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2004/08/01

益子昌一/指先の花

指先の花―映画『世界の中心で、愛をさけぶ』律子の物語
益子 昌一
益子昌一/指先の花映画「世界の中心で愛をさけぶ」が封切られた直後、うちの会社の後輩たちも会社帰りに大挙して(笑)映画館に行っていた。
私は映画も観てないし、原作も読んでいないけど(あまりにも売れてしまった本を今更読むのは恥ずかしいし、何より元々恋愛ものが苦手なのだ)、そんな後輩の中の一人から「これ読み終わったから貸しますよ」って渡されたのがこの本。

映画「世界の中心で愛をさけぶ」で主人公朔太郎の現在の恋人として登場する律子の物語、らしい。

しばらく部屋に積んであったけど、さっき片づけものをしていて借りたままだったのを思い出し「せっかくだから」とちょっと読んでみた。

大本の所を全く知らないのでその中でこの物語がどう作用しているかとかは書きようがないけど、文章とか話の展開は嫌いじゃなかった。
特に人物の性格を表現するときの何気ない描写で上手いなと思う部分がいくつか。
中でも印象的だったのは、律子と朔太郎がホテルで食事してデザートを食べるシーン。

端正に焼かれた生地がなかなか切れず、食べていくうちに、わたしのミルフィーユは完全に原形を失ってしまったけれど、彼はフォークでサクサクとキレイに切って食べていた。わたしがその食べ方に感心してみていると、彼はふと手を止め、目を向けた。 「今夜、ずっと一緒にいないか?」(本文p45より)

「ミルフィーユをキレイに食べる」なんて事を表現として使うところが意外性があって面白かった。

映画の映像が先だったのか、この物語が先だったのかは判らないけど、このシーンも含め全体的に非常に映像的。
読んでいるとそのシーンの映像が(映画を見ていない私でも)想像できるような描写が多い。
その辺りも読みやすさの原因だろうね。

しかしこの本、別に本文中に写真とかが入っているわけでもないのに、紙質がすごくいいために本文は180ページしかないのにかなり厚いのが気になる。
(ちなみに手元にあった260ページほどの文庫本とほぼ同じ厚さだった)
そう言えば「世界の~」(元本)も厚手の紙を使って本に厚みを持たせて、「長い物語を読んだ」と満足感を与えた事もヒットの要因だと聞いたことがあるような、ないような…。
いや、確かに「見た目」は厚くなるけど、長い物語だったかどうかは「見た目」とは関係ないのでは…(汗)
と言っても実際に文章がすごくたくさん書いてあって、紙も薄くて、現実的に厚くなってる本があったとしても、それと面白いかどうかは別だけどね。
却って、つまらなかった場合「こんなに読んだのに、結局つまらなかった~っ!」となるのを考えると、早いうちに結果が出る本の方が被害は少ないかもね…。
って、そんな話じゃないか。

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