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2005/10/25

篠田真由美/東日流妖異変

東日流妖異変
篠田 真由美
篠田真由美/東日流妖異変/4396332440

内容(「MARC」データベースより)
美貌の著述家・竜緋比古のもとに、青森の寒村に住む女子高生から手紙が届いた。荒覇吐(あらはばき)の剣、美神、そして妖しき儀式 「御還り祭」 …。竜と透子はキリスト伝説残る津軽へ向かう。

「龍の黙示録」シリーズの2作目。
前作は「何だかイマイチ…」って感じだったんだけど、これは面白かったっ!
なんたって、降りる駅を4つも乗り越してしまうくらい夢中で読んでしまうくらいだったのだ(笑)

面白さの中心は柚ノ木透子の存在。
前作ではつまらなさの中心だった透子の存在が今回はそれを面白さに変えてしまった、というわけ。
結局のところ、やっぱり彼女がキーパーソンであったことを実感。

前作では自分の思い通りに行かない悔しさや惨めさ、焦り、苛立ちなどが全て内側に向いていて、 何だかウジウジしてるばっかりでハッキリしない性格に思えてしまった透子だったけど、 この作品では彼女の中のその激しさが全て外側に向けられて物語をグイグイ引っ張っていた。
もちろん危ない場面もたくさんあるんだけど、いい感じに吹っ切れて開き直った透子の力強さが気持ちよかった。
特に後半は生きる気力を無くしてしまった龍を叱りつけて闘いの場に引きずり出すなんていう場面もあって「ああ、なるほど。 それでこそ選ばれた魂の持ち主だよね」って納得出来た。

それに比べると龍もライラ(ライル)もちょっと大人しかった。
特に龍はなんか疲れてるぞ~って感じ。
そりゃあ二千年も生きてりゃ、待つのも生きるのも疲れるだろうけど(笑)
でも、 人嫌いで寡黙で冗談なんか言わないタイプかと思っていた龍が大刀自様とのやりとりで結構ひょうきんな発言をしていたのはちょっと意外だったなあ。
あれでちょっと龍を見直した。
ああいう部分がもっと出てくると楽しくなるのに。
と言っても、「ばっかり」じゃやっぱりヤだけどね(笑)

青森県の石塔という閉ざされた小さな町を舞台とする物語もかなりオドロオドロしくて面白かった。
あれが映像だったら絶対見られないけど…(汗)

2作目が当たりだったので、早速3作目( 『唯一の神の御名』)も図書館で借りてきた。
これは時間が過去に戻っている(厩戸皇子の時代とか)らしい。
と言うことは透子は出ないのか…。
龍だけでテンションを保てるのかちょっと心配だけど、まだ500年くらいしか生きてなかった頃だから今より元気あるかな(笑)
読むのが楽しみ♪


<関連サイト>
「木工房 風来舎」「Shinoda Mayumi Official Site」

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コメント

こんにちは。りょーちと申します。(本好きpeopleからたどってまいりました。)
「龍の黙示録」シリーズの1作目はなんとなく人物紹介という要素が多かった気がします。
「龍」の時折みせる妙な人間っぽさにちょいと魅力を感じる作品ですね。
「唯一の神の御名」もそんなに期待を裏切らないとは思います。
ではでは。

投稿: りょーち | 2005/10/26 02:04

■りょーちさん
コメントありがとうございます。

「唯一の神の御名」、読み始めました。
これは短篇集なんですね。
いろいろ舞台が変わるので楽しめそうです。
それに前2作よりも若い(?)分、龍の感情の浮き沈みが大きくて激しい一面が見えるのも新鮮ですね。

投稿: tako | 2005/10/26 20:59

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