曲だっけ~?」と気になってしまったのが、Queenのミニチュア版(4人と全く同じ服装の子供)が出てくるPV。
他のメンバーの役はまあそこそこ可愛いけどどちらかというと普通の男の子って感じだったのに、Freddie役の子だけ群を抜いて可愛かったのがすごく印象的だった(笑)
うちにあるビデオのどれかに入ってるかな。
今度久しぶりに見てみよう。

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2004/05/26

西澤保彦/実況中死~神麻嗣子の超能力事件簿

実況中死―神麻嗣子の超能力事件簿
西澤 保彦
西澤保彦/実況中死~神麻嗣子の超能力事件簿【あとがき】によるとシリーズ中の3作目の長編。

主婦・素子は雷に打たれたのがきっかけで、誰かの目を通して見た光景が見えるようになってしまう。
しばらくは興味本位でその体験を楽しんでいた素子だったが、その相手がどうやら複数の女性に対してストーカー行為をしているらしい事、そして更に雷に打たれて気を失っていたときに見た夢だと思っていた見知らぬ少女が誰かに殺される場面が事実だと言うことに気付く。
自分と繋がっているのは殺人犯に違いない、そう考えた素子は何とか狙われている女性の注意を惹こうと動き出すがなかなか思い通りにならない。
推理作家の保科が担当者の笹本が言い出したその話に興味を示したのは最近会う機会が少なくなった能解警部とチョーモンインの神麻さんに会う口実を作るためだったのだが…。


これも面白かった♪

冒頭の畳みかけるようなスピーディな展開が巧い。
素子が突発的な事故により特殊な能力を身につけて(と言う表現は実は誤りなのだけど)それによってストーカーしている誰かの存在が明らかになって、更には殺人事件まで起こっていて…あたりまでを一気に読まされてしまうので、ここまで来たら後はひたすら「この先はどうなるの~?!」って興味でグイグイ行ってしまう。

更に読者をミスリードさせる罠があちこちに張ってあって、ホントに登場人物全てが「怪しい…」と思えるような造りになっているのでウッカリ・ボンヤリ・グータラ読者の私は最後まで「結局誰が犯人なの~っ?!」と言う状態でドキドキしながら読めたのですごく楽しかった。
終盤のこれでもかっ!と繰り返されるどんでん返しも面白く読めた。

今回のは長編なのでこの間読んだ短篇よりも当然情報量も文章量も多いんだけど、テンポがよくて言葉が判りやすいので中だるみせずにサクサクと、しかもちゃんと内容を理解しながら読めるのがスゴイと思った。
特に素子の陥った状況を表現する"パス""ボディ""ソウル""デコード"などの観念が秀逸。
これって本当にそう言う観念があるのかな?それとも創作?

でも、神麻さん、保科、能解警部の3人の事件を離れたプライベートな関係の部分はあまり好きじゃないなあ。
なんだか読んでも読んでもよく判らない関係で、結局誰にも感情移入が出来ない。
ここが好きになれたらホントにすご~く楽しめるシリーズなんだろうな。

でも、逆に言うとその部分(結構分量あるんだな)が苦手でもこれだけ面白く読める作品でもある、と言うこと。
それがこの作品の力だと思う。

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2004/05/25

本日購入のCD&DVD

■Avril Lavigne/Under My Skin
Under My Skin
Avril Lavigne
Avril Lavigne/Under My Skin日本でも大人気のAvlilの2nd。
CMに乗せられて(笑)購入した1stが良かったので、2枚目も買ってみた。

immortal ad vitam/un film de Enki Bilal
先日観た映画「GOD DIVA」のサントラ。
棚の間をブラブラしていたら偶然見つけたので購入。

■Queen/Jewels
クイーン・ジュエルズ
クイーン
Queen/JewelsQueenのPV集。
同じタイトルのCDはさすがに恥ずかしくて買えなかったけど(汗)、やっぱり動くFreddieはキープしておこうと思い購入。
見るのが楽しみ~♪

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2004/05/24

突然の7連休

いきなり来月の3日から9日まで連休を取ることになった。
理由は(説明すると長くなるけど)簡単に言うと「消化しなくちゃならない有休を使ってなかったから」と言うところ。
あるのは知ってたけど任意だと思ってたんで取る予定は全くなかったのに、今日になって急に「来月中には必ず消化するように」とか言われて驚いた。

休ませて貰えるのは有り難いんだけど私の仕事って一人でやってる事が多いから、結局休み明けにはそのまま仕事が残ってるんだよね。
その後処理を考えると今から気が重い…。
その上、どうしても溜めておけない仕事もあるから、その引き継ぎのための資料も作らなくちゃいけないし…。
請求時期だって言うのに、余計な仕事ばかり増える~(泣)

ってそんな事言ってるから、どんどん休めなくなるんだけどね。
今回ずっと一人で抱えてた仕事を引き継ぎ出来ることになったので(休みが終わったらまた私のところに帰ってくるけど)、これで少しは休みやすくなるかな。

しかし、1週間の休み何しよう?

**************

会社帰りに『てもみん』でマッサージ。
いつもの通り「凝ってますね~」と言われてしまった。
言われるだろうなと思ってはいたけど、最近痛みとか自覚がないのが怖い。
もうちょっとマメに行くようにしないと。

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2004/05/23

月間読了数10冊達成!

月に10冊読めたのは去年の2月以来。
すごく久々に「読書モード」に入ってる感じ。
気持ちと頭にスルスルと物語が入っていく感覚が気持ちいい。

と言っても比較的軽めの本しか読んでいないし、何より基本的に読むのが早い方ではないのでこの冊数を読むとなると他のことは殆ど何も出来なくなる、と言う弊害はあるのだけど。
せめてあと20%くらい早く読めるようになると嬉しい&楽なんだけどな~。

今月中に出来ればあと2冊は読みたいな。
明日からは山田風太郎「忍法関ヶ原」に行きます。

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西澤保彦/念力密室!~神麻嗣子の超能力事件簿

念力密室!―神麻嗣子の超能力事件簿
西澤 保彦
西澤保彦/念力密室!~神麻嗣子の超能力事件簿バツイチの売れないミステリ作家・保科匡緒(ほしなまさお)のマンションで男の死体が発見された。
被害者は保科の全く知らない男で、更に現場は不可解な密室状態であった。
捜査のために派遣された美貌の女性刑事・能解匡緒(のけまさお)と保科は犯人の割り出しと、密室の秘密を探り始める。
そんな時、保科の部屋を「超能力者問題秘密対策委員会(略してチョーモンイン)」の見習い職員と名乗る美少女・神麻嗣子(かんおみつぎこ)が訪れ、不正な超能力の使用により保科を"補導"しようとするが…。

「神麻嗣子の超能力事件簿」シリーズの第一作である表題作をはじめ、「密室」をテーマにした6つの作品を収録した短篇集。


超能力を使ったミステリーなんてどう考えても反則だよな~、と思うのだけど面白かったので許す(笑)
(元々私は謎解きがしたいタイプではないので面白ければ何でもアリ。但し、その「何でも」もちゃんと説得力がないとダメだけど)

この作品(シリーズ)の魅力はまず何と言っても登場人物の設定の面白さ。
初対面の「念力密室!」ではギクシャクしていた3人の関係が話が進むうちに、能解警部が事件の現実的かつ科学的な実証を集め、チョーモンインの神麻さんが超能力の観点から意見を述べ、それを事件の部外者としての客観性とミステリ作家としての知識を持った保科が推理すると言う役割分担になっていくあたりとか、そうした仕事以外の部分でも親密だけど不思議な関係になっていくのが面白い。
普通だったら「三角関係」になるのだろうけど、そうしないところがまた巧い。
と言っても神麻さんのキャラではそうなりようもないけど。
つまりそいういう人物設定にする所からして巧い作戦だという事だ。
(私は神麻さんみたいな性格設定は正直苦手。ちょっとうっとーしいです(汗))
他に保科の元妻の聡子も「いい女」キャラ(私は彼女が一番好き♪)なので、男性読者にとっては色んなタイプの女性が出てきて楽しいのでは。
逆に言うとメインの男性キャラが保科しかいないのは女性読者にとってはちょっと不満。
シリーズの他の作品ではもっと別の登場人物が出てくるのだろうか。

