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2004/11/27

「海峡を渡るバイオリン」

う~ん…真面目に作ってあるドラマだったと思うけど、ポイントが絞り切れてなかったような…。
多分主人公である陳昌鉉氏は実際に波瀾万丈な人生を送っていらしたんだと思うけど、あまりにもそれを忠実に描こうとしてエピソードを盛り込み過ぎてしまった結果、焦点がぼやけていたような印象。
特に前半は色んな事が起こりすぎて、出演者の感情の起伏に見てるこっちが付いていけない部分がたくさんあった。
考えるに1.「故郷韓国でのバイオリンとの運命的な出会い」、2.「在日韓国人として生きることの苦労・苦悩」、3.「独学でのバイオリン製作に伴う困難」、4.「生活の苦労と家族との愛と葛藤」と大きく分けて4つのことを軸に描かれていたと思われるけど、1.の分量が大きすぎてそれ以外の3つの要素は全て駆け足で過ぎていってしまった感じ。
主人公の状況からその人生が困難の連続であったのであろうと想像は出来るけどその困難さがドラマとして見えてこなくて、特に後半は主人公が家庭を顧みずバイオリン作りに夢中になっている勝手な男にしか見えなかった。
それは全体的に独学でバイオリンを作ることがどんなに困難を伴うことかをキチンと描き切れていなかったためではないかと。
それからセリフもいかにも泣かせることを狙っているような感動的すぎるセリフが多くて(しかも唐突に)、却って泣けなかった。

でも映像は全編を通してとてもきれいなドラマだった。
特に韓国の自然が美しかった。
(ロケをたくさんやっただけある!)
それからはじめちゃん、じゃなくてオダギリジョーくん!
今風な美形なのにどうしてあんなにクラシカルでストイックな佇まいが似合ってしまうのかな。
白いシャツと和服を着たときの後ろ姿がステキだった♪
草ナギくんは安定していて、安心してみていられた。
意外性はないけどね(笑)
(でもあの「ミミズ」のシーンは怖かった…(汗))
菅野美穂はあまり好きな女優さんじゃないんだけど、今回の役は雰囲気がピッタリはまっていて良かった。
泣きながら喋るシーンが凄かった。
草ナギくんとのバランスも○。

やっぱりこれだけのことを成し遂げた人物の半生を3時間のドラマで描くことには限界があるということなのかな。
同名の原作本があるらしいので、読んでみようと思い図書館に予約。
8人待ちだったので手元に来るのはしばらく先になりそうだけど…。

海峡を渡るバイオリン
陳 昌鉉/河出書房新書

「海峡を渡るバイオリン」公式サイト

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