« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »

2007年2月の16件の記事

2007/02/28

平林幸恵/夢縁坂骨董店

夢縁坂骨董店―あなたの願望、見届けます。
平林 幸恵
4062132443

内容(「BOOK」データベースより)
あなたの願望見届けます。神秘の骨董店を舞台にした物語。「死神の砂時計」「ヒトラーの剣」「千姫の金鋏」「琥珀の月」の4話を収録。

普通の小説だと思って読み始めたら、読んでいるうちに文章が時々「ト書き」みたいな書き方になる部分があるのに気が付いた。
例えば「驚いて振り向く○○子。」みたいな感じ。
あまり小説ではない書き方だよね。
あと、時制が現在形(「○○子、ドアを開ける。」)だったりとか。
すごく違和感があったので「何だろう?」と思って検索してみたら、どうやら一昨年の10月に放送された連続TVドラマを脚本家本人がノベライズした作品だったみたい。
なるほど。

でも、それにしてもかなり中途半端な書き方だと思う。
全編それで通してくれるなら「これはこういう作品だ」って納得できるけど、そうじゃなくて普通に小説「風」に書いてある部分もあったりするので全体的にすごく不安定な感じ。
それに書いてある内容が情景描写が主で登場人物の心理描写が殆どないことや、伏線と思われるものが(殆ど)なくてただ起きたことがベターッとフラットに書いてあるため盛り上がりが全く感じられなかった。
なんか物語そのものじゃなくて、「あらすじ」を読んだような読後感。

『死に迷っている人間だけが見つけられる骨董店を舞台に、そこを訪れる人々がそれぞれ手に取った不思議な品々によって自分の本当の「望み」に気付き、生きなおすきっかけを得る』という設定は面白いと思ったんだけどな。

この内容でもドラマになると面白くなるんだろうか?
まず「ドラマありき」の本だったのかもしれないけど、読む人全てがドラマと一緒に手に取るわけじゃないんだから、ちゃんと単独でも鑑賞に堪えるものを作るのがプロってものではないのでしょうか。

ちなみにドラマの公式サイトはこちら。
朝日放送 | 夢縁坂骨董店
土曜の深夜放送のドラマのわりにけっこう名の知られた役者さんが多く出演してるなあと思ったら、「企画協力 オスカープロモーション」の文字が…。
納得。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/02/26

ココログ:フリー版アクセス解析はまだ直っていなかった…

前回の記事を書いた時点で解析が再開されていたので「もう大丈夫かな」と思って終結(?)宣言を出したフリー版アクセス解析の不具合だけど、その後もチェックしていたらやはり不審な挙動が続いている。
どんな感じかというと…
これ↓が2月24日のアクセス解析画面(過去30日分)
 

で、これ↓が25日の画面(過去30日分)
 

注目してもらいたいのは2月14日以降一度途切れたアクセスが再度復活しているその日付。
ちょっと小さくて判りにくいかもしれないけど、24日の分は23日分から表示されているのに、25日になったら前日に表示されていた23日分は消えて24日しか見えなくなっているのだ。
つまり、2月15日以降のアクセスは1日づつしか表示されてないってこと。
(ちなみに今日も14日の次は昨日25日分しか表示されてない)
しかもこの合計数、消えてる部分はただ「見えない」だけじゃなくホントにカウントされてないんですけど。
日々目減りしていく総アクセス数…(泣)
このままずうっと復旧しなかったらいつかは1日分になってしまうのだろうか…しくしく(T_T)

この状況、ココログスタッフは把握しているのでしょうか。
不具合だったら不具合でもいいんですけど、「不具合が出ている」っていう認識だけはちゃんと持って欲しいなあと思うわけです。
別にネタを提供してくれなくてもいいので、一日も早く直して下さい。
お願いします>ココログスタッフ様

最近のフリー版不具合についての過去記事はこちら↓。
ココログ:フリー版でスパムコメント・TBが急増中 (2/3)
ココログ:フリーへのスパム その後 (2/12)
ココログ:フリーのアクセス解析が記録されてない (2/21)
ココログ:フリー版の「スパム」及び「アクセス解析不具合」について〈続報〉(2/23)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/02/24