2つめは事件の動機や状況設定の巧みさ。
どの密室も「念動力」と言う超能力で出来たことは共通しているもののそれ以外の設定は見事にバラバラでどれもオリジナリティがあるところ、事件の鍵になる情報がきちんと読者にも提示されているところ、張られた伏線がきちんと機能しているところなど読み応えがあった。
3人の会話部分の軽さに比べて事件そのものは割と深刻なテーマもあった(特に「乳児の告発」の結末は衝撃的!)けど、その2つが違和感なく一つの作品の中で融合しているのも見事だった。

神麻さんをイメージした水玉蛍之丞氏のイラストもカワイイ♪
同じシリーズで他にも長編作品などがいくつも発表されているようなので、また読んでみよう。

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2004/05/22

山田風太郎/忍法帖短篇全集1「かげろう忍法帖」

山田風太郎忍法帖短篇全集 1 かげろう忍法帖
山田 風太郎 日下 三蔵
山田風太郎/忍法帖短篇全集1「かげろう忍法帖」「忍法帖短篇全集」の第一巻。
先日読んだ第二巻がすごく面白かったので遡って一巻目を読んでみた。

面白くないわけじゃないけど、「スピーディな展開」「物語の単純な美しさ」「設定の荒唐無稽さ」「ラストの意外性」など全てが「ツボ」だった第一巻と比べると今ひとつな感じ。

「忍者明智十兵衛」、「忍者石川五右衛門」、「忍者本多佐渡守」などのタイトルを見ても判るように、実在の人物を「実は忍者だった」として書いたものが大半。
この設定がちょっと無理があるような感じ。
別に「忍者だった」と設定することは構わないと言うかむしろ面白いと思うけど、その扱い方にどこか引っかかりがあって第一巻のようにスムーズに納得する(又は無理矢理納得させられる(笑))と言う感じにはならなかった。
もちろん、実在の人物を扱うわけだからそれなりに制限はあるのは理解できるのだけど。

それと第二巻に比べて全体的にページ数、情報量が多い作品が殆どなのだけれど、その分ポイントが拡散してしまい冗漫な印象を持つものが多かった。
実在の人物を登場させているので当時の歴史的な事実を描写する必要はあるのだろうけど、その分量が多くて物語のスピード感を殺してしまっていると言う印象。

それに内容的に「別にこれはわざわざ<忍法帖>にしなくてもいいのでは…」と言うものもあった気がする。
特に「忍者本多佐渡守」などは歴史の中の政治的な駆け引きの物語としてそれだけで面白かった。
その中で忍者が重要な役割を担っているのは事実なんだけど、物語の全体からみたらそれ以外の人物(佐渡守とか家康とか)の謀略の方が比重が大きいわけだしね。

そう考えると、こういう権力者の命令のもと「道具」のようにその命を投げ出していく忍者たちの運命って本当に過酷。
それに比べると佐渡守から大炊頭に引き渡された根来組の少年・波太郎が「大炊頭は自分を人間として扱ってくれた」と言う理由で満足し笑いながら大炊頭のために死んでいけた事は彼にとって幸せな最期だったんだろうなあ。
でもやっぱり悲しい…。

第一巻の中で一番<忍法帖>らしかったのは最後の「忍者帷子乙五郎」。
中盤までちょっととぼけた感じで進むのでこのまま笑えるオチになるのかと思いきや、一転凄惨なラストが待っていたのが衝撃的だった。

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2004/05/21

30分も早く出たのに

朝起きたら台風の影響で風雨が結構強かったので、念のためいつもより30分ほど早く家を出る。
ところが会社に着く頃には雨も風も殆ど止んでいて、晴れ間まで見えてきていた。
結局家を出たときが一番ピークだったらしい。
せっかく早く出たのに…何となく損した気分(笑)

でもそのおかげで仕事もトラブルなくスムーズに終わったんだから、やっぱり喜ばなくちゃね。

明日も天気がいいらしい。
朝から洗濯だ~っ!

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2004/05/20

眠りを妨げるもの

夕べ夜中2時前、気持ちよく熟睡していた私は急激な痒みに突然目が覚めた。

今年初めて蚊に刺されてしまったらしい。それも右手中指…。
腕とか脚だったら痒くてもなんとなく我慢できるけど、指ってそれよりも敏感なのですごく気になってしまいすごく眠いのに眠れない状態。
しばらくそのままボリボリ掻いていたもののやっぱり治まらないので仕方なく起き出して痒み止めを探すことに。
ところが去年の夏に使ったきりでどこにやったか記憶にない…。
諦めておまじないに乾燥肌用の痒み止めを塗って、ついでに去年使ったままの電子蚊取りをセットして(こっちはちゃんと仕舞ってあった)からもう一回寝た。
(何故かおまじないが効いたらしくその後すぐ眠れた)

で、今日早速電子蚊取りの詰め替えボトルと虫さされ用の痒み止めを買ってきた。
これでもう今年の蚊対策は万全だっ!

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2004/05/19

看板犬

kanbanken.JPG
会社に行く途中にあるタバコ屋さんのワンコ。
時々こうして客引きをしています。
無表情なところが可愛い♪


 

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2004/05/18

山田風太郎/忍法帖短篇全集2「野ざらし忍法帖」

野ざらし忍法帖―山田風太郎忍法帖短篇全集〈2〉
山田 風太郎
山田風太郎/忍法帖短篇全集2「野ざらし忍法帖」何気なく平台に並んでいたのを手に取ったので、初めて買ったのにいきなり第二巻から(笑)

すごく面白かった。

普通、忍者の術って言ったら"まきびし"撒いたり、屋根まで一気に飛んだり、壁と一体化しちゃったり、水の上を歩いたり、風や火を操ったり…くらいなものだけど、ここに出てくる忍者たちはスゴイ!
どの部分を切っても繋げばすぐに元の通りに繋がる術とか、子宮を裏返してその中の胎児に整形を施す術とか、身体中のあらゆる水分を抜いて小さな固まりになりどこにでも潜り込む術とか…。
書いてても「オイオイ」って言いたくなるような、吃驚仰天、抱腹絶倒な術の数々が披露されているのだ。
なんだか忍者というよりもB級ヒーローものに出てくる怪しい妖怪みたい。
とても人間とは思えません(笑)

でも、そんなビックリ人間たちのオンパレードだというのに、その文章や筋立てはあくまでシリアス。
そしてどこかもの悲しくさえある。
状況設定や、話の流れもきちんと計算されていて、単に「派手だったらいい」とか「面白ければいい」と言う勢いだけの小説では全くない。

どれを読んでもラストの部分はこちらが思いもかけない結末が準備されていて、最初から最後まで楽しめる作品ばかり。
どの作品の忍者たちもそれぞれ独特だし、内容もどれ一つを取っても二番煎じ的なものが一切ない。
量的にも物足りなかったり、逆に冗長過ぎることもなく、始めから「そう」と決められた形の物がそこにあると言った風情の完璧な物語ばかりなのは本当に見事だと思う。

どの作品も印象的だけど、特に最後の「忍者鶉留五郎(うずらとめごろう)」はたった5ページほどの作品なのに読み終わると「参りました」って思わず頭を下げたくなる構成が素晴らしかった。

