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2005/07/02

「Reading Baton」が回ってきました

今ブログ界の巷を賑わせているバトンの一つ「Reading Baton」がこんな辺境のブログにも飛んできました。ビックリ。

回してくださったのは『猫は勘定にいれません』 のtake_14さん。
ご指名ありがとうございました(^^)

ただ、このバトン、前の走者さんを見てみるとみなさん深く、鋭く本を読んでいらっしゃって文章も上手い人ばかり…。
回して頂けて嬉しい反面、本当にこの続きが私でいいのでしょうか…という不安も抱えていたりします^^;
でも、企画ものに参加させていただけるのは素直に嬉しいので、頑張ってみますね。

調べてみたところ「Reading Baton」の質問には2種類あるとのこと。(「はてなダイアリー」参照)
take_14さんから回ってきたのは「ARURUさん版」の方なので、私もこちらで回答します。
では。


<お気に入りのテキストサイト(ブログ) >

ブックマークさせていただいていることろはたくさんあってそれぞれ大好きなのですが、中でも文章の巧さと読書量、 速さに圧倒されるのは「Ciel Bleu」 さん。
それから最近ちょっとご無沙汰していますが、安田ママさんの「銀河通信オンライン」
文章の書き方、視点、訪問者さんとの関係などとても刺激を受けました。

<今読んでいる本>

  • 沢木耕太郎『シネマと書店とスタジアム』(新潮文庫)
    昨日読み終わりそうだったけど、途中で「みぶろ」を読み始めてしまったので…残り100ページくらい。
  • ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード(上)』(角川書店)
    人からの借り物なのですが、重くて電車では読めないのでなかなか進みません…。
    現在3分の1程度。
    この週末には何とかしたいです。

<好きな作家>

人数制限なしですか?
では思いつくままに。ついでに好きな作品や説明を少し。

  • 宮部みゆき
    『火車』、『レベル7』、『龍は眠る』あたりの初期の長編ミステリーは好きですが、『模倣犯』以降はちょっと苦手。
    でも時代物は相変わらず上手いと思います。
  • 石田衣良
    『IWGP』シリーズの最初の2冊がベスト。
    今度は時代物とか読んでみたいなあ。
    「人」や「関係」を描くのが上手いので、きっと面白いと思うのだけど。
  • 池波正太郎
    『藤枝梅安』→『鬼平犯科帖』→『剣客商売』の順で読みました。
    どれも大好きです(^^)
    『鬼平』と『剣客商売』はTVシリーズも丁寧な作りでよく出来てますよね。
    DVD欲しいなあ…。
  • 舞城王太郎
    『煙か土か食い物』を読んだときの衝撃は忘れられません。
    「奈津川サーガ」は完結するのでしょうか?
  • 北森鴻
    博識で色んな引き出しを持っていらっしゃるし物語の構成はとても上手いと思うのですが、 キャラクター設定についてはちょっと苦手な場合もあり。
    今まで読んだ中では時代物の力作『蜻蛉始末』がベスト。
  • 山田風太郎
    何だか判らないけどスゴイ!(笑)
    『忍法帖短篇集』(全12巻)が半分くらいで止まっているのでまた続きを読まなくちゃ。
  • 小野不由美
    と言っても『十二国記』シリーズしか読んでないのですが^^;
    あの作品の世界観と端正な文章がとても好きです。
  • 赤江瀑
    小説として上手いかどうかはよく判らないけど、どれを読んでも「赤江瀑」だなあという強烈なイメージが魅力的。
  • 吉本ばなな(よしもとばなな)
    最近あまり読んでいませんが、『キッチン』、『アムリタ』、『白河夜舟』、『TUGUMI』あたり大好きでした。
    今でも読み返すと、気持ちの中に言葉が違和感なくスルッと入ってくるところが凄いなぁと思います。
    ただ、昔みたいには泣けなくなりましたが。
  • 沢木耕太郎
    エッセイを幾つか読んでいますが、代表作の『深夜特急』は未読(笑)
    背筋が伸びた文章を読むといつも「もののふ」という言葉を思い出します。
  • 清水義範
    お得意のパステーシュものもよく読みますが、それよりも歴史上の人物を扱った作品が好き。
    『源内万華鏡』とか『上野介の忠臣蔵』など面白く読みました。
  • 糸井重里
    今まで糸井さんの本で読んだことがあるのは「ほぼ日」コンテンツを書籍化したものが殆どなのですが、 視点の据え方とか対象に向き合うときの姿勢がとても好きです。
    読んでいると元気になれます。
    『インターネット的』は私がインターネットを使う(関わる)上での指針になっています。
  • ナンシー関
    あのキレのある文章と鋭い視点、話題の外し方、対象への愛情の込め方など本当に名人芸でした。
    今でもTVを見て「この人(作品)をナンシーだったらどう書いただろう」と思うこと、よくあります。
  • 隆慶一郎
    奇想天外な設定と登場人物の魅力でどんどん読ませてくれます。
    それだけに『花と火の帝』が途中で終わっていたのには本当にガッカリしました(泣)
    今度『吉原御免状』が新感線によって舞台化されます。
  • 浅田次郎
    『天切り松』シリーズとか『きんぴか』とか、ちょっと現実から離れている作品の方が好きですね。
    『蒼穹の昴』はやはり名作でした。
  • 戸梶圭太
    ちょっと無理があっても問答無用で進んでいく強引さと文章のスピード感が快感。
    『溺れる魚』が一番好き。