「最近の記事」を日付別にツリー化してみた

『風柳亭-別館:書庫のある庵』さんで、サイドバーの「最近の記事」を日付別にツリー化するスクリプトが公開されていたので、早速試してみました。

【ココログ】『最近の記事』を日付別ツリー表示するスクリプト

設定方法は、風柳さんのブログにあるスクリプトをコピーしてサイドバーに貼り付けるだけ。簡単です(^^)
(但し、これは事前に「コメントのツリー化」をしてあることが前提。コメントがツリーになっていない場合は、あといくつか手順が追加されます。この手順も風柳さんの記事でちゃんとフォローされてます)

風柳さん、便利なスクリプト提供ありがとうございました♪

ついでに新着記事に「new」のマークが付くようにしてみました。
3日(72時間)以内に投稿した記事のトップに表示されます。
(このカスタマイズについても風柳さんのページに書いてあります)
ここの画像は「IMAGE」さんからお借りしました。
ありがとうございました(^^)

【追記】
下記の件について、風柳さんがスクリプトを修正して下さいました。
現在公開されているスクリプトでは、表示順(日付の降順/昇順、同じ日付に複数記事がある場合の降順/昇順)が任意で選択できます。
また、サイドバーのどの位置に置いても希望通りの表示になります。

※以下、もしかしたら私のブログだけの症状かもしれませんが、念のため。
最初、「最近の記事」より後ろにスクリプトを置いたら日付の表示が「古いものが上」になってしまったので、設置場所を「最近の記事」よりも前に変更してみたところ無事に「新しいものが上」(今の形)になりました。
表示順が思ったようにならなかったら、設置場所を少し変更してみるといいかもしれません。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007/02/23

ココログ:フリー版の「スパム」及び「アクセス解析不具合」について〈続報〉

先日から何回かに渡って記事を書いている「フリー版のトラブル」について。
今回は「スパム」及び「アクセス解析」のその後です。

今までの記事はこちら↓。
ココログ:フリー版でスパムコメント・TBが急増中 (2/3)
ココログ:フリーへのスパム その後 (2/12)
ココログ:フリーのアクセス解析が記録されてない (2/21)

結論からいうと「どちらも改善されてきている」。

まずスパム受信状況。

お断り:期間が長くなり、全部表示すると文字が小さく読みにくくなってきてしまったので1月前半はカットしました。

フリー版スパム受信状況2/22現在

前回の記事は2月11日の2件まで。
12日に8件受信して「まだダメかな」と思ったけど、その翌日から3日続けてゼロ件、その後はゼロの日を挟みつつ来ても1日3~4件をキープしている。
やっと対策が効いてきたことが実感出来るようになった。
このくらいだったら、私としては我慢できる範囲。
ようやくメールの受信箱がスパムで埋まらなくなって嬉しい。

次に「アクセス解析」。
昨日(21日)帰ってきてからチェックしたときは状況に変化が見られなかったので「メンテしても直らないのか~(泣)」とガッカリしていたんだけど、今朝念のためもう一回見てみたら昨日の分が表示されていた。
今日の分も今のところ順調にカウントされている模様。
なんとか戻ったみたいで一安心。

消えていた期間(15~20日)分も遡及して戻ったら嬉しいなあ…と期待をしていたんだけど、それはダメだったみたい(T_T)
生ログは19日分から見ることが出来たので、全くカウントされていないわけではないのかな?
となると、この期間の数がカウンターに反映されてるかどうかも気になる。
まあ、別に計算してみたりはしないけど。
(というか、今うちのカウンターは幾つなんだっけ?(笑))

アクセス解析については、「お知らせココログ」に本日付けで障害、緊急メンテナンスの報告が相次いで掲載されていた。

ココログフリーアクセス解析障害のご報告
2/22 ココログフリーアクセス解析:緊急メンテナンスのお知らせ

公開当時は「有料版より無料版のほうが軽くて高機能っていうのはどういうわけ~!?」と既存版ユーザーからブーイングを受けたほど、快適だったフリーもここに来てボロボロとトラブルに見舞われているという印象。

フリー版が公開されて1年ちょっと。
そろそろシステム的に古くなってきた、ということなのかな?
日々進化するスパム攻撃との闘いは大変だと思うけど、そのリスクも考慮した上でサービス展開していると思うのでユーザーが快適に使える環境を維持するのは最低限の責務だと思う。