今更ですが、山田風太郎にしばらくハマりそうです。

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池波正太郎/幕末遊撃隊

幕末遊撃隊
池波 正太郎
池波正太郎/幕末遊撃隊伊庭八郎は江戸の名門道場の長男として産まれ天才的な剣の腕を持ちながら不治の病に冒され自分の命が長くないと悟っていた。
そのため八郎はその短い人生を剣の道一筋に、そして徳川幕府のために投げ出そうと決心し勝てる見込みのない闘いの地へ自ら赴くのであった。


面白かった。
幕末は戦国に並んで好きな時代なので結構本も読んでいるつもりだったけど、こんな面白い人物がいたなんて今まで全く知らなかった。
さすが怒濤の幕末、役者の層が厚い。

この物語には江戸幕府が時代の波に飲み込まれ大政を朝廷に奉還したにも関わらずその息の根までを止めようとする薩長に最後まで抵抗する八郎を描いた部分と、養父・軍平や義妹・つやを始めとする家族や周囲の人々との濃やかな交流を描いた部分の大きく二つの流れがある。

どちらも読んでいてすごく面白いし、どちらもあるからこそそれぞれが引き立っているんだけど、私は後者の部分の八郎がすごく好きだった。
周りの誰をもとても大切に思い真摯に付き合い、その結果として誰からも愛される八郎。
特に行きつけの料理屋「鳥八十(とりやそ)」の板前・鎌吉と、なじみの女郎・小稲との関係がいい。
お互いがお互いを自分以上に大切に思って信頼しあっている、でも決して相手にそれを押しつけないわきまえた付き合いが美しくとても印象的。

そんな八郎の生き方の根底にあるものを著者は、その身体に巣くった病魔によって己の未来を「長くはない」と悟った上でそれを誰にもうち明けずにただ自分一人だけで抱えて生きようとする八郎の決意にあったとしている。

己の死期を悟った時に人はこんなにも優しく、大きく、逞しく、潔く、強く、そして美しく生きられるのだろうか。

もちろん「物語」を書くのが巧い池波氏なので、その内容は「史実」そのものと言うよりも色々脚色、演出されているのだろうけど(事実、八郎が「不治の病に冒されていた」と言う証拠はないらしい)、それを書かせるだけの真実が八郎の人生にはあったのも事実なのだろう。

長い歴史の末に滅んでいこうとする一つの時代を、「そこにそれは確実にあった」と後に続く者に残すために闘った伊庭八郎という青年の名前を覚えておこうと思う。

「人は…ことに女は、その一生でどのような人と出会い、どのような人とつながりを持ったかが、女のいのちになるもの…女は、その思い出ひとつで、生きられもし、よろこんで死ねもする…小稲は、しあわせものだと…そう言っていたと、つたえておくんなさいよ」(本文266ページより)

<関連サイト>
「池波正太郎記念文庫」ホームページ

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2004/05/17

東京都庭園美術館

久しぶりに午後3時くらいで仕事が一段落したので、フレックスで会社を出て目黒の東京都庭園美術館に「シルクロードの装い~パリコレに花開いた遊牧民の美」展を見に行った。

本当は江戸東京博物館でやってる「新選組!」展を見に行きたかったんだけど、ネットで確認したら案の定月曜日は休みだったので残念ながらこちらは断念。
会期が今週いっぱいなので多分もう見に行く機会はないだろうな~。残念。

で、「シルクロードの装い~パリコレに花開いた遊牧民の美」展だけど…期待していた程ではなかった。
シルクロードの遊牧民たちが伝統的に着ていた民族衣装と、パリコレのデザイナーたちがその意匠を取り入れた最新のファッションを同時に展示する、と言う内容。
民族衣装の方はやはり歴史的な重みや生活感があって安定している感じがあったけど、それに比べてパリコレのファッションの方は何となく頼りないと言うか(言葉は悪いけど)薄っぺらな感じがしてしまった。
それにああいう服は飾っておく物ではなく、人が着て動いてこそ存在価値があるんだと思うな。

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2004/05/16

トラックバック

昨日、ここの記事に初めてトラックバックが付いた。
「どんな事を書いてくれたのかな~♪」とドキドキしながら記事を見に行ったところ…確かに私が書いた記事と同じキーワードは入っているけど別に私の記事の内容について言及している部分もなく、書いてある内容も特にリンクしてたりするわけでもない。
正直「一体何故、私のところにトラックバックしてるの?」と言う疑問ばかりが残った。

で、しばらくして再度そのページを見に行ったら原因が判明。

何でも任意のキーワードを入れるとそのキーワードを持つブログを検索してくれて、その検索されたサイトあてに自動的にトラックバックが出来るページがあるらしい。
どうやらそのブログの管理人氏はそれで検索を掛けた結果に、(検索先の記事の内容をチェックすることなく)トラックバックを掛けた模様。
それによって自分が管理する同一のブログ内にあるいくつもの記事にトラックバックが来てしまった管理人数人から「迷惑なのでやめて欲しい」とのクレームコメントがたくさん付いていた。

ここの記事もたまたまそのキーワードで引っかかったと言うだけで、そのブログの管理人さんの気持ちとか思考を刺激したと言うことではなかったらしい。
ガックリ。

その後、トラックバックを掛けた方の管理人から「自分の認識不足だった。申し訳ない」と一人一人にお詫びのコメントが出ていたので悪気はなかったらしいが、結果的に今回のトラックバックはここの履歴から削除して置いた。

私の記事に本来の意味のトラックバックが付くのはいつのことであろうか。

と言っても私自身、他のブログの閲覧はしてもコメントを書くこともあまりないし、トラックバックに至ってはまだ一度もしていない状況。
それを考えると相手からして貰うことばかり考えるのは間違ってるよね。
まず自分から行かないと。

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東野圭吾/超・殺人事件

超・殺人事件―推理作家の苦悩
東野 圭吾
東野圭吾/超・殺人事件面白かった!
推理小説家と編集者を主役にした推理小説の舞台裏を描いた短篇が8篇入ってるけど、全編ブラックなパロディになっている。

人物設定が(実際にそうかどうかはともかく)いかにも「誰かをモデルにしました」って感じになっているので、本は好きだけどそんなに事情通(と言うか勉強家)ではない私にも「もしかしてこれってあの作家のことかな~?」みたいな事が頭に浮かんで色んな想像をしてしまった。
これは(当然)作家の意図だと思うので、まあ「思うつぼ」ってヤツだけど、それに乗ってしまうのもまたこの作品の楽しみ方かと。

全編趣向が全く違った作品でどれも面白いけど中でも、所得税の支払いを少しでも少なくするために手元にある請求書を元に作品を書いていく「超税金対策殺人事件」、高齢で呆けてしまった作家が書いた滅茶苦茶な推理小説に苦悩する編集者(しかし、その編集者の正体は…!)を描いた「超高齢化社会殺人事件」、本を読む時間がない書評家の元に現れたセールスマンが扱う「どんな小説の書評もたちどころに書き上げてくれる」機械『ショヒョックス』を巡る騒動を書いた「超読書機械殺人事件」あたりがお気に入り。
(「超読書機械殺人事件」は以前読んだ神林長平の「言霊」に(作風は全く違うけど)設定がちょっと似ていた。「言霊」も興味深いテーマで好きな作品。オススメです)

それにしても東野圭吾と言う作家は「白夜行」のような重厚な作品があると思えば、こうした軽くて笑える作品も書ける、しかも巧いということろがスゴイと思う。
と言っても私のような体力も気力もない人間には、なまじ巧いだけに重い作品を読むのはつい敬遠してしまうのも事実。
(読むと自分の気持ちも持って行かれてしまうので、現実生活でも落ち込んだりしてしまうのだ(泣))
それに比べるとこういう軽めの作品は何も気にせず「通勤のお供」的な気軽さで読めるのが嬉しい。
でもそうした作品にしても単に「笑えればいい」って感じのナンセンスな作品ではなく、笑うのを止めて意味を少し深く考えれば現実の社会制度とか常識を鋭くとらえている作品である事が判る。
笑いでフィルターが掛けられている分、却ってそこに込められている重さは純度が高いのかも。


<関連サイト>
「東野圭吾公式ホームページ」

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「続きを読む…」を設定

文章を書き始めると、要点を上手くまとめると言うことが出来なくてどんどん長くなる傾向にある私なので、毎日書き続けるとこのページもどんどん下に伸びていくのが「見苦しい」とずっと思っていた。
他のページを見ると最初の方だけトップページに表示されて、そこから先は「続きを読む…」ってリンクが出てるところが結構あって「いいな~、この機能。どうやるのかな~」とずっと羨ましく思いつつ「でもきっとファイルの書き換えとかしなくちゃダメなんだろうな」とか勝手に思いこんで諦めていた。
ところが!
さっき他に調べたいことがあって「ココログ」ヘルプページを見ていたら、そのやり方が書いてあるページがあるじゃないですかっ!

