ビートたけし/頂上対談
頂上対談
ビートたけしビートたけしと各界の著名人との対談集。
対談相手は長嶋茂雄を始めとして、石原慎太郎、松本人志、中田英寿など13人。
対談集を読むのは話し言葉である点やその場でお互いに理解できる内容で話さなければならない点から、普通の文章で書かれた話よりも判りやすいし情報量も多いので結構好き。
特にこの作品はインタビュアーの、相手本人やその職業に対する知識や好奇心から来る的確かつ鋭い質問が他の記事やインタビューではあまり読んだことのないその相手のホンネを引き出していると思う。
それは単にインタビュアーが優秀であると言うこと以上に、それが「ビートたけし」と言う、相手に対して影響ある存在である事がかなり大きなファクターになっている。
ただ、この対談集の場合、その相手が野球選手(長嶋茂雄、長谷川滋利、古田敦也)とか、スポーツ選手(中田英寿、桜庭和志)、お笑い芸人(松本人志)、映画関係者(今村昌平、淀川長治)などたけしの得意分野に身を置く人々だと言うことも忘れてはならない。
私が好きだったのは、(細かい内容はちょっと意味が判らないところもあったけど)たけしの「痒いところに手が届く」反応を恥ずかしがりながらも気持ちよく感じていたに違いない松っちゃんと、どっちがインタビュアーだか判らないぞと思うくらいたけしを質問責めにしていた故・淀川長治氏。
どちらもその人物の輪郭がくっきりと表現されていた。
実際に対談が行われたのが3~4年前だったので内容的に古い話が多いけど、その人物の人となりを垣間見られるいいテキストだと思う。
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