以下、スパム対策への要望。
トラックバックについては、「記事内にリンクのないトラックバックは受け付けない」という機能を是非導入して欲しい。
それがあれば殆ど全ての機械的なスパムトラックバックがなくなるんじゃないかと思えるんだけど。
それとも(よくわかんないけど)システム的にそういう機能が載せられない作りになってたりするの?
もしそうじゃなくて頑張れば出来るのだとしたら、なんとか頑張って欲しい。
スタッフにしてもスパムに攻撃されてシステムがボロボロになってから対応するよりも、やって来ないようにするほうが後々楽だと思うんだけどなあ。
(少なくともユーザーからのクレームは少なくなるでしょう)
あとは「半角だけのコメント・TBの受付不可」とか。
これも英文スパムが大多数を占める場合はかなり有効かと。
いろいろ対策は打てると思うのでぜひ前向きに検討して欲しい。
(もちろんフリー版だけでなく有料版にも)

ということで、状況が改善されてきたのでこの件はひとまずここで終了。
症状がぶり返したらまたご報告します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/21

舞城王太郎/SPEEDBOY!

SPEEDBOY!
舞城 王太郎
4062836033

内容(「BOOK」データベースより)
友人、家族、世界、愛―すべてを置き去りにして、鬣の生えた少年スプリンター・成雄は、速さの果てを追う!!そこに何があった?何が見えた??―誰がいた。


背中に鬣(たてがみ)があって走るのが速い成雄くんの話だというので、この間読んだ『山ん中の獅見朋成雄』の続編なのかな?と思っていたら、そうじゃなかった。
基本的なキャラクター設定だけがそのまま引き継がれているけど、少なくとも物語としては全く別物。
今回の成雄くんは家族がいなくて名字がなくて、マッハのスピードで走ってます(笑)

私はけっこう好きだな。この話。
といっても例によって例の如く、私ごときが理解出来るように書かれている作品ではないので全体的には相変わらずわけが判らないまま、ただそのスピード感に飲み込まれて読み終わってしまったって感じ。
ただ、変に「理解しよう」という意識を捨ててしまったところで感じられる(体感できる)面白さがあった(ような気がする)。

物語の中に繰り返し出てきた『「限界がある」と考えること』が限界を作り出している、という説には同意出来る。
だからといってそんなに簡単に「限界がある」という意識を取り払うことが出来るとは思えないし、もし出来たとしてもだから限界を超えられるかどうかは別問題だろうけどね。
(いくら「限界がない」と信じたとしても、実際問題「ヒトの肉体がマッハの速度で走ること」は不可能だと思う^^;)

あと、「3 御蔵島」の章で成雄とハッケンが交わした会話(イルカのところ)がすごく印象的だった。
2人とも同じようなことを言ってるのに噛み合わないもどかしさがリアルに伝わってきてすごくよかった。
なんかどっちの気持ちも(上手く言葉には出来ないけど)「判る」気がした。

ちっちゃくて薄い(199ページ)けど箱入り。
箱のイラスト、及び本に綴じ込まれたポスターのイラストは舞城氏本人が描いたらしい。

山ん中の獅見朋成雄
舞城 王太郎
4062121131

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ココログ:フリーのアクセス解析が記録されてない

『みんなで解決!広場』「フリー版のアクセス推移が見えない」との内容の質問が掲載されていたので、「どれどれ」と自分のところを見てみたところ…思いっきり引っ掛かっていた(泣)

しかも、先週木曜日(15日)以降のアクセスが全く記録されていない状況。
もともと私のブログはそんなにアクセスが多いわけじゃないけど、それでも全くアクセスがない日が何日も続くってことはちょっと考えられない。
万が一誰も来ていなかったとしても(うっ、それは凄く寂しいので考えたくない(T_T))、私自身が一日何度かはアクセスしてるからゼロってことはあり得ないんだよね。
これは明らかに「不具合」でしょう。

ココログからは16日付けで下記の「お知らせ」が出ているんだけど、

ココログフリーアクセス解析障害のご報告
ココログフリーアクセス解析で、障害が発生しておりました。現在は復旧しております。
詳細は以下のとおりです。
**********
詳細情報
**********
◇障害対象期間
2007年2月16日(金)09:38~10:03 

期間も全然違うし、何より「まだ復旧してない」んですけど。
それとも、この「お知らせ」の障害と私のアクセス解析の状況は別物なんだろうか。

私はココログのアクセス解析についてはそんなにマメにチェックしているわけではないのでこれが止まったからと言って重大な影響が出るわけではないんだけど(でも、この数値ってカウンターにも反映するんだよね、確か)、それでも「使えて当たり前」の機能がトラブルで使えないんだとしたら、報告くらい正確にしてくれてもいいんじゃないのかなあ。

もしかしてまだ知らないとか?(それもどうかと思うけど)
または明日メンテだから一緒に直せばいいや~と思ってるとか?