「記事の作成ページの表示をカスタマイズする」

それによると基本的な設定の変更で出来るらしいので、早速やってみた。
最初はその設定画面にどこから入っていくのかが判らずしばらく「???」な世界だったけど、もう一回よ~くヘルプを見直したら開く場所が全く見当違いだった事に気付きようやく目的地に到達。
後は今まで書いた記事を次々に表示、ある程度以上の長さのあるもの(殆ど全部(汗))を適当なところで分割して「続き」を作成後ファイルを再度アップロードして完成!
ちょっとは見易くなったのではないかと。

でも、これって「どこで切るか」が結構難しい。
ある意味センスを問われる作業かも。
ちょっと緊張。

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2004/05/15

「GOD DIVA」

午前中仕事だったので、そのまま午後から銀座に出て映画「GOD DIVA」を観る。

TVCMで見たグリーンがかった画像が気に入って観に行ったんだけど、内容はSFなので「全く受け付けなかったらどうしよう…」と言う心配も。
確かに前半は設定とか人間関係が全く理解できなくて思わず記憶が飛びそうになったけど、後半になって話がうんと単純になってきてからは割と面白く観られた。

しかし、帰ってきてからネットでストーリーを確認したら色んな事が書いてあってビックリ。
確かに読んでみれば「なるほどそう言うことだったのか!」と判るけど、あの映画を観ただけで普通はこんなに理解できるものなの?
例えばニコポルが政治犯だったなんて最後まで判らなかったよ(笑)
それに、実際そんなに周りが慌てて抹殺したがる程危険(周りに影響を与えるような)人物には見えなかったんだけど。
あとはホルスの目的とかジルの「力」ってのもなんだか曖昧でよく判らなかったし…。
なので、私にとってこの映画は単純に「ラブストーリー」って分類かな。(邪道ですか?(笑))
でも、ジルとニコポルの関係ってピュアで不器用で微笑ましくて私は好きだな。

画像は期待していた通りキレイだった。
「退廃した未来都市」のイメージなのに観てる間中ずっと懐かしい感じで妙に安心して観ていられたのは何故なんだろう。

ジル役のリンダ・アルディの神秘的な美しさが魅力的。
(彼女がすごい勢いで「鮟鱇」(もしかして「生」?!)を手づかみで食べてるシーンは凄かった!)
ニコポル役のトーマス・クレッチマンもちょっとくたびれてるのがいい感じ。
この2人とジルを保護する医師・エルマ役のシャーロット・ランプリングの3人だけが実写だったんだけど、役割の重要度から考えて主役2人とはかなり温度差があったような気がして何故この人物だけが実写なのかちょっとよく判らなかった。
彼女だけがジルにとって味方になってくれた人間だから?
(この人のビジュアルがどっかで見たことある…と思っていたら、ドラマ「アフリカのツメ」に出てくる未来ママ(広田レオナ)だった(笑))

それと、実写以外の人物造形はやっぱり違和感があったなあ。
人間として出てくる人が全然人間に見えないのが、見慣れていない私にはちょっと辛かった。
何よりいくら悪役だとは言え、見た目が魅力的じゃないってのが大きいような気がするんだけど…。
人間以外のクリーチャー(でいいのかな)たちはそうでもないんだけどね。
特に銃(だったかな?)のお掃除していた透明なのとか、ジルの部屋のバスルームにいるウィリーが可愛らしかった♪(ちょっと「式神」のイメージもあるかな(笑))

普段は映画を見てる時に、その場面でどんな音楽が使われていたか意識する事ってあまりないんだけど、この作品はすごく音楽が耳に残った。
特に気怠い感じの女性ヴォーカルで語るように歌ってる曲とか、ラストのタイトルロールの時にかかった曲とか結構好きなタイプの曲だったのでサントラ盤欲しいな~、と思ったんだけど…出てるのかな?

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2004/05/14

花組芝居「いろは四谷怪談」

1987年の初演から数えて6度目の公演。

花組の演目の中でも好きな作品だし、特に今回は'94年以来10年振りの上演と言うことで楽しみに見に行ったんだけど…。
う~ん…イマイチ?

とにかく、歌が苦手だった。
元々この芝居は花組の中でも歌が多いものの一つ(筆頭?)だったけど、以前はここまですごくなかったような気がする。
今回は、上演時間2時間のうち半分くらいは歌っていたのでは?
それでも、その歌が上手いなら問題はないけど、そうでもない、と言うかハッキリ言って「ヘタ」なのがツライ。
更には、その歌の内容が、例えばキャラクターの雰囲気に合わせたイメージソングみたいな内容だったらまだしも、物語の進行とか状況説明のような歌詞なんだよね。
だからかなり重要な事を歌ってると思われるんだけど、歌が下手なせいか、音が大きすぎるせいかとにかく何を言ってるのか全く聞き取れない歌が殆どだったのには本当に参った。
おかげで(何度も見てるから大まかな流れはもちろん判るんだけど)細かいやり取りとかに関しては何がなんだかよく判らないうちに終わってしまった、と言う印象。
セリフの部分はテンポも良くて迫力もあるし結構面白いのに、唐突に始まる歌がその流れや雰囲気を全てぶつ切りにしてしまっていた感じでもったいないなあと思った。

衣装は昔に比べて格段に華やかでお金掛けてるな~と言うのが判るものになっているし、背もたれの高い椅子状のものをいくつも使ってそれの位置を変えることで高さを出したり空間を区切ったりする装置の使い方はすごく良かったと思う。

ただ、私はこの芝居については昔のチープな感じが好きだったので、そう言うところがなくなってしまったのは残念。
演出的にもちょっとキレイすぎる感じ。
例えばお岩が毒を飲まされて顔面が崩れた後に動揺しながらも身繕いをする場面で今回は装置の後ろに隠れて出てきたら髪が抜けていたって感じだったけど、やっぱりこのシーンは舞台上でゆっくり櫛を使ううちに髪がゴッソリ抜けてあのよく見る「お岩さん」の顔になると言う演出で見たかったなと思ったし、何より心を通わせる事が出来たお岩と伊右衛門がクリスマス音楽が鳴り響く銀座の街で手を取り合って佇むラストシーンがなくなっていたのは本当に残念だった。
今回のラスト、何人にも増殖したお岩と伊右衛門が踊りの型のような感じで闘い、やがてそのお岩たちがいつのまにか大星由良之助率いる討ち入りの志士たちに変わっていくと言うシーンもすごくキレイで、今日の舞台の中では一番いいシーンではあったのだけれど。
私にとってはあのクリスマスシーンがあってこその「いろは四谷怪談」だと思っていて、あそこだけは絶対変わらないだろうと思っていたので本当に驚いた。
加納さんとしてはそういう観客の思い込みをこそ裏切りたかったという感じなのかな。

