キャラメルボックス「ヒトミ」
新宿のシアターアプルでキャラメルボックスの「ヒトミ」を見る。
以前は欠かさず見ていたキャラメルも数を重ねるうちにあの過剰さについていけなくなってしまい、見なくなって早数年…。
今回はゲストに大好きな川原さん(@ショーマ)が出る!と言うので、久しぶりに観に行ってきた。
開演前の加藤さん+新人女優さんの前説の相変わらずハイテンションぶりにちょっと心配になったけど、始まってみたら思ったよりもしっとりとした作品で安心した。
…って初めてみるような事書いてるけど、実はこの「ヒトミ」は初演(なんと10年前らしい!)もちゃんと観てるんだな。
その当時はまだ公演の度に通っていたのでちゃんと前売りでチケット取って、ワクワクしながら観に行った、と思う。
多分。覚えてないけど(笑)
そう言えば、この作品は「アコースティックシアター」の中の一作だったような。
そんなに大声で叫びまくる事もなく、大袈裟なリアクションもなく、落ち着いた造りで久々に観に行った私には丁度いい作品であった。
内容も今ひとつ納得は出来なかったけど、それなりに考えさせられたのは確か。
ただそれはヒトミがどうこうって事じゃないんだけどね。
(なんか上手く表現出来ないので詳細はパス。さすがに10歳年を取ると考えることも多くなる…)
ヒトミ役の小川江利子の熱演が光っていた。
直接本筋には関係ないけどすごく気になった事が一つ。
このお芝居の舞台は「病院」と「ホテル」なんだけど、病院はともかくホテルの設定にすごく違和感を感じた。
もちろん「こんな設備のホテルはあるわけない」とか、「ホテルの従業員のくせにお客に失礼なこと言い過ぎ」ってのもあるけどこの辺りはお芝居としてやってるわけだから演出として許容範囲。
ただ私が一番気になったのはホテルの従業員がお客の前で「座る」って事。
これって(ホテルの従業員じゃなくても元々座って接客する人じゃない限り)接客業だったらあり得ないんじゃないのかな。
もしかしたらこれも「お芝居だから」って事になってしまうのかも知れないけど、演出的に特に問題がないようなシーンでも結構座ってるシーンが多かったのがすごく気になった。
敢えて舞台を「ホテル」に設定したのなら、『ここはホテルだ』ってセリフで説明するだけじゃなくてその設定の基本の「精神」をそこに生かす事によって、その空間をそういう場所だと観客に訴えた方がリアリティが増すと思うんだけど…どうだろう。
で、川原さんだけど…う~ん、川原さんを観られたのはすごく嬉しかったけど、かなり真面目な役だったのがちょっと残念。
「怖いけどちょっとボケ」な役が一番好きなんだけどな~。
(そう言う意味ではカーテンコールの時の喋りが一番良かったかも、って誉めてないか(笑))
声は相変わらず素敵♪だった。
しかし、直前にチケット買いに行ったのに割と楽勝で取れたから「もしかしてガラガラ?」と思っていたら、実際に行ったら席が空いてるどころか通路席まで出る大盛況ぶりにビックリ。
さすがキャラメル、まだまだ底力あるなあ。
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