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2005/01/08

カール・ハイアセン/ロックンロール・ウイドー

ロックンロール・ウイドー
カール・ハイアセン
カール・ハイアセン/ロックンロール・ウイドージャック・タガーは地方紙の新聞記者。
元々優秀な記者として第一線で活躍していたが、新しい社主との確執から現在は死亡欄担当記者に甘んじている。
ある日、ジャックはかつてグラミー賞を受賞した実績もあるロックスターであったが今は過去の人となっていたミュージシャン、ジミー・ ストマが南の島でダイビング中に死んだことを知る。
最初は死亡記事を書くためにジミーの周辺取材を始めたジャックだったが、調べを進めるうちにその死に疑問を持ち始める。


去年最後に読了した本。

石田衣良氏推薦の歯切れのいい文体はなるほど読みやすいし、現役&往年のロック・ スターの名前がそこここに登場するので音楽好きにとってはニヤリとさせられる部分が多かった。
全体的に言えば面白い部類に入るんだけど…。

この物語にはA.ジャックが追いかけるジミーの死の真相、B.ジャックの所属するユニオン・レジスター紙のお家騒動、 C.ジャックの失われた父親に由来する<死>への恐怖、と大きく分けて3つのテーマが盛り込まれていて、そこにジャックの仕事上 及びプライベートの人間関係が絡んでくるという構成になっている。
このテーマ自体は3つとも面白いと思うんだけど、 それぞれの分量がどれも大きすぎて情報量が膨大になってしまい全体的な流れが淀んでしまった、と言う印象。
全てに置いて前置きと周辺情報が長すぎて結局何が問題なのかがなかなか見えてこないことが、私にはかなりストレスだった。
本題に関係ない記述が多くてしかも長いのもちょっとね。
特にアンの新しい恋人であるベストセラー作家についての言及なんてあそこまで書く必要あるのかなあ??

死に対して異常な恐怖を抱いているジャックが有名人の享年をいちいち諳んじている設定とか、冷凍トカゲや老死亡記事担当記者、 ジャックの47歳のバースディに母親が贈ってきたプレゼント(ジャック・ママは一番好きなキャラクターだった) とか面白いエピソードはたくさんあったんだけど。

全部一緒にしないでどれか1~2つだけコンパクトにまとめて書いたほうがスピード感があって面白い作品になったんじゃないかなあ…なんて、 偉そうに書いてしまうのであった。
私は個人的にはA.よりもB.のテーマの方が好きなので(笑)、B.とC.の組み合わせの作品が読んでみたいな。
って、それじゃあ全然「ロックンロール・ウイドー」じゃないか^^;


<関連サイト>
「Carl Hiaasen's Official Web Site」
著者のオフィシャルサイト。英語です。

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