役者陣は顔が白塗りで誰が誰だかよく判りません(汗)って感じだったんだけど、その中で『大星由良之助』役の八代さんはカッコ良かった♪
髪型がすごく個性的だったし、身のこなしも軽快で、更に何より一番歌が上手かった!
後は『お梅』役の大井くんも相変わらず可愛らしくてマル。

(世田谷パブリックシアター/三軒茶屋)

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2004/05/13

久々の飲み会

ここの所会社の飲み会は面倒なのでどうしても参加しなくちゃならない場合以外は殆どパスしてるんだけど、今日は有志だけでウルサイ上司もいないし「たまにはいいか」と参加してきた。

ところがそんな日に限って帰り際にトラブルが起きてしまい、結局その対応で開始時間に30分遅刻…。
(事務所に一人で残って電話待ちしていたのだ。寂しかった~(泣))

全体的になかなかいい感じで盛り上がった楽しい会であった。
いつもあのくらいあっさり、ゆったりな感じで飲めるなら参加してもいいんだけど、そういうメンバーだけで飲みに行く機会ってなかなかないんだよね。
いつだって「しつこい」とか「うるさい」とか「イヤミ」とか「下品」とか…そんなのが一人は紛れ込んでいたりするので、見極めるのが大変。
以前はそんな人がいてもそれなりにテキトーに楽しめたけど、最近はどうしても目に付いてしまってイライラしてしまう。
で、「なんでお金払ってイライラしなくちゃならないのか判らない」とか思ってしまうので、「じゃあ、最初から行かなきゃいいじゃない」って…。
年を取ると「人間丸くなる」って言うけど、私はこういう部分がどんどん我が儘になっている気がするな。

お店は雰囲気もいいし、料理もちょっと目先が変わっていて良かったんだけど、やっぱり酒飲み用らしく味付けが濃いものが多かったのはちょっと辛かった…。(私は殆ど飲まないので)
それに隣のテーブルとの距離が近いので声が響いちゃって、こっちもすごく大声で話さないと会話が出来なかったのでカラオケしたわけでもないのに喉が痛い(泣)

明日も会社帰りに舞台(花組芝居「いろは四谷怪談」)を見に行く予定。
(珍しく予定がいっぱい入っている週だ)
何事もなく定時で上がれますように…。

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2004/05/12

MP3プレーヤー購入検討中

今使っているのは5年くらい前に買ったMDプレーヤー。
買ってすぐ(半年後くらいだったかな?)に再生が上手くできなくなって修理して貰った以外は特に問題なく使えている。
ただ録音も出来るタイプなので重いし嵩張るので「買い換えたいな~」と漠然と思っていたのは事実。
それがここ2~3日で「やっぱり軽いのが欲しい!」という欲求が自分の中で大きくなってしまい、「だったらMDじゃなくてMP3が欲しいな(よくわからないけど…)」と言うことでネットで仕様や価格をチェックし始めた。
(丁度「価格コム」で特集していたMP3の記事が参考になった。…と言うくらい何も判らない私です(笑))

最初はイメージだけで「やっぱりiPODかしら♪」と思っていたのだけど調べてみたら「とても自分では使いこなせないわ~(汗)」というシロモノだったので(だって音楽を何千曲も保存して聴いたりしないし、他の機能もあったら便利かも知れないけど使いこなせないのも判っているので)、取りあえず今回は却下。
メモリータイプで256MBくらいのが私には丁度いいのではないかと。
このまま行くと今週末あたりにはどこぞの量販店に出没して購入しそうな勢いである。
(実はもう大体「コレ」と言うのは決まっている。後はお店で実物を見て考えるだけ)

この急激な「買い物したい!」発作の原因は、ここしばらく忙しくてまともに買い物に行けなかった反動かな。
今日も会社帰りにフラフラとデパートに行って洋服買っちゃったし。
季節の変わり目だから時期的にも欲しい物が増えるのは仕方ないんだけどね。
しかし、新しい物を買うのはいいけど、その増えた分古い物を整理するってことが出来ない人間なので、部屋の中はますます散らかるのであった…。

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2004/05/11

お気に入りコンビニデザート

森永乳業の「譚 彦彬(たん ひこあき)のたっぷり濃厚マンゴプリン」

去年の夏に会社近くのセブンイレブンで発見。
すごく気に入って毎日のように食べていたのに1ヶ月ほどで姿を消してしまった。
他のお店もいくつかチェックしたけど全然見かけないので、「もう販売してないのかな~」とガッカリしていたら…本日、約1年のブランクを経て同じお店で再会!
朝から感動しながら食べました(笑)

味が濃くて、大きめの果肉がちゃんと入っていて、量もたっぷりで相変わらず美味いっ!
今年もこれからしばらくは毎日食べてしまいそう…。


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「アオドクロ」

劇場で貰った案内チラシの中に「アオドクロ」(劇団★新感線「髑髏城の七人」の市川染五郎主役バージョン)のカッコいいチラシが入っていた。
な、なんと、ここにも川原さんが出るじゃないですか~っ!
嬉しいっっ♪

その他の出演者もビックリするほど豪華絢爛。
主役の染さま筆頭に、鈴木杏、池内博之、三宅弘城(@ナイロン100℃)、ラサール石井、高田聖子、更には佐藤アツヒロくんまで!
その上、ハコは日生劇場だし。
いやはや、ここ最近の新感線の舞台の中でも最高に贅沢な舞台になるのでは。
チケット代いくらになるのかな~(汗)
多分一万円は超えるだろなぁ。
しかし、このキャストだったら二万円でも行くぞ!と思う私なのであった。

…と、ここまで書いてふと「新感線クラブの期限っていつまでだったっけ?」と思って調べてみたら、6月末まで!
慌てて新感線の公式サイトに行ったら既に「更新受付中」だったので、早速手続きしてきた。
ふ~、危うく優先予約の機会を逃すところだったよ(汗)

予想と言うか希望。
この舞台で高田聖子は「ポッポ」の着ぐるみを着て、「ポッポポポポポ3時だよ~」の踊りを踊る!
この間の舞台でも聖子ちゃんによるアヤヤの真似はかなりフィーチャーされていたから、多分これもアリだと思うな。
やって欲しい!

ところで、この舞台に出る役者さんで他に高杉亘って人がいるんだけど、この人ってもしかして聖子ちゃんの旦那さま?
だとしたらいわゆる「夫婦共演」って事なのかな?

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2004/05/10

キャラメルボックス「ヒトミ」

新宿のシアターアプルでキャラメルボックスの「ヒトミ」を見る。

以前は欠かさず見ていたキャラメルも数を重ねるうちにあの過剰さについていけなくなってしまい、見なくなって早数年…。
今回はゲストに大好きな川原さん(@ショーマ)が出る!と言うので、久しぶりに観に行ってきた。

開演前の加藤さん+新人女優さんの前説の相変わらずハイテンションぶりにちょっと心配になったけど、始まってみたら思ったよりもしっとりとした作品で安心した。

…って初めてみるような事書いてるけど、実はこの「ヒトミ」は初演(なんと10年前らしい!)もちゃんと観てるんだな。
その当時はまだ公演の度に通っていたのでちゃんと前売りでチケット取って、ワクワクしながら観に行った、と思う。
多分。覚えてないけど(笑)

そう言えば、この作品は「アコースティックシアター」の中の一作だったような。
そんなに大声で叫びまくる事もなく、大袈裟なリアクションもなく、落ち着いた造りで久々に観に行った私には丁度いい作品であった。

内容も今ひとつ納得は出来なかったけど、それなりに考えさせられたのは確か。
ただそれはヒトミがどうこうって事じゃないんだけどね。
(なんか上手く表現出来ないので詳細はパス。さすがに10歳年を取ると考えることも多くなる…)

