恵比寿や渋谷から池袋に戻るときに時々「湘南新宿ライン」を利用しているので、
電車にいつのまにかグリーン車が連結していることは気が付いていた。
何も考えずにホームで電車を待っていると、目の前にグリーン車が停車してしまい慌てて乗る位置を修正することが何度か。
先日、所用で鎌倉方面へ行った。
乗り継ぎが嫌いな私は池袋から一本で行ける湘南新宿ラインを利用することに。
いつも利用する距離だとグリーンを利用するまでもないので「なんで普通列車なのにグリーン車?」と思っていたのだが、
その日は遠出だったしちょっとお疲れモードだったこともあり「試しに…」と思って使ってみることにした。
グリーン券の購入はホームに設置されたグリーン券の販売機で。
この仕組みが面白かった。
suicaが使えると言うので手持ちのsuicaをカード差込口に入れると、路線が表示されるので「湘南新宿ライン」を選択。
次は行き先ボタンが表示されるので行き先を選択。
そうするとsuicaだけが戻ってきた。
私はてっきり普通の券売機のように別にグリーン券が出てくるのだと思っていたのに何も出てこない。
「?」と思っていたら画面に「グリーン券の情報はsuicaに入力されました」と言う意味のメッセージが出ていたので、「ふ~ん」
と思いつつsuicaのみを受け取り到着した電車に乗り込んだ。
このグリーン車は2両分全席自由席。
そんなに混んでいなかったけど大体片側がほぼ埋まっている状態。
その中から車内を移動して最後列で2席とも空いている席を発見して着席した。
座席に着くと前の席の背もたれ部分に「suicaグリーン券」の使い方が書いてあるパンフレットが差し込んであるのに気が付いた。
それを見ると、グリーン券情報が入っているsuicaを座席上天井の「suica」の絵の部分にかざせ、とのこと。
上を見ると確かにsuicaマークが。
そこにカードをかざすと…マーク近くで点灯していたランプが赤から緑に変わった!
なるほど、このマーク部分がsuicaのグリーン券情報を読みとって「この席はどこからどこまで使用中」とインプットされるのね。
で、その情報が登録されている座席は天井のランプが緑になっている、と。
確かに前の座席の天井を見るとランプが赤の部分と緑の部分がハッキリ見える。
これって、JR側の管理も簡単になるんだろうけど、席を探す利用者側も空席かどうか判りやすいので非常にいいシステムだと思う。
指定席なら座席番号が書いてあるからその座席に行けばいいけど、自由席だとその席が空いているかどうか確信が持てないことって結構多い。
そんな時いちいち「空いてますか?」って訊くの、面倒なんだよね~(T"T)
一回目でOKだったらまだいいけど、「あ、連れがいますので」
なんて言われちゃうと二回目に訊くのすごく慎重になってしまってそれだけでストレス。
それに比べてランプの色を目印に空いている席を確認しながら、自分の座りたい場所が選べるこのシステムは非常に簡単で判りやすい。
イギリスで長距離列車を利用したときに車内の座席の背もたれ部分に何やら紙が挟んである席が所々に見受けられた。
一緒にいた向こうに留学中の友人に「何?」と訊いたところ、「紙が挟まっている席は予約済み。
それ以外は自由席だから空いてる席を探せばOK」とのことだった。
つまり一両全てが指定ではなく、同じ車両の中に指定席と自由席が混在しているというわけ。
これだったら指定席は空いているのに自由席は満員ってことがなくていいんじゃないの?と思った記憶がある。
今回のsuicaグリーン券のシステムを使ってみて、何となくそのときの便利さ分かり易さに感心した気持ちが蘇ってきた。
久しぶりに(って前回はいつなんだか?(笑))「JRやるじゃん」と思ったサービスであった。
但し、このシステム及び普通車グリーン券ってそんなに利用者に浸透していないのでは?
私も今回利用するまでグリーン券の買い方とか料金とか全く知らなかったわけだし。
JRはもっと宣伝してもいいんじゃないのかな~?
「湘南新宿ライン」の他、「宇都宮線」「高崎線」「東海道線」「横須賀線」「総武線快速」で利用可能。
新幹線と同じ感じ(全く同じかどうかは判らないけど)の2階建て車両で座席もリクライニング出来るゆったりサイズ。
料金もそんなに高いわけではないのでちょっと遠出をする場合に使ってみてはどうでしょう。
(但し、グリーン券の購入=席の確保ではないのでご注意下さい)
※suica以外のグリーン券購入方法ほか詳しい利用条件などは下記のサイトを確認してください。
<参考サイト>
■「JR東日本」内「普通列車のグリーン車が変わりました」
<2005/05/28 追記>
「All About」
にこのシステムについてリポートした記事を発見。
『宇都宮線、普通列車グリーン車の同乗体験ルポ スイカを電子チケットとして使う』(2004/10/13)
写真入りの解説で丁寧で判りやすい記事です。
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