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2004/05/14

花組芝居「いろは四谷怪談」

1987年の初演から数えて6度目の公演。

花組の演目の中でも好きな作品だし、特に今回は'94年以来10年振りの上演と言うことで楽しみに見に行ったんだけど…。
う~ん…イマイチ?

とにかく、歌が苦手だった。
元々この芝居は花組の中でも歌が多いものの一つ(筆頭?)だったけど、以前はここまですごくなかったような気がする。
今回は、上演時間2時間のうち半分くらいは歌っていたのでは?
それでも、その歌が上手いなら問題はないけど、そうでもない、と言うかハッキリ言って「ヘタ」なのがツライ。
更には、その歌の内容が、例えばキャラクターの雰囲気に合わせたイメージソングみたいな内容だったらまだしも、物語の進行とか状況説明のような歌詞なんだよね。
だからかなり重要な事を歌ってると思われるんだけど、歌が下手なせいか、音が大きすぎるせいかとにかく何を言ってるのか全く聞き取れない歌が殆どだったのには本当に参った。
おかげで(何度も見てるから大まかな流れはもちろん判るんだけど)細かいやり取りとかに関しては何がなんだかよく判らないうちに終わってしまった、と言う印象。
セリフの部分はテンポも良くて迫力もあるし結構面白いのに、唐突に始まる歌がその流れや雰囲気を全てぶつ切りにしてしまっていた感じでもったいないなあと思った。

衣装は昔に比べて格段に華やかでお金掛けてるな~と言うのが判るものになっているし、背もたれの高い椅子状のものをいくつも使ってそれの位置を変えることで高さを出したり空間を区切ったりする装置の使い方はすごく良かったと思う。

ただ、私はこの芝居については昔のチープな感じが好きだったので、そう言うところがなくなってしまったのは残念。
演出的にもちょっとキレイすぎる感じ。
例えばお岩が毒を飲まされて顔面が崩れた後に動揺しながらも身繕いをする場面で今回は装置の後ろに隠れて出てきたら髪が抜けていたって感じだったけど、やっぱりこのシーンは舞台上でゆっくり櫛を使ううちに髪がゴッソリ抜けてあのよく見る「お岩さん」の顔になると言う演出で見たかったなと思ったし、何より心を通わせる事が出来たお岩と伊右衛門がクリスマス音楽が鳴り響く銀座の街で手を取り合って佇むラストシーンがなくなっていたのは本当に残念だった。
今回のラスト、何人にも増殖したお岩と伊右衛門が踊りの型のような感じで闘い、やがてそのお岩たちがいつのまにか大星由良之助率いる討ち入りの志士たちに変わっていくと言うシーンもすごくキレイで、今日の舞台の中では一番いいシーンではあったのだけれど。
私にとってはあのクリスマスシーンがあってこその「いろは四谷怪談」だと思っていて、あそこだけは絶対変わらないだろうと思っていたので本当に驚いた。
加納さんとしてはそういう観客の思い込みをこそ裏切りたかったという感じなのかな。

役者陣は顔が白塗りで誰が誰だかよく判りません(汗)って感じだったんだけど、その中で『大星由良之助』役の八代さんはカッコ良かった♪
髪型がすごく個性的だったし、身のこなしも軽快で、更に何より一番歌が上手かった!
後は『お梅』役の大井くんも相変わらず可愛らしくてマル。

(世田谷パブリックシアター/三軒茶屋)

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