ヒトミ役の小川江利子の熱演が光っていた。

直接本筋には関係ないけどすごく気になった事が一つ。
このお芝居の舞台は「病院」と「ホテル」なんだけど、病院はともかくホテルの設定にすごく違和感を感じた。
もちろん「こんな設備のホテルはあるわけない」とか、「ホテルの従業員のくせにお客に失礼なこと言い過ぎ」ってのもあるけどこの辺りはお芝居としてやってるわけだから演出として許容範囲。
ただ私が一番気になったのはホテルの従業員がお客の前で「座る」って事。
これって(ホテルの従業員じゃなくても元々座って接客する人じゃない限り)接客業だったらあり得ないんじゃないのかな。
もしかしたらこれも「お芝居だから」って事になってしまうのかも知れないけど、演出的に特に問題がないようなシーンでも結構座ってるシーンが多かったのがすごく気になった。
敢えて舞台を「ホテル」に設定したのなら、『ここはホテルだ』ってセリフで説明するだけじゃなくてその設定の基本の「精神」をそこに生かす事によって、その空間をそういう場所だと観客に訴えた方がリアリティが増すと思うんだけど…どうだろう。

で、川原さんだけど…う~ん、川原さんを観られたのはすごく嬉しかったけど、かなり真面目な役だったのがちょっと残念。
「怖いけどちょっとボケ」な役が一番好きなんだけどな~。
(そう言う意味ではカーテンコールの時の喋りが一番良かったかも、って誉めてないか(笑))
声は相変わらず素敵♪だった。

しかし、直前にチケット買いに行ったのに割と楽勝で取れたから「もしかしてガラガラ?」と思っていたら、実際に行ったら席が空いてるどころか通路席まで出る大盛況ぶりにビックリ。
さすがキャラメル、まだまだ底力あるなあ。

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2004/05/09

「新選組!」

現在見ている唯一のドラマ。

…まあ、色々言いたいことはあるけれど(笑)

最近一番気になるのは総司が普通の男の子過ぎるって事かな。
彼はもうちょっと常人離れしてると言うかエキセントリックな少年(青年かな?)のイメージなんだけど…。
これから新選組の沖田として人を斬るのが当たり前な生活になればまた変わってくるんだろうか。

あとは土方の座り方が今ひとつ腰が据わってないのが何となくイヤ。
もっと「ピッ」と座って欲しい。

それよりも、この人たちホントに殺陣のシーンとか大丈夫なんだろうか。
何となく不安…。

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恩田陸/麦の海に沈む果実

麦の海に沈む果実
恩田 陸
恩田陸/麦の海に沈む果実今年の始め文庫化されてすぐに買って最初の何ページかを読んだものの、何故か続きを読む気になれずにずっと積んで置いた一冊。
昨日ふと思い出して読み始めたらグイグイ引き込まれて結局2日で読み切ってしまった。
どんなに面白い本でも読むタイミングってのがある。
この本の場合、冒頭が(その内容を暗示するような)恐ろしく寒々とした冬のシーンから始まるので、現実の季節も冬だったその時期にはあまり読みたくないお話だと判断してしまったのではないかと。
(別に意識したわけじゃないけどね)

で、感想ですが…。
何とも残酷なお話ですね。
容赦ないって言うか。

広い湿原に囲まれた要塞のような場所に建つ、「訳アリ」な子どもたちばかりが暮らす特殊な学園。
全てが3月から始まり例外は忌み嫌われるその学園に2月の最後の日に一人の少女が転入してくる。
そこから始まる数々の事件と謎の物語。

「学校」って別にこんな風に特別な環境ではなくても、現実社会の中に普通にあってさえ「特殊」な場所だと思う。
同じくらいの年齢の少年や少女たちの集団が、同じ建物の中に精神的にも肉体的にも閉じこめられている。
私は幸い「学校」と言う場所に特にイヤな記憶はないけれど、もし「イヤだ」と思っても自分の意志だけではそこから逃れる事が難しい…う~ん、なんか考えるだけで息苦しくなる感じがする。

ましてやこの物語の舞台になる学園は全寮制で、北の国の人里離れた湿原の真ん中に建っていて(ご丁寧に跳ね橋まで付いている!)、学内では他人に迷惑をかけない限り何をしても自由だが手紙のやり取り以外の外部との連絡は一切出来ない…ある意味豪華な牢獄ですね。
こういう場所って平和に暮らせれば外の世界のことを考えずに済んで確かに理想の学校なのかも知れないけど、ちょっとでも自分の中に「不安」が芽生えてしまったらどこにも逃げ出す場所がないわけだからよっぱど強くなければ壊れてしまうと思う。

こんな中で人がどんどん死んでいくわけだからそりゃあ怖いよね。
それに主人公以外は誰が殺されても、誰が犯人でもおかしくない上に、その動機とか背景が全く見えない状態で話が進むので最終的にどんな結末になるのか想像出来ない事が更に物語を盛り上げている。

なのでラストの一歩手前までは主人公の理瀬と同じ気持ちで次がどうなるか判らなくてハラハラしながら面白く読んでいたし、結末も正直スッキリはしないけどあの物語世界の中ではアリなんだろうなと思う。

でも、私の好みから言うともっと「ああ、終わったんだ」って納得できる、本を閉じたときに「ふうっ」と満足して穏やかな息が継げる、そういう結末を持った作品であって欲しかった。
あの何とも後味の悪い読後感は(著者が敢えて意図したものであるにしても)、それまで息を止めるようにして一心に物語を読んで来た私にはちょっと残念だった。

何よりも沢山の子どもたちが死んでいくのに、結局この結末では誰一人としてその死を悼まれることがない、と言うのが哀しすぎる。

設定や登場人物たちは確かに魅力的ではあるけど、「大人になってしまった」私はこの子供特有の冷たい残酷さには共鳴できなかった。
もっと暖かみのある物語が読みたかった、と言うのが正直な感想。

<おまけ>
物語には直接関係ないけど、この中で理瀬が思い出すアンドレ・モーロワと言う作家の物語にとても興味を持った。
<毎夜自分の夢の中に出てくる家が実在すると信じた主人公が、その家を探してついに辿り着く。その家は現在は無人でかつてその家の使用人だった男がいるばかり。使用人は主人公に会って驚愕する。その家の住人たちは毎夜現れる幽霊に怯えてその家を逃げ出したのだ。そしてその幽霊は主人公とそっくりだった…>
と言う内容。
これって内田善美の「星の時計のLiddell」(名作!)の内容とそっくりなんだけど…ネタ本なのかな?と思ってググってみたらやっぱりそうらしい。
(インターネットは偉い!と思うのはこんな時~♪)
思わず「読みたい!」と思ってしまったけど…どうやら普通の本屋で見つけるのは難しいらしい。
古本屋だったらあるかな~?ちょっと探してみよう。
(こんな風に次の興味に繋がる記述があるのは嬉かった)

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2004/05/07

大沢在昌/無病息災エージェント

無病息災エージェント
大沢 在昌
大沢在昌/無病息災エージェント読みにくいわけではないけど、正直つまらなかったです。

コメディとしても、ミステリーとしてもハードボイルド(ではないか)としても何とも中途半端で、ワクワクする部分が殆どないのはツライ。
登場人物も著者が「これでもかっ!」と書いているほど魅力的だとも思えないし…。

「時間と金を返せ!」とまでは言わないけど、敢えて読む必要はなかった1冊でした。


<関連サイト>
「大極宮」

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「真珠の耳飾りの少女」

会社帰りにシネリーブル池袋で「真珠の耳飾りの少女」を観た。

17世紀の画家・フェルメールが描いた同名の絵をモチーフにした作品。

とにかく映像がとても美しかった。
ぽってりと厚みのある影と、そこに差し込む柔らかい光のコントラスト。
本当に当時の絵画に描かれている陰影のあるシーンがスクリーンの中に表現されているのがとてもキレイで感動的だった。