<よく読むまたは、思い入れのある本>

  • 司馬遼太郎『燃えよ剣』(新潮文庫)
    初めて読んだのは高校生の時だったと思うのですが、それからずっと「この本の中の」 土方歳三の呪縛から解き放たれていないような気がします(笑)
    私が誰かの目から見て「ちゃんとしている」と少しでも思われているとしたら、多分それはこの本のおかげです。
  • 恩田陸『三月は深き紅の淵を』(講談社文庫)
    この本は本当に大好きです。
    私の中の「小説」というものをそのまま形にしたような物語でした。
    この本に出会えて読めることは嬉しいけど、もうこの本を「初めて読むこと」は出来ないんだと思うととても寂しくなってしまう、そんな本。
    この本をこれから初めて手にとって読み始めることのできる誰かが本当に羨ましいです。

最近は殆ど読まなくなってしまいましたが20歳過ぎくらいまでは、本(小説)よりもマンガの方が好きで影響もすごく受けました。
「人生の大切なことはみんなマンガから教わった」って感じかな(笑)
なので、以下はマンガです。

  • 吉野朔美『少年は荒野をめざす』(集英社文庫コミック版)
    この作品は吉野朔美のマンガの中でも一番好きで、思い切り泣きたいときや落ち込んだときに何回も読み返しました。
    最近読んでいないので何がそんなに私を勇気づけてくれたのか忘れてしまっていますが…ある時期の私の精神安定剤だったことは確か。
    内容も随分判りやすかったと思います。
  • 内田善美『星の時計のLiddel』
    これの初版本を持っているのが自慢(笑)
    あまりにも会話が難しすぎて「田舎のコドモ」だった私には意味が判らない部分も多かったのですが、 それでも読まずにはいられない魅力がありました。
    何より内田氏の絵の美しさは見ているだけで私を幸せな気分にしてくれました。
  • 萩尾望都『ポーの一族』『トーマの心臓』
    望都さんの作品は「どれも良くて何を挙げればいいか判断出来ない」というのが正直なところ(笑)
    でもやっぱり少年たちを中心に描いた『ポーの一族』と『トーマの心臓』が一番好きです。
    (登場人物ではオスカーが一番お気に入りなので彼が主役の『訪問者』も大好き(^^))
    望都さんのマンガにも色んなことを教えてもらいました。
    初めてロンドンに行ったときにピカデリーのキューピッド像を見て「『ポー』(『ピカデリー7時』だったかな?)で見たのと同じだ~」 と感動したことは今でも忘れません(笑)

<次にバトンを渡す人(3人)>

リンク、TBはいたしませんのでこの記事に気づいて、更にお時間と興味がありましたらお願いします。
もちろんスルーしてしまってもOKです。


以上でした!
つ、疲れた~^^;


