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2005/07/07

ちょっと息抜き

新しいシステムが入って初めての処理だった先月の請求。
量的にも時間的にも思ったよりは楽に終わったけど何をどうするかの手順がギリギリまで決まらずに手探り状態だったり、 なかなか思い通りに進まなかったりで知らないうちに気持ちに力が入っていたらしい。
今週になって一段落したら一気にその緊張が抜けてしまい、ちょっと落ち込みモードに突入してしまっていた。(天候のせいもあり)

やる気はないし、機嫌は悪いし、その上機嫌の悪さが体調にも影響してしまい、またそれで更に機嫌が悪くなる…という悪循環。
このままだと周りも迷惑だし、自分もキツイ。

ということで、ちょうど仕事が落ち着いてきていたので、今日は思い切って午後から気分転換のために半休を取ってみた。

そのまま帰ろうかなとも思ったけど、せっかく平日の昼間外に出られたのでちょっと寄り道することに。
と言っても会社出るときに何にもチェックして来なかったのでどこで何をやっているかも判らず、 かと言ってデパートでバーゲンという気にもなれず…ということで久しぶりに目黒の庭園美術館に行ってみた。

やっていたのは「八木一夫展-陶芸の冒険 オブジェと茶わん」。
正直こういうもの(焼き物とかオブジェとか)にはあまり興味がないからちょっと迷ったけど、せっかく来たので取りあえず入ってみた。

予想通り、強烈に惹きつけられるものはなかったけど(これは作品がどうこうではなく、(昨日の話でいえば) 私の側にそれを受け止めるアンテナがなかったということ)、 平日の昼間で殆ど人がいない静かな美術館の中をゆっくり回れて落ち着いた気分になれたし、自分のイメージする「陶芸」 とは全く違った作品がたくさんあって思ったより面白く見ることが出来た。

展示品の中に狐をとても単純な形で表した作品があって、その作品の日本語と英語のタイトルの付け方が非常に印象的だった。
日本語のタイトルは「葛の葉」、そして英語のタイトルはというと「FOX」だったのだ。
「葛の葉」と「FOX」の間にはかなり大きな隔たりがあると思うんだけど…。
日本語で「葛の葉」というとその名前そのものにもう物語があるけど(「恋しくば尋ねきてみよ~」ですね)、「FOX」 ではただの狐になってしまう。
その作品に込められた物語や意味を知って見るのと知らないで見るのとでは、同じものでも見え方が違うんだな~…なんてことを考えさせられた。

それから、今回この展覧会を見て改めて感じたのは私って「抽象」よりも「具象」のほうが好きなんだな~、ということ。
知っているものの形(動物だったり、物だったり)になっているものには反応出来るんだけど、 ただ丸とか四角とかの造形があるだけだったりするとどう捉えていいか判らなくてただ「ふ~ん…」としか思えない…^^;
ま、要は「単純だ」ってことなんですが(笑)

一通り回った後、美術館の中のレストランでゆっくりランチを食べてから帰宅。
お昼から動くとゆっくりしても夕方明るいうちに帰ってこられるんだな~と感動しながらソファで本を読んでいたら、 そのまま昼寝までしてしまった^^;

そんなに特別なことをしたわけではないけれど、いつもの平日とは違った午後を過ごせただけでもちょっと気分が変わった感じ。
明日からはちょっと上昇出来そうかな。

一度出社してしまうと特に急ぎの仕事がなくても何となく定時まで会社にいなくちゃいけないみたいに思ってしまいがちだけど、 今日みたいにやる気がないときは思い切って仕事を切り上げて気分転換するのも悪くない。
会社にいるとそれだけで何かやってるような気になってしまい更にそれに精神的な疲れが重なると段々「何で私ばっかり」 みたいな被害者意識に代わってしまうことがあるので、たまにはサボって周りに「引け目」を感じるくらいにしておいた方がちょうどいいのかも。

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