役者たちもその映像の中に違和感なくはまっていた。
特にグリート役のスカーレット・ヨハンセンは表情や佇まいのクラシカルな感じが役にぴったり。
ただ、見る前は顔付きそのものがあの絵の中の少女と本当によく似ているような気がしていたけど、実際に観てみるとそれほどでもなかったのはちょっと意外だったな。

その割にストーリーはかなりありきたりなのではないかと。

才能はあるが金儲けが下手な夫と資産家の妻とその母親、そして5人の子どもたちが住む家に新しい召使いがやってくる。
彼女は若く美しいだけでなく芸術に天賦の才能があり、それを見出した夫は彼女を自分の手元に置き可愛がる。
やがて二人は惹かれあうようになるが、それに嫉妬する妻は…。

てな感じ。
こうやって書くと単なる昼メロのようだ(笑)

多分、これ以上に登場人物の中では葛藤とか悩みとか喜びとか悲しみとか迷いとか沢山の感情があるのだろうけど、それぞれの登場人物が何をどう考えているのかが今ひとつよく判らないので表面的な事しか見えないんだよね。
(フェルメールの奥さんは判りやすかったけど。あの疲れ切った表情が凄かった!)
セリフが少ないのはあの映像のイメージに合っていると思うけど、それに代わって彼らの内面を説明してくれる「何か」が少なくとも私にはよく判らなかった。

こういう状態だと勢い感想も「フェルメールはいくら「マスオさん」状態(笑)だったとは言え、自分は安全圏にいたままでグリートにばかり辛い思いをさせるのはちょっと許せないな」とか「そうは言ってもグリートもフェルメールに惹かれながらもピーターとも付き合ってるわけだからお互い様かも」とかいう下世話な事になってしまうのであった(笑)

あ、あと音楽がちょっとうるさすぎる。
もうちょっと控えめの方が良かったな。
(なんだか時々「刑事ドラマ?」みたいな音楽が聞こえる事もあったような…(笑))

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『正直は最大の戦略である』

以前読んだ、糸井重里氏の「インターネット的」の中に出てきた社会心理学者・山岸俊男氏の言葉。
三菱自動車のような事件の話を聞くと必ず思い出す。

失敗したことを認めるのはちょっと難しい場合もあるけど、それを隠すためにウソをついたりごまかしたりしてしまうとそれがバレた時ってその場で認めるのとは比べ物にならないくらいダメージが大きいと思うんだけど…。
今までいくつもの会社がそうやってダメになっていったのに、どうして繰り返してしまうのだろうか。

正直であることは時々ちょっとカッコ悪かったりもするけど、トータルで行けば得する事の方が多いと思うけどな。
少なくとも私はそうだよ。
単純過ぎる?

まあ、私の場合「ウソをつき通す根気がない」とも言えるけど…(汗)

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2004/05/06

休み明け

今日もやっぱり忙しかった…。
でも今日は処理量こそ多かったものの他からの影響が殆どなくてひたすら自分のペースで処理できたので、気分的には楽だったかな。
これで4月分の請求処理もほぼ終わり。
ちょっと残務処理が残ってるけど明日ちょっと頑張れば終わりそうなので、来週からは多少余裕が出来そう。
ここのところずっと残業続きだったので、そろそろ定時で帰る生活に戻して行こう。

**************

会社近くの本屋で三島由紀夫「奔馬」(『豊饒の海』第二巻)、池袋の東武で「モノライフ」と言うメーカーのナイロン製バッグ(NEWスーパートートのMサイズ。Sサイズとどちらにしようか悩んだけど、肩に掛けられた方が楽そうなので大きい方を選んでみた)を購入。

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2004/05/05

連休最終日

せっかくだから映画でも見に行こうかな~と思ってはいたんだけど、朝起きたら雨は降ってるし気温は低いしで出掛ける気が一気に失せてしまい一日部屋で本を読んだり、TVを見たり、ネットしたり…。
結局今年のゴールデンウィークも何もせずに終わってしまったなあ。
多少本を読めたことだけが収穫か。

明日からまた仕事。
休み前にやり残した請求データが机の上に山積みになってるんだよな~。
気が重い…。

でも、あと2日行けばまた休みだ。
気分を切り替えて頑張ろう!

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池波正太郎/上意討ち

上意討ち
池波 正太郎
池波正太郎/上意討ち主に幕末を中心とした時代小説の短篇集です。

一番目当てだった新選組の鬼の副長・土方の恋をモチーフにした『色』ですが、印象(と言うか土方の捉え方)としてはちょっと司馬遼太郎の名作「燃えよ剣」での土方の扱いと似ているところがあるような気がしました。
敵方である長州と関係がある女・お房に土方がそれと知りながら惹かれていく様子がとてもいいです。
特に年老いた猿回しを間にした二度目の偶然の出会いのシーンが印象的でした。

気になっている相手とこういう形で再会してしまったら、そりゃあますます忘れられなくなるでしょう。
また、新選組が京都を離れるに当たり「これで最後」とお房に会った土方が思わず彼女にすがりつき泣き言を言うシーンも印象的。
強くて冷静だと思っていた男が自分に向かってこんな弱いところを見せてきたらちょっとグラッと来ちゃいますよね。
ましてやそれが新選組の鬼の副長だったりしたら…!
ところが、お房はその土方を「それは約束が違う」と突っぱねてしまう。
そう言ったお房の性格設定と言うのもなかなかスゴイです。
土方の死後、お房に二人の密会の手引きをしていた土方の従僕・平吉が会いに行きその時の土方への態度について少々恨み言めいた事を言うラストシーンも良かったです。
ただ、その間の転戦の末に土方が五稜郭で壮絶な戦死を遂げるあたりはもうちょっと短い方が物語として気持ちが伝わってくるような気がしました。

その他全11篇の作品が収録されているのですが、それぞれ初出の時期がかなり違うせいか作品の出来にはかなり幅があるような気がしました。
作品によっては物語の核になる話よりもその当時の社会情勢が詳しく書かれすぎている部分が多く、せっかく盛り上がった物語への興味がそれによって拡散してしてしまい何を書こうとしたのかよく判らなかったものもあったり。

ただどんな物語でも最後の最後に日本人的な心を「ジワッ」と刺激する幕引きが準備されているのは、やはり「鬼平」や「剣客商売」を書いた作者ならでは、と言う感想を持ちました。

他の作品では「雨の杖つき坂」、「晩春の夕暮れに」がよかったです。


<以下のblogでもこの本の感想をかいていらっしゃいます>
「みつろぐ」さん


<関連サイト>
「池波正太郎記念文庫」ホームページ

続きを読む "池波正太郎/上意討ち"

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中島かずき/髑髏城の七人

髑髏城の七人
中島 かずき
中島かずき/髑髏城の七人劇団★新感線によって今までに2度上演された同名作品の小説化作品です。

新感線の舞台は大好きなのですが、見終わると「面白かった!…でもよく判らなかった(泣)」と言う感想を持つことがよくあります。
その物語全てを覆っている世界観や設定、人間関係がかなり複雑な事が多いうえにセリフが多いので内容についていけなくなってしまうんですよね。
小さなエピソードとかギャグのシーンとかはとにかく下らなくてただひたすら「ガハガハ」笑っていれば済むのですが、どんどんラストに近づいて広げられた物語が収斂していく段階になるとその前提が理解できてないために段々「何が起こっているのか判らない」状況になってしまうのです。

