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2004/06/27

「新選組!」#25

ついに芹沢鴨暗殺の回。

今まで私は彼らにとって「新選組になってから」の方が重要だと思っていて、芹沢鴨の暗殺ってのもその前の一つのエピソード的にしか捕らえていなかった。
なので、このドラマで鴨の暗殺までに半年もかけると言うのはすごく不思議な感じがしていたんだけど、ここ何週かの放送を見てようやく「ここを越えたからこそ、彼らはこの後あそこまで行けた」と言う要になる事件だったと言うこと(少なくとも三谷さんはそう見ていること)を納得できた感じ。
そのクライマックスである今日の暗殺のシーンは見応えがあった。
(それなのに丁度いい所で新聞屋の集金がっ!来るなら昼間に来て~っ(泣)!)

でも、今まで読んだ本の中では殆ど、「寝ていた芹沢を襲って殺した」って感じで書いてあっていかにも『暗殺』って感じだけど、今日の演出では芹沢が起きて待ち受けていたりしてどちらかと言うと『決闘』に近い雰囲気だったような。
三谷さんとしては相手が手出し出来ないような形で、殺したり、殺されたりさせたくなかったと言うことかな。
お梅がああいう形で死ぬってのもかなり意外だったけど、今までの彼女の描き方からしたらすごくふさわしい死なせ方だったと思う。

芹沢役の佐藤浩一の演技は、死んでしまう今日より先に近藤や土方を始めとした新選組のメンバーにどんな影響を与えるのかまでを計算したものだったと思う。
今まで、途中で物語から退場してしまう登場人物が自分いなくなった後のことを何か考えながら演技しているなんて事を意識したことなかったけど、彼はその辺りを考えながら、いや多分死んだ後の事こそを考えながら演技していたような気さえする。
そのくらい重要な人物だった。

多分これからも近藤や土方、沖田を始めとした新選組のメンバーは芹沢鴨の影を意識しながら生きていくんだろうな。

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