高田崇史/QED 東照宮の怨
QED 東照宮の怨
高田 崇史
内容(「BOOK」データベースより)
「日光東照宮陽明門」「山王権現」「三猿」「北極星」「薬師如来」「摩多羅神」「北斗七星」そして「三十六歌仙絵連続強盗殺人事件」。 東照宮を中心軸とする膨大な謎は、ひとつの無駄もなく線でつながり、時空を超えた巨大なミステリは、「深秘」 を知る崇によって見事解き明かされる。ミステリ界に屹立する「QED」の第四弾。
「QED」シリーズ、第4弾。
(順番とかかなり適当に読んでるな(笑))
これは、イマイチだったな。
東照宮の謎はいいんだけど(と言っても相変わらずタタルが語ったことはなんとなくアウトラインだけ判ったような気がするだけで、
10分の1も理解出来てはいない)、それと事件の関連性が希薄だなあと思う。
これについては最後にタタルが杉花粉に反応してしまう人と平気な人がいることを例にとって、犯人も(感じない人には「何でそんなこと」
と感じるようなことに)激しく反応した結果だ、としているんだけど…その論理だと何だって事件の引き金にはなってしまうってことだよねえ
(笑)
まあ、ミステリー小説というのはそういうものなのかも知れないけど。
でもだとしたらもうちょっとそれらしい匂いを振りまいておいてくれてもいいんじゃないの?
(もしかしたら著者としては「こんなに判りやすく書いたら、すぐにバレちゃうかな」って感じだったのかも?^^;)
もう一つ出てくるモチーフについては更に「ここまで引っ張っておいて結末はソレですか?」って感じの解答だったのでビックリした(笑)
事件に関連する登場人物の人間関係も無駄に(笑)複雑だし。
どうせ事件は「ついで」なんだから(言い過ぎ?^^;)設定はもっとシンプルにしておけばいいのに…。
でも、あんな長くてワケわかんなくて長い話を(時々はイヤな顔もするかも知れないけど) 愛想を尽かさずに聴いてくれる奈々のようなガールフレンドがいるタタルは幸せだと思うよ(笑)
この小説をドラマ化する際はタタルはオダジョーなんかどうかな。
(いや、「時効警察」からの連想ですが(笑)単純だ)
で、蘊蓄の部分は字幕付きでお願いします。
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