井沢元彦/天正十二年のクローディアス
天正十二年のクローディアス
井沢 元彦
内容(「BOOK」データベースより)
明智光秀が将軍義昭に宛てた暗号文の密書。巧妙に仕組まれたクロス・ワードに隠された驚くべき真実とは。
10年前に発行された歴史短篇ミステリー集。
表題作の他「修道士(イルマン)の首」「明智光秀の密書」「太閤の隠し金」「賢者の復讐」の計5作を収録。
井沢氏の作品って以前読んだときに「イマイチ…」と思った印象がけっこう強くてその後読んでいなかったんだけど、今回何気なく図書館でこの本を手に取って最初のほうをパラパラ見ていたらちょっと面白そうだったので借りてみた。
結果、思った以上に面白くて得した気分。
以前読んだときは長編だったんだけど、ラストで「さあ、これから盛り上がるぞ」ってところで曖昧なまま終わってしまっていて「え~?!何ソレ?」って思ったのがイマイチの原因。
でも今回は短篇だったせいかちゃんとオチもついていたのがよかった。
途中の展開も意外性があって楽しく読めたし。
特に若き日の宮本武蔵が遭遇したある事件を描いた「太閤の隠し金」は、短いなかにトリックの面白さと敗残兵のもの悲しさが閉じこめられていて印象的だった。
一方、最初に読んで「面白そう」と思った表題作は一番苦手な作風。
著者とおぼしき作家とその編集者の会話文のみで綴られた作品で、武士道の聖典といわれる「葉隠」を書いた鍋島藩の真実を作家が編集者にレクチャーする、という内容。
どうも私はこういう会話形式の蘊蓄話って好きじゃないんだよねえ…。
なんだかこっちまで見下されている感じがして読んでいるとイライラしちゃうんだもん^^;
考えすぎだとは思うんだけど。
鍋島藩についての内容自体は面白かったので、もっと他の形式の物語になっていたら楽しめたと思うんだけどなあ。
残念。
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■井沢元彦の書斎
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