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2004/09/25

奈良美智展@原美術館

午後1時で仕事を上がって、近くのイタリアンレストランでお昼(ピッツァのランチセット。美味しかったけど、ちょっと量が多くて残してしまった)を食べたあと品川の原美術館に「奈良美智展 From the Depth of My Drawer」を観に行ってきました。

原美術館に行くのは今回初めて。
品川駅から国道沿いに15分くらい歩く(特に行きは上り坂!)ので行き着くまでがちょっと大変でしたが、そこからちょっと脇道にそれるだけで国道の喧噪が嘘のように静かな住宅街が現れます。
その中に溶け込むようにひっそりと佇む白い外観が印象的なこぢんまりとした美術館でした。

その中に展開される奈良美智ワールドもとても独特でした。
80年代半ばから現在までの約20年にわたる奈良氏のキャリアの中で「大切だと思うものを選りすぐって構成したもの」との事で予想以上に多くの作品を間近で堪能できました。
キャンバスの表面をわざとつぎはぎにしてその上にアクリルで描いた作品は、その凹凸によって意外な陰影や立体感が感じられました。
今まで「キャンバスは平ら」だと思いこんでいた私にはとても新鮮な驚きでした。
こうした質感は画集などでは実感出来ないので、実物を見ることが出来て良かったです。

どれも新鮮で明るさと寂しさを併せ持った作品群のなかで私が一番好きだったのは「Fountain of Life」と名付けられた彫刻作品でした。
コーヒーカップの中に奈良氏のキャラクターの一つである羊のかぶり物をした子供の顔が色んな方向にいくつも並んで(重なって)いるのですが、その一つ一つの目からまるで涙のように水が流れ続けているのです。
見ているだけで「静けさ」「落ち着き」「優しさ」「寂しさ」「切なさ」などの感情が溢れてきて、ずうっと見つめていたくなる作品でした。

それから2階の隅に作られた「My Drawing Room」と言う空間も楽しかったです。
実際に奈良氏が5日間、そこで制作をしたと言う「どこかにある奈良氏のアトリエ」です。
描きかけのイラストや、流れ続ける音楽(私が見たときは確か「Clash」だったような?)、オブジェの数々…。
たくさんの「作家の分身」が出迎えてくれました。
この部屋は原美術館の"パーマネントコレクション"の一つとしてこの展覧会の後も公開されるそうです。

残念だったのは、作品の名前が一箇所にまとめて書いてあることが多く一つ一つ見ながら確認するのが難しかった事。
確かに展示方法などによりそうした表示が難しい作品もありましたが、そうでないものは出来れば作品毎に名前が確認出来るようにして欲しかったです。

一回りした後は、1階のカフェ・ダールで一休み。
中庭に面した側がサンルームのようになっていて、明るく清潔で気持ちのいいカフェでした。
今日は食事してから行ったのでお茶だけでしたが、食事やケーキのメニューも充実しているようなので次回はぜひこちらも挑戦してみたいです。

土曜日の午後でそこそこ混んでいましたが、そんなに待つこともなくゆっくりと見て回ることが出来ました。
(ミュージアム・ショップは狭かったのでちょっと混み混みでした)

ちなみに私は奈良氏の作品はもちろん知っていましたが、特に「ファン」と言うことではありません。
そんな私でも十分に楽しめる展覧会でした。
美術館自体の雰囲気も素敵だしオススメです。

会期は10月11日(月)まで。

■奈良美智さんの情報サイト「HAPPY HOUR」

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