広瀬仁紀/新選組風雲録 激斗編
新選組風雲録 激闘篇
広瀬 仁紀
内容(「BOOK」データベースより)
蛤御門の変ののち、新選組をはじめとする幕府側に激しく追われる長州の桂小五郎は、霞小僧のお多加に助けられ必死に洛中を逃げ回る。果して無事に脱出できるか!?新選組でも変化が。江戸より伊東甲子太郎等が新しく加盟し、医師・松本良順と局長近藤勇が交遊を始め、そして、結党以来の同志・山南敬助が脱走を図った。
時期的には、蛤御門の変(元治元年・1864年)の直後から、第十四代将軍・家茂が薨去するまで(慶応二年・1866年)の約2年間の物語。
こうやって時代の流れに沿って彼らの行動を見ていると、本当に上り坂だったのは第一巻の最後に出てきた蛤御門の変あたりまでで、(傾斜角度の差こそあれ)あとはもうひたすら坂を下るしかなかったのだ、ということがハッキリと判るのが哀しい。
本当に恐ろしい速さで時間が過ぎ、状況が変化していった時代だったんだなあ。
この巻の中心は、やはり山南の脱走・切腹。
ちょっと動機の部分が曖昧になってしまっているのが残念だけど、その追っ手が土方だった、という独創的な(少なくとも私は初めてのパターン。普通ここは総司が追いかけて…ってシーンだもんね。あんなに二人を仲良しに書いた『黒龍の柩』でさえそうだったと思う…確か)設定がなかなか効いていた。
今までは反目しあっていた(いるように見えた)二人が初めて心を開いて酒を酌み交わす最後の夜…泣けます。
それから、ドラマ『新選組!』でも印象的な一編に仕上がっていた勘定方・河合耆三郎の事件もかなりのページを割いてじっくりと書かれていた。
もしかして、三谷さんはこれを参考にしたのかな?と思うくらい。
犯人はドラマとはまた別の人物の設定なっていたけど。
このエピソードの中でのはじめちゃんの使い方がいい。
松本良順登場。肝が据わった、いいキャラクター。
近藤と初めて対面するときのエピソードが凄い。
近藤さん、ムチャクチャ過ぎます(笑)
第一巻では殆ど出番ナシだった局長の存在感がいきなりアップしているのがちょっと笑える。
時勢の流れもすごいけど、新選組の中の変化もあまりにも速くて読んでいると息が詰まります。
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