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2004/12/25

米澤穂信/春期限定いちごタルト事件

春期限定いちごタルト事件
米澤 穂信/創元推理文庫
米澤穂信/春期限定いちごタルト事件この春高校に入学したばかりの小鳩くんと小佐内さんは中学の時からある約束をしていた。
それは「二人で清く慎ましい<小市民>になりきる。そのためならお互いを逃げの口実に使ってもいい」というもの。
ところがそんな二人の前に謎や事件が次々と現れ、不本意ながらもそれに関わることになっていく。
果たして彼らに「正しい小市民」としての未来はあるのか…?!


学園ものに相応しく生臭い話がなくてサクサク読めるし、全体的に面白くないわけではないんだけど…。
今ひとつ手放しで「面白かった!」と言い切れない、微妙な引っかかりがある読後感。

高校生が考えていることを理解するのは無理があるということなのか?^^;
いやいや、年齢を言い訳に使っちゃダメだな。

え~と、まず設定が時々納得いかない。
いくら冷房が効いた部屋だって、汗ばむ季節にココアは飲まないんじゃないの?
いや、好きずきだと言われたらそれまでだけど…何故この話の季節を「初夏」にしてあるのか、というのが謎。

それと、何より謎解きの部分が回りくどすぎる。
特に最後のところ、あそこからあの結末が導き出される過程がよく判らないんですけど…。

人物設定は面白い。
過去に何があったのかハッキリとは語られないまま、ただ<小市民>を目指す(ってまだ高校生なのに!)小鳩くんと小佐内さんもミステリアスで個性的で興味深いけど、私は小鳩くんの友達の無骨な健吾が好きだな。
特に「狐狼の心」で、健吾を上手く言いくるめようとした小鳩くんに向かって放つ一言がこの物語の中で一番いいセリフだった。

文章はかなり好き。
テンポが良くてすごく読みやすくい。
気に入ったので他の作品も読んでみようと思い、早速図書館で『さよなら妖精』を予約。
来年早々には読めるかな。

ところで、ここで言うところの<小市民>ってのは結局どういう意味なのかな?


■同じ本の感想を書いている「猫は勘定にいれません」さんの記事『春期限定いちごタルト事件』にトラックバックさせていただきました。


05/04/03追記
著者の米澤穂信さんのWebサイトを発見。
汎夢殿

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コメント

はじめまして。

確かに微妙な読後感の作品ですよね。
僕も謎解きのところでは何度も突っ込みをいれてました。

でも文章が読みやすいのと、キャラクターの魅力で
一気に読めちゃいました。

さよなら妖精も面白そうですね。
僕も読んでみようかな?

投稿: take_14 | 2004/12/26 03:44

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