講談社文庫「蒼穹の昴」の"しおり"の話
文庫化された浅田次郎の「蒼穹の昴」(講談社文庫)を読んでいます。
清朝末期の中国を舞台にした壮大な物語で、文庫だと全4巻。
当然その分登場人物も多いし、中国名のため表記と発音を同時に覚えなければなりません。
元々人名を覚えるのが苦手な私にはなかなか大変な作業です。
そんな私にとって「おお!これは!」と感動ものだったのが、この文庫に挟まっていた「しおり」でした。
硬すぎず、柔らかすぎずで本のページにすんなり馴染みながらも、きちんと「次、ここから」と言う役目を果たしてくれる紙で作ってある文庫固有のしおりにはいつも感心していたのですが、この作品のものにはなんと!表裏を使って作品の主要登場人物が書いてあったのです。
(登場人物が多いため、幅がいつもの倍くらいあります)
よくカバーの折り返しの部分とか、本の最初の方(目次の辺り)に登場人物が書いてあるものは読んだことがありますが、こんなのは初めて。
折り返しだとカバーを付けてしまうと見えにくくなってしまうし、ページの間に入っているといちいちそこをめくらなくちゃならないという面倒さがありましたが、これだったら読んでいる途中で取り出して確認出来るのでかなり便利だと思います。
欠点は「なくしやすい」ことだと思いますので、途中で落とさないように注意しないと。
講談社さん、ありがとう!
蒼穹の昴(1) 浅田 次郎 |
蒼穹の昴(2) 浅田 次郎 |
蒼穹の昴(3) 浅田 次郎 |
蒼穹の昴(4) 浅田 次郎 |
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コメント
何だったか、単行本のしおりにそういうのがありましたが、すごく便利ですよね。私は人名がごちゃごちゃになるタイプなので(^^;)、ありがたかったです。
「蒼穹の昴」は、浅田次郎の本ではマイベスト。感想を楽しみにしています!
投稿: Tompei | 2004/10/25 12:33
Tompeiさん、こんばんは!
>何だったか、単行本のしおりにそういうのがありましたが、すごく便利ですよね。
以前にも同じようなものがあったのですね。
私は初めての遭遇だったので思わず勢い込んで書いてしまいました(恥)
でも、すごく便利ですよね!
>感想を楽しみにしています!
もうすぐ1巻目を読み終わるところなのですが、まだまだ「導入部」と言った雰囲気。
ストーリーが主役の春児を離れてしまって「これからどこに行くの?」と言う感じになっています。
でもどこで見ても高評価ばかりなのでこの先がすごく楽しみです。
期待されるとちょっと緊張してしまいますが…頑張ります(汗)
投稿: tako | 2004/10/25 21:27