最近トラブル続きで大変だとは思うけど、一つ一つちゃんと対応しないとまた有料プランのときみたいに炎上しちゃうよ。

…ということで早急な対応を期待しています。
(って、既に今の時点でもう約1週間も放置されてるけどさ^^;)

もしかして「知らなかった」場合のために『ココログスタッフからのお知らせルーム』にトラックバックしておくことにしよう。
(ここもスパムトラバが放置されてたりするところを見ると、ちゃんと管理されてるようにも思えないんだけどね…(T_T))

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/18

最近の「ソーラーカーの旅」って…

とみに『途中下車の旅』化しているなあ…^^;
ただ町なかを走ってるだけで、あんなにタイミング良くいろんな(ちょっと特殊な職業・趣味を持っている)人に会うなんてことある?(笑)
もともとそうだったのかも知れないけど、最近特にその傾向が強くなっているような気がする…。
まあ、それでも好きだからいいんだけどね。

ちなみに「途中下車の旅」は歩いているルートも不思議。
以前、うちの近くが紹介されたことがあったんだけど、降りた駅は2つくらい前だった…。
どんだけ「ぶらり」すればいいのだ(笑)
私だったら着くまでに絶対道に迷うな^^;

ザ!鉄腕!DASH!
ぶらり途中下車の旅

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/17

坂木司/切れない糸

切れない糸
坂木 司
4488012051

内容(「BOOK」データベースより)
俺、新井和也。家は商店街によくある町のクリーニング屋さ。新井と洗いをかけた「アライクリーニング店」が屋号。年じゅうアイロンの蒸気に包まれて育った俺は、超寒がりときている。大学卒業をひかえたある日、親父が急死した。就職も決まっていない俺は、しかたなく家業を継ぐことに。おおざっぱな性格の母親、アイロン職人のシゲさん、そして長年パートとして店を盛り立ててくれている松竹梅トリオの松岡さん、竹田さん、梅本さんに助けられ、新たな生活がスタートしたんだ。目下のところクリーニング品の集荷が、俺の主な仕事。毎日、お得意さんの家を訪ねては、衣類を預かってくるというわけ。ところが、あるお得意さんから預かった衣類は…。『青空の卵』『仔羊の巣』『動物園の鳥』で絶賛をあびた坂木司待望の新シリーズ。

「引きこもり探偵」シリーズ(この呼び名、好きじゃない)に続く坂木司さんの新シリーズ。
父親の急死によって稼業のクリーニング屋を継ぐことになった和也が巻き込まれる(引き寄せる?)厄介事や不思議を、和也の友人で同じ商店街の喫茶店でバイトしている沢田が驚くべき観察力で解き明かす…というパターンの連作短篇集。
「グッドバイからはじめよう」「東京、東京」「秋祭りの夜」「商店街の歳末」の4編を収録。

面白かった♪

ちょっと頼りない主役が持ち込んでくる厄介事を、冷静なその友人が解決する、という関係は前シリーズと同様。
でも、あまりにもその人物設定がエキセントリック、かつ関係が濃密過ぎることに違和感を感じてしまい肝心の物語には今ひとつ集中できなかった前シリーズに比べ、この作品に登場する和也と沢田は取っつきやすい「普通の青年」度が高く、その分物語の中に自然に馴染んでいてとても読みやすかった。
(似てるところもあるんだけどね。濃さが違う。「司と鳥井」は「和也と沢井」をすご~く目の細かい布で3回くらい漉してまたその上澄みだけを取りました、的なキャラだったもの。それはそれでスゴイけど、ちょっとキャラ強すぎだよね(笑))

で、その普通の青年である2人が日常的なものだとはいえ、あちこちの家の厄介事、謎に巻き込まれるための設定として「クリーニング屋」を持ってきたアイディアが秀逸。
人との関係が薄れてみなそれぞれが疑い深くなり「個人情報」の言葉によって全てが隠されていくこの時代の中で、「他人の家のヒミツ」を少しでも知ることの出来る機会がある立場を設定するって難しいと思う。
そこに「ご用聞き」。なるほど、その手がありましたか。
しかもお米屋さんや酒屋さんのように自分の店にあるものを届けたら終わりの店ではなく、顧客のものを預かって加工(洗濯)してまた返すという双方向コミュニケーション(?)が成立するクリーニング屋を選んだところが上手い、と思う。
この設定のおかげで和也が他人の家の内情を垣間見ることが出来る、という普通はあまりない状況にも無理のない説得力が与えられている。
そこで出てくる厄介事や謎の真相も、いかにも普通の家で起こりそうなことだと納得できるものばかりなのがよかった。

