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2005/01/14

小田桐誠/テレビのからくり

テレビのからくり
小田桐 誠
小田桐誠/テレビのからくり

■内容紹介■
地上デジタル放送開始、視聴率買収事件など風雲急を告げるテレビ業界。現場からトップまで、広範な生の声を基に、 実態を活写する
文藝春秋公式サイト 「書籍ショールーム」の紹介文より転載)


TVは足の早いメディアなので、それを語るのに何年も前の話を持ち出されても読んでいるこっちは「何のことやら」になってしまう。
その点 本書は昨年の12月発行なのだが、 その直前に起こったNHKの一連の不祥事についても触れているなど新鮮な話題も取り上げようとしているところは好印象。

詳しく触れているのは「なるほど!ザ・ワールド」や「アメリカ横断 ウルトラクイズ」など少々古めだったのが残念だが、 当時の制作に直接関わったスタッフへの発言を多く引用して内容に説得力を持たせている。
開始当時の苦労話や成功の秘密など、その番組に親しんだ私には興味深い話も多く、楽しく読めた。
著者の文章もスッキリまとまっていて読みやすかった。

ただ、こうした成功の話については詳しく書く一方で、(多分かなり多いのではないかと想像される) 不祥事やスキャンダル的な内容は多少そのさわりの部分が書いてある程度に留まり踏み込んだ記述がなかったのが残念。
私を始め読者としてはそういう話の内部事情をこそ知りたいと思っているので、(いろいろ事情はあるのかも知れないが)その辺りをもっと詳細に書いて欲しかった。

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