そんな新感線の舞台脚本の小説化作品だったのですが、思ったよりも読みやすくて面白かったです。
小説は舞台上のセリフのように通り過ぎていかずに、自分のペースで何度でも読み返せるので納得しながら読み進められるところがいいですね。
これを読んで初めて「あ、この作品ってこういう物語だったのか!」と理解できた気がします。

ただ、やはり小説作品として考えた場合には、色々情報を盛り込み過ぎでちょっと説明がくどいかな、と言う部分もありました。
それから最初の印象が後になってひっくり返ってくる設定がいくつかあったのですが、それを表現するための伏線がもう少しあっても良かった気がしました。

元々新感線の舞台では正義(と思われる側)と悪(と思われる側)と同時にそのどちら側にいるのかちょっと判らない登場人物がいるのが定番で、その属性が不明な登場人物がどちらに付くか、で展開が変わっていくと言う事がよくあります。
それは舞台のスピーディーな展開の中で見る分には説明が後付けでも「騙された!」とか「そうなるのか!」と勢いで納得してしまう部分があるのですが(舞台で微妙な伏線張られても気が付かない可能性大だし、却って騙される快感がいいのかも)、活字の世界ではある程度事前にそれらしい匂いがしていないとなんとなく(言葉は良くないですが)「ご都合主義」みたいな雰囲気が出ちゃうような気がするんですよね。
それってちょっともったいない気がします。

とは言え、それぞれの登場人物に対してそれぞれの結末がきちんと準備されているところはさすが。
「ああ、終わったんだな」と納得できるエンディングになっています。
特に沙霧と捨之介のその後を暗示させるラストシーンの描き方はとても気に入りました。

あ、それと(もしかしたら全然関係ないのかも知れませんが)この小説を読んでる間 何度も隆慶一郎の「吉原御免状」が頭に浮かんできました。
色里の設定が似ていたからかな~?
こっちもまた読みたくなってしまいました。

<おまけ>
「髑髏城の七人」は今年また舞台化されます。
既に公演が始まっている「アカドクロ」(主演:古田新太)と、10月からの「アオドクロ」(主演:市川染五郎)の2本立て。
舞台についての詳細は劇団★新感線の公式サイトまでどうぞ。

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2004/05/04

池波正太郎/戦国と幕末

戦国と幕末―乱世の男たち
池波 正太郎
池波正太郎/戦国と幕末小説かと思って読み始めたらさにあらず、エッセイでした。

著者が今まで扱った小説の題材になった歴史上の人物たちを『関ヶ原と大阪城落城』『忠臣蔵と堀部安兵衛』『新選組異聞』の3つの時代に分けて書いてあります。
それぞれ小説には描かれなかったような小さいけれど印象的な話が、池波氏の味わい深い文章で書いてありますが、中でも『新選組異聞』の内容が面白かったです。

著者の母親がその父親(つまり著者の祖父)から聞いた『新選組の土方の色女は京都の経師屋の未亡人だった』と言う話を著者にポロリと漏らしたことから生まれた『色』と言う短篇の話。
主要な新選組隊士の中で唯一明治まで生き残った永倉新八を主人公にした『幕末新選組』を書くときに、永倉の孫から直接思い出話を聞いた話。
などなど、これを読むと「新選組」と言うのは遠い歴史の中の人物たちではなく、まだまだ私達が今生きている時代のほんのちょっと前に足跡を残した人々であったんだなあ、と言うことを実感させられる話ばかりでした。

更に同じ項に書かれている「小栗上野介」、「伊庭八郎」については私は殆ど知識がなかったのですが、彼らもまた個性的なキャラクターの持ち主であることを知り是非詳しく知りたくなりました。
特に伊庭八郎と言う人物はもっと日本人に人気があっていいのではないか、と言う要素盛りだくさんなのですが…。
それとも単に私が知らないだけなのかな~?
いずれにしても彼を主人公にした「幕末遊撃隊」は近いうちに読んでみたいと思います。


<当ブログ内関連記事>
池波正太郎/上意討ち(『色』収録)
池波正太郎/幕末遊撃隊

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ただいま

本日夕方帰京。
帰ってきたときは風がかなり強かったけど雨が降り始める前に帰ってこられた。
荷物が多かったので濡れなくて済んでラッキー。

実家では例によって例の如く、殆ど何もせず家の中でブラブラ。
東京にいるときは(誰もやってくれないので)最低限自分の事は自分でやるけど、実家に帰ると洗濯も食事の支度も殆ど母親がやってくれるのでホントに何もしないパラサイト人間になってしまう。
一応掃除とか洗い物の手伝いくらいはするけど…こんな娘で申し訳ありません>お父さん、お母さん。
そうそう、今回はうっかり一回もお仏壇に手を合わせずに帰ってきてしまったし…バチあたりそうだな~(汗)

今回は本を1冊(「髑髏城の七人」)読み終えて帰ってきた。
いつも何かしら持ってはいくものの最初の10ページくらいで挫折して、後は家にある雑誌とか弟のマンガとかを読んでいる事が多いので非常に珍しい。
ちょっと重かったので「どうしようかな」と迷ったけど、思い切って持っていった甲斐があった。
感想はまた後で。

連休も残すところあと1日。
明日はちょっと出掛けたいな、と思っているんだけど…どうなる事やら。

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2004/05/01

「剣客商売」 on TV

ぼやっとTVを観ていたら、思いがけず「剣客商売」(原作:池波正太郎)が始まったので驚いた。
出掛ける前だというのについつい引き込まれて観てしまう。
やっぱりいいなあ。
この人間関係や心理描写の丁寧な表現や季節の話題、日常生活のゆったりとした空気、それに対する殺陣シーンの緊迫感。
原作にこんなに忠実に作ってあって、更にそれ自体も良くできたドラマってなかなかないと思う。

今日はスペシャル版と言うことで全3話、4時近くまでやるらしいけど、残念ながら私はもうそろそろ出掛けなければ…。
もっと観たいのに~!
やっぱりビデオ(DVD)買おうかな~…。

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帰省

今日もいいお天気ですね♪

今日からしばらく留守にします。
何かあったら携帯から更新しようかなと思ってはいるのですが、いつもの如く親の顔を見に行くだけで何の予定もない帰省なので多分何もおきないでしょう(笑)
一応4日くらいには戻ってくる予定です。

みなさんもよい休暇をお過ごし下さい。

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5月のエントリー

■読了本
          池波正太郎/戦国と幕末
          池波正太郎/上意討ち
          中島かずき/髑髏城の七人
          大沢在昌/無病息災エージェント
          恩田陸/「麦の海に沈む果実」
          東野圭吾/超・殺人事件
          山田風太郎/忍法帖短篇全集2「野ざらし忍法帖」
          池波正太郎/幕末遊撃隊
          山田風太郎/忍法帖短篇全集1「かげろう忍法帖」
          西沢保彦/念力密室~神麻嗣子の超能力事件簿
          西沢保彦/実況中死~神麻嗣子の超能力事件簿
          阿刀田高/Aサイズ殺人事件
          あさのあつこ/バッテリー
          ポール・ギャリコ/トマシーナ

■本関連
          月間読了数10冊達成!
          ジュンク堂

■舞台
          キャラメルボックス「ヒトミ」
          「アオドクロ」
          花組芝居「いろは四谷怪談」

■TV
          「剣客商売」on TV
          「新選組!」

■映画
          「真珠の耳飾りの少女」
          「GOD DIVA」

■音楽
          本日購入のCD&DVD
          Queen/Jewels(DVD)

■芸術
          東京都庭園美術館

■ココログ関連
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          帰省
          ただいま
          連休最終日
          休み明け
          『正直は最大の戦略である』
          お気に入りのコンビニデザート
          MP3プレーヤー購入検討中
          久々の飲み会
          看板犬
          眠りを妨げるもの
          30分も早く出たのに
          突然の7連休

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