そうして他の家の厄介事を解決するパートと、父の急死により不本意ながらクリーニング屋を始めた和也がその仕事と人との関わりを通して人間として、そしてクリーニング屋のプロとして少しずつ成長していく姿が丁寧に描かれているパートが違和感なく融合しているのも読みやすかったし、物語に広がりと奥行きを与えていたと思う。

冷静で観察力が鋭くて、人当たりがいいのにあまり人に近づきすぎないというキャラクターを与えられた探偵役沢田の描き方もよかった。

シリーズ化されるようなので、次回作も楽しみにしたい。


もしよかったら他の作品の感想もどうぞ。
青空の卵
仔羊の巣
動物園の鳥

青空の卵
坂木 司
4488012892
仔羊の巣
坂木 司
4488012914
動物園の鳥
坂木 司
4488012965

| | コメント (0) | トラックバック (0)

faviconをリニューアル

ここと、フリー版のブログに設置している「favicon(ファビコン)」をリニューアルしてみました。

■「*second message*」用

 

      旧↑   /    新↓

 

■「初めてのココログ・カスタマイズ」用

 

      旧↑   /   新↓

 

どちらも殆ど同じ色で作ったので「すごく変わった!」という感じではないのですが…^^;
でも、前のはDeGraeve.com内の「favicon editor」でポチポチとドット打ちして作ったのでカクカクしてるし形が歪んでいたけど、今回は予めペイントソフトでpngファイルを作ってそれを上記サイト内のツールでアイコンに変換したからかなりスムーズできれいな画像になっている…と思うのですが、どうでしょう。

このファビコン設置、「自分のココログでも試してみたい」という方は設置方法を下記で記事にしていますので、もしよかったら参照してみて下さい。
第32回:自分専用のfavicon(ファビコン)を付けてみよう
※ココログのカスタマイズ方法について書いている別ブログ内の記事です。
※お使いのブラウザによっては表示されない場合もあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/15

ジャストシステムのブログ編集・管理ソフト「xfy Blog Editor」をダウンロードしてみた

「あの」ジャストシステム(JUSTSYSTEMS.)から「ブログ編集・管理ソフト」が提供されている、という情報を入手したので早速ダウンロードしてみた。
xfy Blog Editor(エクスファイ ブログ エディタ)
ニュースリリースによると提供開始は既に去年の8月から始まっていて(知らなかった!)、今回は「利用者のフィードバックを基に使い勝手を向上させた最新版」という位置づけでの提供らしい。

使用可能なサービスとして「ココログ(フリー)」の名前もあったので、もし使い易かったら「ubicast blogger」から乗り換えてもいいかな、と思ってダウンロードしてみたんだけど…う~ん…正直イマイチ。

まず何より、見た目が好きじゃない(←ヲイ^^;)
ダウンロードはしてみたものの今はフリーの方に書く記事はないので、取りあえず過去記事を取得して開いてみた結果が、この↓画面。

xfy blog editor編集画面

なんだか、激しく「えええっ?!」って感じなんですけど^^;
こんなふうに表示されるとは想像していなかったのでビックリした。
他の人のページが出て来ちゃったかと思ったよ。
なんかちょっと固すぎる感じしない?
デザインが微妙についてるのがちょっと…。
これだったら徹底的にシンプルなほうがよかったかも。
※あとからマニュアルを読んだら、ブログからテンプレートデザインを取得できることが判明。
(マニュアルはちゃんと読みましょう)
で、試してみたらここまで↓は出来たんだけど、ここから先どう設定していいのか判らない…(泣)
 
このままだと本文を書き込む部分がないんだよなあ。
マニュアルがまたすごく細かくて、読んで理解するにはちょっとエネルギーが要りそうな気配。
これ以上はあとにしよう…。
(でも、「マニュアル読まなくても直感的に設定できる」という操作性も日常的に使うソフトの場合重要だと思う)