この記事はバトンを回してくれたtake_14さんの 「Reading Baton」と、趣旨はちょっと違うのですが「あなたの好きな作家について教えて下さい」 とTBを募集していらっしゃる涼さんの 「私の好きな作家たち」にTBさせていただきました。

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コメント

お疲れさまです(笑)。自分もそうだったですが、お題に答えるってのは結構難しいですね。
特に好きな作家や作品について書くとなるといい加減には書きたくないし・・・。  

「三月は深き紅の淵を」は恩田さんの作品の中では「六番目の小夜子」と並んで好きです。第3章の「虹と雲と鳥と」には胸をえぐられるような切なさを感じました。

あと、萩尾望都さんの「トーマの心臓」と、ブラッドベリのSF短編集をコミック化した「ウは宇宙船のウ」、それから「11人いる!」を持っています。いずれもミステリー的な要素があってとても面白かったです。

投稿: take_14 | 2005/07/02 19:22

こんばんは、こちらからもトラバさせていただきました。
宮部みゆきについては
∥初期の長編ミステリーは好きですが、『模倣犯』以降はちょっと苦手。

同感です。

『燃えよ剣』好きですねぇ。

恩田陸は、読みたいと思いつつ 未だであっていません。

投稿: | 2005/07/03 01:04

■take_14さん
こんにちは。

>特に好きな作家や作品について書くとなるといい加減には書きたくないし・・・。

ですね~。
こんなにたくさん書いておきながら「どれを選んでどれを捨てるか」にかなり悩みました^^;

でも今現在の自分の読書傾向を見直すことが出来て楽しかったです。
回していただいてありがとうございました(^^)

萩尾望都の作品はどれも奥が深くて叙情性があってステキですよね。
私は『残酷な神が支配する』という恐ろしく重厚な作品を読んで以来新作は読んでいないのですが…コミックスになっているのがあったら買ってみようかな。

投稿: tako | 2005/07/03 11:38

■涼さん

コメントとTBありがとうございました(^^)

>恩田陸は、読みたいと思いつつ 未だであっていません。

ありますね~、そういうの。
私の場合は貫井徳郎の『慟哭』あたりの作品とか、重松清がそんな感じです。
いい評価しか聞かないし本屋でもよく目に留まるのですが、何故か手に取るのをためらってしまうのです。
でも、今はその時期じゃないんだなあと思っていつか読める日を楽しみにしているところです(笑)

投稿: tako | 2005/07/03 11:48

最初はコメントにしようと思ったのですが、長くなりそうだったのでTBさせていただきました。
エントリーといってもただの叫びなので、コメントの延長と思っていただければ幸いです。

投稿: nao | 2005/07/03 20:46

どん尻になりましたが、記事にさせていただきました。
あ、コミックについても書けばよかったと思いつつ…。
萩尾望都さんは、16ページで語り尽くしてしまった「半神」(なんと雑誌掲載時に読みました)の衝撃が忘れられません。
「11人いる!」や、実は可愛らしいバレエマンガも好きだったりしますが。
内田善美さんは「空の色に似ている」が大好きです。
姉がね、「Liddel」を保存用と2冊ずつ持ってますよ(笑)
ご本人の意志で全て改訂再版されないそうですね…、わたしも手許においておきだいんですけど。

投稿: suminiya | 2005/07/07 03:05

■suminiyaさん
コメント&TBありがとうございます(^^)

ロザムンド・ピルチャーの名前は初めて聞きました。
舞台がイギリスなんですね。
面白そうです。今度チェックしてみます。

>「半神」
私も大好きです!
あの本編の短さにも驚きますが、それを2時間の舞台にした野田にもビックリさせられました。
遊眠社の頃にやった初演から3回くらい観ましたが、何度観ても冒頭の『霧笛』(これもステキな作品でした)の朗読から泣いてしまう大好きな舞台でした。

>姉がね、「Liddel」を保存用と2冊ずつ持ってますよ(笑)

おお、お姉さま、強者ですね(笑)
私にもそのくらいの先見性とお金があれば…!

でも私も『空の色に似ている』も含めて内田さんのぶ~けコミックスは結構持っているので、今考えるとちょっとは見る目があったのかなあ…なんて自画自賛してみたり(笑)

投稿: tako | 2005/07/07 22:01

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