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2005/05/08

伊坂幸太郎/ラッシュライフ

ラッシュライフ
伊坂 幸太郎
伊坂幸太郎/ラッシュライフ「金があれば何でも出来る」と公言して憚らない画商 戸田と理解者を裏切る形で彼と契約した新進の画家 志奈子、 仕事は一人でやる主義の泥棒 黒澤、 新興宗教まがいの集団のトップに心酔している河原崎とその集団のNo2である塚本、プロサッカー選手 青山とW不倫をしているためお互いの配偶者を殺そうと計画している精神科医の京子、 長年勤めた会社をリストラされ40社受験するも未だに再就職先が決まらない豊田…まったく関係のない彼らが、 そうとは知らないうちにすれ違い、交錯し、関係を結んでいく。


面白かった!こんな作品、初めて読んだなあ。

本の中に挿し絵として(ハードカバーでは表紙)エッシャー(M.C. Escher)の騙し絵( 「Ascending and Descending」)が使われているんだけど、まさにこの絵をそのまま小説にしたような作品。  

全てが伏線で出来ている物語、とでもいうのかな。
全ての登場人物が自分のパートでは主役なんだけど、同時に他の登場人物のパートをお膳立てするための脇役でもあるのだ。
それぞれの登場人物がみんな独立してバラバラに存在するのに、 ちょっとした小道具や場所の共有でちゃんと一つの物語としてリンクしていく構成がとても新鮮。
しかもその時系列が、出てくるシーンごとに微妙にずれているのでどことどこが繋がっているのか、 どっちが過去でどっちが未来なのかが判らなくなっているところや、 どんな結末になるのか全く予想できない展開も読んでいてすごくドキドキした。

「陽気なギャング~」の時も感じたけど、伊坂氏の作品って非常に映像的だと思う。
この作品も読んでいると頭の中に仙台駅前の雑踏の中に立っている美人留学生、植え込みをうろつく汚れた老犬、 そしてその周辺を色んな想いを抱えて行き来する登場人物達をとても立体的にクリアにイメージすることが出来た。
(パートによって時間がずれているあたりなんとなく「木更津キャッツアイ」 を思い出してしまったのは私だけ…?)

色んな登場人物が出てくるけど私が好きだったのはまず黒澤。(う~ん、ありきたり(笑))
それから意外なことに京子。
あのあくまでも強気な姿勢がスゴイ。私も少し見習いたいと思う(笑)
(なので最後は残念だった)
あと、豊田のパートに出てきた元の会社の後輩やタクシーの運転手が良かったな。

構成が面白くて意外で楽しくて、しかもそれだけではなく物語としてもちゃんと伝えるものを持っている非常に完成度が高い作品だと思う。
とにかく、色んなポイントで楽しめる作品。オススメです♪
(って私が薦めるまでもない、って感じだけど^^;)

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コメント

こんばんは、超特急で読みました。だから、日表は作っていません(笑)
トラックバックさせていただきますね。

投稿: | 2005/05/26 19:12

■涼さん

こんばんは。
コメント&TBありがとうございました。

楽しんで読まれたようで私も嬉しいです(^^)
日表を作ったらぜひ教えて下さいね。
楽しみにしています。

投稿: tako | 2005/05/27 00:46

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