次に新規投稿用の画面。

xfy blog editor 新規投稿画面

こっちは、ちょっといい感じ。
表示状態をいくつかのパターンから選ぶことが出来て、これは編集画面とソースを両方表示するように設定したところ。
右側にテキストを書いたり色を変えたりリンクをはったりすると、リアルタイムで左側のソースが変わっていくのがなかなか面白い。

でも、やっぱりどちらかといえば「使いにくい」のが勝ってる状態かな。
ボタンやアイコンの形とかもかわいくないし。
それに何しろ、「重い」(泣)

確かに今使っている同種のソフトもけっこう重くて、特に起動に時間がかかるのは事実。
でも一度立ち上げてしまえば記事を書いたりするのはそれほどストレス感じない程度なんだけど、これは起動もそうだし編集中の画面の切り替えもけっこう「遅い」と感じる。ちょっとイライラ。
但し、これは私のパソの非力さが原因かも…(汗)

あと、何かを設定するときにいちいち設定項目にチェック入れなくちゃならないのも面倒に感じた。
(チェックを入れると、変更可能状態になる)

設定出来る項目は多いので、使いこなせればいろいろ出来るのかもしれないけど…私は今のところ「ubicast blogger」のままでいいや。
(ただ、不安は「ubicast blogger」はこれ以上バージョンアップしないような気がすること。まあ、それでも必要な基本機能は現状で揃ってるからいんだけどね)

私のこんな感覚的な印象ばかりの文章よりももっと分かりやすいレビューを書いてくれている人がいると思うのだけど、ちょっと今日は探す気力がないのでパス。
後日見つけたら追記します。

そういえば、ジャストシステムでは2月9日からブログサービスも始めたらしい。
ジャストシステムブログ
ここもトップページを見るとちょっと固そうな雰囲気(笑)
まあ、それはいいけど、ザッと見た限りでは容量とか、デザインとか説明したページが見当たらなくて中身がよくわかんないよ~。
…ということで検索してみたところ、詳しい記事を発見。
「JUSTBLOGサービスイン」(by『忍が通る獣道』さん)
無料で、容量100MB、HTML編集不可、CSS編集可、インポート・エクスポート可、らしい。なるほど。
何よりベースがココログと同じ「TypePad」みたいなので、ココログからの乗り換えはかなり楽なのでは。

でも「無料ブログ」ってそんなに色んなサービスが次々と出るほど、ホントに儲かってるのかな~?謎。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/02/13

三雲岳斗/聖遺の天使

聖遺の天使
三雲 岳斗
4575510823

内容(「BOOK」データベースより)
15世紀のイタリア北部、湖水地方。嵐の夜、湖畔にたつ城館で、主人が壁に磔の格好で死んでいるのが発見された。同時に闇の中に天使の姿も出現したという。館には聖母子の姿を浮かび上がらせる奇跡の香炉―聖遺物が存在し、各地から聖職者らが派遣されていた。事件を解決すべく、ミラノからレオナルド・ダ・ヴィンチが乗り込む。ダ・ヴィンチの天才頭脳が、隠された謎を解く。

若き日のレオナルド・ダ・ヴィンチを探偵役にしたミステリー。
文庫版の表紙が目を惹いたので何気なく手にとって読み始めた作品だけど、かなり面白かった。

何がいいかというと、やっぱりダ・ヴィンチの性格の悪さ加減でしょう(笑)

最近いわゆる「日常の謎系」のミステリーを読むとどうも気分的に収まりが悪くて、感想も「イマイチ…」になりがちだった。
「なんでかな~」ということを考えるともなく考えていたんだけど、これを読んでそれがハッキリした。
ミステリーの探偵役は性格が悪いほうが面白い、ということ。
(少なくとも私はそう思う)

