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2005/04/20

森谷明子/れんげ野原のまんなかで

れんげ野原のまんなかで
森谷 明子
森谷明子/れんげ野原のまんなかで秋庭市の北のはずれ、ススキ野原の真ん中にある秋庭市立秋葉図書館。
文子はこの新しい図書館の新米司書である。
立地条件の悪さでなかなか利用者が増えないのが悩みの秋葉図書館に最近妙な現象が起きていた。
閉館近い時間に館内でかくれんぼを始める小学生、大量のカップヌードルの入ったギターケースの落とし物、女の子の間で広まる不思議な噂話…。
一体何が起きようとしているのか?

町はずれの図書館を舞台に起きる小さな事件を、文子が密かに憧れる先輩司書・能勢が解決していく短篇連作ミステリー。
「霜降」「冬至」「立春」「二月尽」「清明」の5篇を収録。


最近本を読むスピードがかなり落ちていたんだけど、これは読み始めたらスルスルッと進んで2日で読了。
すごく面白かったと言う感じではなかったけど^^;、テーマが「本」や「図書館」 だったし一編の分量と謎の大きさが丁度良くてすごく読みやすかった。

物語の中で司書の仕事、図書館の仕事をさりげなく紹介してくれているのも面白かったけど、司書の職業的なメンタリティについての記述(特に 「本能云々…」のところとか)は著者の思い込みが強く出てしまっていて「ちょっとそれはどうなのよ…」と思う部分もあったかな。

私は文子を始めとした3人の司書さんたちよりも、人はいいけどお節介、 図書館の土地を寄付したことでまるで大家さんのように日参してくる土地の大地主の秋葉さんと、 図書館の運営は慣れていないけど読書が大好きで司書の仕事に協力的、 場合によってはカウンター業務も手伝ってくれる館長さんの2人のおじさんのキャラが好きでした♪

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