「走れメルス」@シアター・コクーン
シアター・コクーンでNODA MAPの「走れメルス」を観た。
'76年に「夢の遊眠社」の第二回公演として初演されて以来何度も上演を繰り返して、今回は19年振り(!)7度目の上演…らしい。
私は初見。野田の舞台は遊眠社の後期あたりからポツポツ観ているけど、これは今まで観た中で一番初期の作品だった。
相変わらずの言葉の洪水。
しかも無茶苦茶 力がある。
それが思ったよりも聞き取れることに自分で驚いてみたり。
と言っても「聞き取れる」イコール「理解できる」じゃないわけだけど。
頑張って聞き取って聞こえたところを積み上げて行くんだけど、まったく意味が通らないし更にはボヤッとしているとすぐに崩れてしまう。
積み上げるときの土台の位置と量と順番が間違ってるに違いない。
そんなことに気を取られていても判らないものは判らないので(大体私が野田の書いたものを理解できるハズがない)、 意味を取ることは早々に諦めて目に見えることを楽しむことに。
衣装(by ひびのこづえ)がカワイイなあとか、舞台はわざと狭く使っているんだなあとか、古田はパワー全開だなあとか、 小西真奈美ちゃんってTVで観るより「ドン!」とした感じだなあとか、河原雅彦さんはふた昔前のグラムロックのスターみたい (全体的にマーク・ボランかな。でも、一瞬アリス・クーパーに見えた瞬間があった)だなあとか、野田さん相変わらず動くなあとか、 勘太郎くんって意外と線が太いんだなあとか、ふかっちゃんカワイイなあとか…。
全体的にそうやってポヤ~ッと観ていてそんなに「泣く」って感じでもなかったのに、最後に瓦礫の山になった舞台の前方に芙蓉とスルメ
後方にその他全員が並んで、古田が最後のセリフを言い始めた瞬間に涙がダーッと出てきて自分でもビックリ。
私は何に反応したんだろう?
上演時間は1時間50分(休憩なし)。
私にはこのくらいが丁度いいなあ。
上演前に会場に流れていた懐かしのアイドルソングが良かった♪
■野田地図
シアター・コクーンに行くのは久々だったけど、いつの間にか館内は全面禁煙、携帯圏外対応になっていた。 トイレの数も多いし、かなり快適な劇場だと思う。
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