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2005/06/18

女王の真摯な“努力”

休刊直前の『日経クリック』 7月号に掲載された“ブログの女王”眞鍋かをり嬢が『面白いブログを書き続けるコツ』について語った記事を読んだ。
彼女流のコツは「アップする前に20回くらい推敲する」「ネタ帳をつける」「一つの記事のテーマは一つに絞る」の3つとのこと。

なるほど、どれも文章を書くときの基本である。
(ご本人もそう答えているが)文章を書くことが本当に好きなんだなあ、と感じられる内容の記事だった。

このコツ以上に印象的だったのは、ブログを書く姿勢(考え方)について答えている部分。

例えば眞鍋嬢のような立場だったら「思ったことをそのまま書いてるだけなんですよ。あまり直したりはしませんね~」 と言ってしまってもいい、というかその方がキャラクター的に合っていたりするのではないかと思う。

それを敢えて

「好き勝手に書いているように思われるでしょうけれども、本当はすごい努力をしているつもりです。やっぱり、 自己満足で終わるのはいや。読んでもらって、面白いと感じてほしい。」

「オフショットを掲載してお仕事の報告をすれば、一応書けてしまうのかもしれません。でも、それじゃあ、 ファンじゃない人は面白くない。これはファンサービスではなくて、雑誌の“連載” のようなものだと思って内容を大事にして書いているんです。」

と告白する彼女の、自分の文章に対する、それを読んでくれる人に対する真摯さが印象的だった。

とは言え、「20回の推敲」はすごい。
正直ビックリ。

彼女の書く記事はむちゃくちゃ長文でもないけど、 そんなに短いわけでもないから20回も推敲したらそれだけでもかなりの時間がかかるはず。
不規則な時間のお仕事だろうによくそんな時間が作れるものだなあ、と感心してしまう。
そんな思いをして仕上がる記事であったとしたら、テンションが低いときはあまり更新も出来なくなるのも頷ける。
女王として君臨するのも大変だ。

(女王の話と並べて自分のことを書くのもおこがましいが^^;)
私の場合も推敲は絶対必要な作業である。
書いた文章を一度でOKにすることはまずあり得ない。

「書こう」と思ったテーマについて思いつくことをダラダラ書きつつ、その間に足したり、引いたり、移動したり、 言葉を直したりしながら一旦最後まで書く。
で、それをまた何度も読み直しつつ修正を繰り返すし、 更には個人的な話ではなくて何か情報を扱うときは内容に間違いがないかどうかチェックしたり、関連記事のリンクを探したりしてようやく「ま、 いいか」ってことになる。
書いているテーマとか、その記事の文章の長さにもよるけど、最低でも1時間前後はかかるかな。
(と言ってもさすがに20回推敲までは行かないが)

書くテーマを決めると書く前にそれについての考えとかエピソードとかを考えて頭の中で文章を組み立てていることが多い。
その「頭で考えている」時にはちゃんと系統立ったきちんとした文章になっているような気がするので、 頭の中で作った文章をそのまま書いてアップできれば時間も掛からず素晴らしいのだが、なかなかそう上手くはいかない。
いざキーボードを打ち始めると頭で考えていたことが断片的にしか出てこないのだ。
「さっき考えていた文章はどこに行ってしまったの~?」と自分の頭の出来に不審を抱くことも多い(笑)

多分、会話の中だったらその断片でもなんとか話が通じてしまうのだろうと思う。
でも書いて文章にしようと思うと前後の脈絡がおかしかったり内容が薄っぺらだったりして、とてもそのままでは公開することなど出来ないのだ。
言葉を「定着させる」というのはつくづく難しいことだなあ、と記事を書くたびに思う。

そして何よりも難しいのはやはりオチ。
別に笑わせて終わりにするつもりはないけど、どこで終わったらいいのか判らない!って場合が一番困る。
終わりに相応しい言葉を探して、どんどん意味もなく文章が長くなってしまうので。

逆に言うと終わりが決まっている文章は書きやすい。
どこまで話が広がっても、戻る場所は判っているから。
そしてそういう文章は仕上がるのも早いし、内容もまとまっているように思う。

ちなみに今日のこの記事は、とっかかりはあったけどどこに落とすかを決めていなかったので迷走してしまった例である…。


<7月1日追記>
眞鍋嬢の「ここだけの話」が書籍化されるそうです。
自分のエントリーへ自分でコメントをつけたり、撮りおろし写真も満載とのこと。
ここでも「推敲20回」で頑張ったのでしょうか…。
彼女の書き下ろしの文章も楽しみですが、せっかく「トラックバック日本一」の称号(?)を持っているのだから出来れば「お気に入りのトラックバック」なんてのも載せてみたら面白かったかも。
でも著作権とか印税とかが絡むと難しいのかな…。
本の詳細はこちらで。


「眞鍋かをりのここだけの話」7月2日のエントリー『ご報告』にTBさせていただきました。

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コメント

お早うございます。

∥頭で考えている」時には(中略)断片的にしか出てこないのだ。

ものすごく長い中略でゴメンナサイ。
こういうことは、よくあります。というか、ほとんど、それ!

これはブログではないのですが(ブログは書き連ねという感あり)、例えば挨拶や発表などを頭の中で考えてまとめていくときでも、電車の中などでそれに集中して完成度を高めていくということはありますね。
文章として書かないことで、ただ書いたことを読むということにならないようにという意味合いかな。
書いたものを覚えて言おうとすると、忘れたとき頭真っ白状態になる可能性があるでしょ。そういうことを避けるということもあるのかなぁ(何だか他人事みたいですね)
ダラダラと、すみません。

投稿: | 2005/06/18 10:13

■涼さん

>例えば挨拶や発表などを頭の中で考えてまとめていくとき

ああ、確かにそういう場合も無意識にやってますね。
でも私の場合こういう時も書くときと一緒で、頭で考えているときは結構"気の利いた"フレーズを思いつくのに、いざ本番になるとそういうのは全て吹っ飛んでることが多いですね。
で、あとになって「ああ、これも言えば良かった~」とかクヤシイ思いをします(笑)

ただ、普通に喋ってるときでも頭の中で「喋っていいこと」と「悪い(まずい)こと」の区別を常にしている部分はあって、これは結構有効みたい。
いわゆる"失言"っていうのはあまりせずに済んでいるような気がします。

投稿: tako | 2005/06/19 09:48

こんにちは!

アジサイの花がとても綺麗ですね♪

眞鍋さん、常に努力されているんですね。本当に20回の推敲は凄いです。
blog始めたばかりの私には、皆さんの記事が色々と参考になります。

投稿: miki | 2005/07/03 12:02

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