だって、探偵役って思わせぶりだし、自分ばっかり納得して他人にはそれを出し惜しみするし、周りで何が起こってようと自分の考え以外は関知しないし、それでいて周りの人間が状況を察しないと呆れたりイラついたりするし…ってかなり勝手な人間だと思うんだよね。
でも、読者を煙に巻いたまま物語を最後まで引っぱって行くにはそういう「のらりくらり」と核心をはぐらかす作戦は必要でしょう。
判ったことがあるたびに「これはね、こういうことなんですよ」って懇切丁寧に説明してくれる探偵役がいるミステリーって…多分、その場はスッキリするけど物語全体として面白くないと思う(笑)
だから、探偵役は我が儘で頭は切れるけど空気を読む気がなくて、勿体ぶりで、なんか勘に障る(でも最終的には許されちゃう)というタイプ(←誰?(笑))がいいんじゃないかと思うんだよね。
それに対して(すごくザックリした意見になってしまうけど)「日常の謎系」ミステリーに出てくる探偵役ってだいたい「いい人」設定じゃない。
だから、その「いい人」を基準に読んでいくと、探偵としての役割を果たすために彼(女)が取る行動がどうもちぐはぐに見えてしまうことがあるんだな。
「なんでこの人がこんな持って回った言い方するんだろう」とか「そこまで言うなら最後まで喋らないか、フツー」とか「ここでそんなことしないでしょ」とか。
本のこっち側でツッコミを入れながら読んでること、けっこうよくある。
「日常の謎」というだけあって、シチュエーションが日常的で自分の立場に置き換えて考えやすいから余計にそう感じてしまう部分が大きいんだろうな。
あとは、「日常的にそんなに事件に巻き込まれる人はいません」という考えが最初から最後までずぅっとつきまとっていたりとか(笑)
そんなこんなで私の「日常の謎」系ミステリーの満足ハードルはかなり高いところにあるよ、という話なのでした。

で、一方、この作品のダ・ヴィンチの「(魅力的な)ヤなヤツ」っぷりはなかなかよかった。
パトロンであるミラノ公 イル・モーロの命令で渋々現地まで同行すると、すぐに何が起こったか、何が原因だったかを見抜くけど、それをイル・モーロにさえもまともに喋らない。
おかげでイル・モーロはイライラしてるのに、ダ・ヴィンチはどこ吹く風で彼の愛妾(と噂される)チェチリア・ガッレラーニの肖像画を描いてたり、急にふらりと出掛けたと思えばみんなで探し回っていた事件の核心に触れる重要なあるものを当然のように見つけだしてきたり…。
で、最後にはそうした彼の行動の一つ一つが整然とした理由を与えられて謎解きに繋がっていく、という展開が見事だった。

ある意味「一人舞台」状態で物語を引っ張っていくダ・ヴィンチだけど、同時にこの物語の面白さは彼一人だけの手柄ではなく、自分が雇い主なのにちっとも大事にされないのでちょっとムクれている(でもダ・ヴィンチを嫌うことはない)イル・モーロと、2人の間を繋ぐ当時の女性としては異例の教育を受けた博識で美しく聡明なチェチリアの存在があってこそ。
この3人のバランスのいい関係が、物語の中でうまく生かされていた。

ミステリーのキーワードになる「聖遺物」「天使」の使い方もよかったし、ミステリーの謎解きと同時に当時の政治的な力関係やものごとの捉え方、文化、風習なども書き込まれていて(でも難しくはなく)歴史的な興味も満足できる一冊だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/12

ココログ:フリーへのスパム その後

2週間前(2/3)に書いた記事のその後。
昨日までの状況を追加したグラフがこちら↓。

ココログフリー:スパム受信件数(2/11現在)

2/3以降、5日にちょっと減ったものの6日、7日はまた20件オーバー、8日になって急激に少なくなり9日もそのまま続いたので「このまま終息するかな?」と思いきや、10日にはまた増加。
で、11日はまた減って…という感じでかなり乱高下している状況。

ココログ側の対応としては、1/23の緊急メンテナンスのあと2/8に
2/8 ココログフリー管理画面が断続的に重い現象について
というお知らせ(兼 お詫び)文章を「お知らせココログ」に掲載している。

◇影響サービス
 ココログフリー
◇影響内容
・管理画面全般のレスポンスが遅い
・ココログフリーユーザのブログへのコメントの反映に時間がかかる
◇障害内容
・アプリケーションサーバが断続的に高負荷の状態になっている。
◇障害原因
・コメントスパム・トラックバックスパムによる高負荷

確かにこの日は管理画面に入るのにすごく苦労した。
スパムの影響なのかどうか、自分のブログが開くのに随分時間が掛かっているように思えたので、サイドバーに置いているパーツをちょっと調整しておこうと思ってログインしたんだけど、全然画面が動かない。
それでも待っていれば開くときはまだマシで、さんざん待たされた挙げ句「Bad Gateway」で弾かれることも。
結局、サイドバーの調整だけで1時間以上かかってしまった^^;
このイライラを味わうのは久しぶりだなあ…と思いつつ、それ以上触って中途半端なままアクセス出来なくなったら困るので適当なところで切り上げた。
多分記事をエントリーしようとしていたユーザーの中には書いた記事が消えてしまった人も多かったのでは…。

