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2006/01/08

TV:「古畑任三郎ファイナル 第1夜~第3夜」

取りあえず3夜ともみたのでまとめて簡単に感想など。

■第1夜『今、蘇る死』

ゲスト:藤原竜也、石坂浩二

この回だけは、10時半まで「新選組!!」をみてからチャンネルを合わせたので、後半のみ視聴。
大体の内容とか人間関係は理解できたけど、その人物の性格まではよく理解できないまま終わってしまった感じ。
見始めたとき、直接手を下した犯人役の藤原竜也くんのあの笑顔とかなり自信満々な態度から入ってきたもので、 元々そういう人なのかと思ったら 「自己主張しなくて人の意見に流されやすい」性格でそれを利用されての犯罪だったのには驚いた。
前半には、その彼の変化も描かれていたのかな。
でも、藤原くんのあの笑顔は可愛かったぞ。
あの年であの笑顔が出来ちゃうところが怖いわ^^;
タイトルはこの回が一番好き。

しかし、同じ三谷さんの脚本なのになんで同じ日の同じ時間にぶつけるかな~?
もうちょっと考えてくれてもいいのでは。
(まあ、ビデオがあるんだから録画しろって話もありますが)

■第2夜『フェアな殺人者』

ゲスト:イチロー

噂の「イチローが殺人犯人」の回。
現役メジャーリーガーが犯人役なんかしちゃっていいんですか?と思いつつ…思っていた以上に達者な演技に感心してみる。
シリアスな長ゼリフの部分はちょっと不安定な部分もあったけど、ちょっとテンション高めなシーンについてはかなり安定していた。
あと表情の作り方とかね。
CMとかではいろんなセリフや演技をした実績はあると思うけど、あんな長丁場、しかも主役でのドラマ初出演であの演技はお見事、なのでは。
ストーリーについては特に言及しないけど、一つだけ判らなかった点が。
被害者にストリキニーネ入りのカプセルを飲ませるのに、「自分も飲むから」 と言って2つ準備したうちの1つを相手に先に取らせて残りを自分で取って口に入れたでしょ。
あれはどういうトリックだったのかな?
多分、私が見逃したんだろうと思うけど、判らないまま終わってしまったのでちょっと気になる。

■第3夜『ラスト・ダンス』

ゲスト:松嶋菜々子

松嶋さん、演技上手いですね~。
スタイルいいし、美人だし。
なんだか普通にドラマでの演技をみるのがすごく久しぶりだったので、改めて実感。
2人の入れ替わりの部分は最初のころ(松金さんに「タバコ買ってきて」っていうあたり)からバレバレだったけど、そういう前提だよね?
「ブルガリ三四郎」には笑った(笑)
こんなところでも遊んでしまう三谷さんが好きです♪
実際にあのドラマをやっても見ないだろうけど^^;

…ということで3夜ともちゃんと見たし、もちろん楽しかったんだけど…これで「終わり」って言われると、 それにしてはスペシャル感が少なかったようにも思ってしまうんだなあ。
(この3夜の前に年末、以前のシリーズを再放送していたのをいくつか見たんだけど、その中の「すべて閣下の仕業」(ゲスト:松本幸四郎) あたりのほうが私は好きだった)
やっぱり3話連続にしたから、その分濃度が下がってしまったのかな~?
例えば「新選組!!土方歳三最期の一日」が「新選組!」の続編でありあの物語を完結させるための役割を完璧に全うしていたようには 「古畑ファイナル」は思えなかったって感じだった。
それとも(けっこう色んな人が思っているようだけど(笑))また何年後かに知らん顔して再登場するための布石かしら?
まあ、それはそれでファンとしては楽しみだけど。
そうなったとしても誰も「もう終わりだって言ったじゃない!」なんて言わないと思うな。

最後に、古畑の最終回ストーリーを自作して書いていらっしゃるブログをご紹介。
(ちょっと前に「はてブ」 で話題になっていたところなので今更ですが…)

「圏外からのひとこと」 さん内 『古畑任三郎- もう一つの最終回』
「88killer」 さん内『古畑任三郎』

どちらも犯人役をタモリとしているところが印象的。(偶然らしい)
そして、更に「笑っていいとも」の生放送のステージを絡ませているところ。
確かに、フジテレビでやるドラマの最終回だったらタモリと「笑っていいとも」を持ってきて、 それを生かした大トリックをやってもらえたら見てる方は嬉しいよね。
もしかしたら三谷さんもそこは考えていたのかも…。
上記の2つの中では、具体的なのは「88killer」さんのほうだけど(タモリが品川を殺す動機が気になる!(笑))、展開は 「圏外からのひとこと」さんのスケールの大きさが圧倒的。
でもこれだと「笑っていいとも」も終わらせなくちゃならないから(笑)…もし、その時が来たらこういうのもアリかも?

お二人のブログにはこのあとにも「古畑」についての興味深い考察がありますので、興味のある方は是非。

しかし、世の中には「なんだこりゃ?」というようなドラマも数多あるのに、これだけのクオリティのドラマを作っても「なんかもっと…」 と言われてしまうのはやっぱり「三谷幸喜」だからなんだろうね。
ひとまず、お疲れさまでした!
続編、楽しみにしてます!(と書いておこう(笑))


<関連サイト>
古畑任三郎ファイナル
森田一義アワー 笑っていいとも!

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コメント

maru です。

イチローの『フェアな殺人者』は、タイトル通りだったとと思います。イチローはあくまでもフェアーだったと。

この回は、殺人の事実より、古畑とイチローのやり取りが主題だったと思います(^^)。

実は3夜目は見ていないんです。見れなく残念でした。

投稿: maru | 2006/01/08 23:27

■maruさん
こんにちは。コメントありがとうございます。

第3夜も面白かったですよ。
(私はすっかり忘れていたのですが)シリーズ第一回の事件について古畑さんが語る部分もあったようです。
私は単に「おもしろ~い」と思って楽しんでいるだけなのですが、見方によっては色んな要素が見つかるみたいですね。
ブログで感想巡りをしているといろいろ勉強になります。

投稿: tako | 2006/01/11 00:03

今更ながら、コメントさせていただきます
イチローのカプセルのトリック
単純にフェアなゲームなのかもしれませんが、もう一つ、確実なものがあります
ヒントは、ジュースの選択
古畑任三郎でした(笑)

投稿: まるねこ | 2009/04/03 05:09

■まるねこさん
こんにちは。
こんな古い記事を読んでいただきありがとうございます[ハート]

>ヒントは、ジュースの選択

ああ、なるほど飲み物の方にってのもありますねえ…と言いつつ既に細かい状況を忘れてしまっているのですが^^;
先日フジTVで過去のドラマ一気に紹介みたいな番組をやっているときにチラッと出たのですが、やはり判りませんでした。
また何かの機会に見る時があったら注目してみますね。

コメントありがとうございました!

投稿: tako | 2009/04/10 11:06

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