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2004/11/09

糸井重里/ほぼ日刊イトイ新聞の本

ほぼ日刊イトイ新聞の本
糸井 重里/講談社文庫
糸井重里/ほぼ日刊イトイ新聞の本開設から4年。
今や1日100万アクセスの超人気Webサイトに成長した「ほぼ日刊イトイ新聞」。
その誕生と成長のヒミツを主催者の糸井さん自身が書き下ろした<早すぎる社史>。



同じ糸井さんの『インターネット的』を読んだときも思ったのですが、この本も読んでいて元気になれる本でした。
もちろん会ったこともないけど、イトイさんを始めとしてこの本に関わった色んな人から「頑張れ!」って言って貰えたような、そんな気持ちになりました。
それはイトイさんがこれらの本をあくまでプラス思考で書いているからだと思います。

この本はタイトルからも判るように全編イトイさんが主催している「ほぼ日」についての本なのですが、私にはインターネット、Webサイトの話を書きながらそれよりも大きなステージ、仕事や生活や人生に立ち向かうときの姿勢や考え方を提案してくれている本のように思えました。
色々な状況の中でその「不安」や「不満」や「不信」などのマイナス部分ばかり数え上げて嘆いていても事態が好転することはありません。
だったらその状況を楽しもう!楽しくないなら自分で楽しくしてしまおう!と言うのが、この本を通じてイトイさんが私達に伝えたかった事なのではないでしょうか。

一つの時代を経て、空虚な生活の中で「何か」を探していたイトイさんが出会った「インターネット」と言う可能性。
その可能性に全てを注ぎ込み、大切に育て上げた結果が現在の「ほぼ日刊イトイ新聞」の姿なのですから、説得力ありますよね。

どうせ生きていくなら難しい顔して下向いているよりも、ちょっと無理しても上向いて笑っていた方が楽しい。
そしてそうしていればそれに応えてくれる人に必ず出会える、そんなメッセージを受け取った気がします。

内容も良かったのですが、イトイさんの文章もとてもいいです。
サラッと書いているけどとても判りやすいし、何より攻撃的な表現がないのでとても気持ちよく読めます。
もちろん内容的には(イトイさんにとって)いい話ばかりではないのですが、イヤな事があっても相手の立場を理解しようと努めつつ冷静にその内容を記録に留めようとする姿勢に好感が持てました。



折しも本日、申し込んでいた「ほぼ日手帳2005」を『発送しました』とのメールを受信しました。
(このメールの内容も簡潔かつ丁寧、そしてどことなく親しみを感じるいい文章です。こういう文章が書けるといいなあ)
この本の内容の流れの先にあるものとしての「ほぼ日手帳」と、このタイミングで出会えたことに何となく運命的なものを感じたりして(大袈裟?(笑))。
もうすぐ手元に届くであろう新しい手帳と一緒に前向きな楽しい1年を過ごせればいいな、と思ってます。

ほぼ日刊イトイ新聞

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