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2004/09/23

「スペシャル」と「総集編」

夏の始めに始まったドラマが終わり番組再編のこの時期、色々な特別番組が放送されています。
先週の土曜日にも今年の1月~3月まで放映されていた「僕と彼女と彼女の生きる道」の"スペシャル"の放映がありました。
今の時期は丁度 決算で残業が多く平日は部屋に帰り着くのが9時前後になってしまうので見られない事が殆どなのですが、これは放送日が土曜の夜だったし、春の放映時にも楽しんだドラマだったので「彼らのその後が見られるのかな」と思い楽しみにチャンネルを合わせてみました。

神戸駅の改札前で佇むちょっと大きくなった凛ちゃん(美山加恋)。
これから東京のお父さん(草なぎ剛)の所に一人で遊びに行くようです。
「切符は2枚一緒に入れること」「大事な物だからなくさないようにここに仕舞っておく」
初めての一人旅に緊張する凛ちゃんのドキドキが伝わってきます。
半年ぶりの凛ちゃんとお父さんのどんなシーンが見られるんだろう。
そしてお父さんとゆら先生(小雪)はどうなってるんだろう?

…と、期待しながら見始めたのですが、結局その内容は既に放映された過去のドラマの【総集編】だったのです。

新幹線で神戸から東京まで行く間に隣り合わせたちょっと怖いロック兄さん(佐藤隆太)と、新幹線の中でもPCと携帯を手放さないサラリーマン(相島一之)に、何故一人で東京まで行くのかを凛ちゃんが説明する、と言う内容。
この説明シーンが全て、過去に放送したシーンの編集分だったんですね。
で、説明が終わった頃に丁度新幹線は東京駅に着き「さあ、これからお父さんに会いに行くぞ!」と歩き始める凛ちゃんの前に「心配だから来ちゃったよ」とお父さんが走ってくる…で、エンディング。

普通過去のドラマの「スペシャル」と言ったら、以前放映されたドラマの登場人物が出てきて同じ設定の中で別のドラマ(連続ものだったら最終回のその後とか、一話完結ものだったら別のエピソードとか)をやってくれるものだと思っていたのでかなり驚きました。

最近のドラマは人気のある役者さん(またはタレント)ばかり集めて作っているので、通常の放映分が終わった後で再度スペシャル用として集めて新しいドラマを撮ると言うのは難しいのかも知れません。
でも、わざわざ「スペシャル」と銘打ってあるのならば、もうちょっとサービスしてくれてもいいのでは。
例えば最初の部分でお母さんと一緒にリュックに着替えを詰めながら「切符は2枚一緒に入れること」と繰り返すシーンとか、玄関で「行ってらっしゃい」って手を振るシーンとか。
お父さんの方も、ゆら先生と2人でどこに連れて行こうか計画を立てているシーンとか、お店に「休暇を下さい」って言うシーンとか。
全部を作れなくても、そういう「今の状態」が垣間見えるエピソードくらい入れてくれても良かったと思うのです。

確かに「総集編」だったら、「どうせ前の使い回しじゃん。一回見たからいいや」って思われてしまう可能性もあるので「スペシャル」として引っ張りたい気持ちも判るのですが…。
(実際、私もそれに惹かれて見たわけですし)
でも、通常版が登場人物の気持ちや行動の変化を丁寧に掬い取って作ったいい作品であっただけに、わざわざ半年経った今になってそういうセコイ誤魔化しをする事にすごくガッカリしてしまったのでした。

せっかく2時間半も時間を取るほど力を入れるなら、もっとあのドラマを愛した視聴者に誠実であって欲しかったと思いました。
「総集編」なら最初からそう謳ってほしかった…だって、それでもちゃんと面白かったんですから。

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