そのあと9日には(上記の「お知らせ」にも追記があるけど)「コメント・トラックバックがうまく反映しない」という不具合も出たらしい。
『みんなで解決!広場』(←風柳さん作フレーム版アドレス。便利なので活用しましょう!)にも困惑&怒りのトピが。
2256.コメントの反映が
確かにスパムはどんどん来るのに、まともなコメント・TBは普通に送れないって状況はかなり腹立たしいものがあるよね。
(だからといって、あの場に「こんな状態なら引っ越し云々~」と書かれても、何だかなあって感じだけど(笑))

このあともレスポンスに関しては、朝~昼間はかなり軽いけど、夜~深夜はちょっと重いかな、といった感じが続いている。

ということで、一進一退を繰り返しつつ、ココログフリーとスパムとの攻防は続いている模様。
いくら「無料だから」といっても、あれだけ大々的に宣伝を代行しているんだから基本的な部分は安定していて欲しいなあ。
それに、そうでなくちゃユーザーを増やせないわけだしね。

2/21に予定されている10時間メンテ(下記参照)ではこの辺も改善されることを期待。
2/21 ココログメンテナンス実施について
お願いします>ココログスタッフ様

あ、あとココログには関係ないけど、先日(2/8)リニューアル(タブ化)された「マイ・ニフティ」もけっこう重い(泣)
8日の夕方メンテして、復旧後からしばらくは設定を変えようにも「固まってますか?」と思わず訊きたくなるくらいの重さで参った。
2月8日からのマイニフティの障害について(2月9日 18:50追記)
その後、復旧作業の結果リニューアル当初のヒドイ状況は改善されたけど、まだ最初に開くときとか情報更新のときの読み込みに負荷がかかってる感じ。
あと、タブの切り替えも遅いし…。
リニューアルしてくれるのは嬉しいけど、こういう個人ポータル的なページはレスポンスもちゃんと維持してくれないと困るんですけど…。
更なる改善を期待します。

| | コメント (6) | トラックバック (2)

2007/02/08

引っ越し

夏頃に引っ越すことになった。
…といっても、自分の家じゃなくて事務所の話。

なんだか知らないけど、うちの会社(というか事務所?)は引っ越しが多くて、ここんところ3年おきくらいに引っ越しをしている。
経営が危ないとかそういうのではないんだけど(笑)、親会社の意向とか、経費削減とか、経営方針とか、まあいろいろ。
今回の一番の理由は「家賃が高すぎるので、もうちょっと抑えなさい」ってことらしい^^;
確かに今のビルは便利&キレイで今までのなかでもダントツだから家賃が高いのも頷けるけど、最近になっていきなり高くなったわけでもないと思うんだけどなあ。
引っ越す前に払っていけるかどうかもうちょっと考えて欲しいよ、ホント。

というわけまた引っ越すことになったわけだけど、「安ければどこでもいい」ってわけにはいかないのが難しいところ。
あまりにも老朽化していたりセキュリティが杜撰なビルはダメだし、交通が不便な場所、遠い場所に行くわけにもいかないし、今の人数(100人ちょいくらいかな?)+その他の備品が入るだけの広さもいるし、システム的にもそれなりの設備が必要だし。
ということでなかなか物件探しも難航中らしい。

引っ越すこと自体は(一応業務の一環なので)「まあ、仕方ないか」って感じなんだけど、今から考えるだけで頭が痛いのは、そのために荷造りしなくちゃいけないってこと!
うちの場合、物流やってるからトラックは手配できるけど、箱詰めは全部事務所の社員が自分でやるのが恒例なのだ。
まあ、自分の机の中身くらいならまだしも(でも、本音をいえばそれだけでもヤダ(泣)できれば引き出しの中身入れたまま運んで欲しい^^;)、ファイル用のキャビネットの中の書類群とか全部出して箱詰めしなくちゃならないなんて考えるとホント気が遠くなってくる。
更に、新しい場所でまた元に戻さなくちゃならないんだから…!!
それに、PCのセッティングとかもまたはじめからやり直しだし…。
ただでさえ忙しい時期なのに~っ!

本当に、どう考えても「嬉しい」と思える要素が全くないのがツライ(泣)
もしかしたら通勤時間が短くなる可能性もなきにしもあらずだけど(もちろん長くなる可能性もアリ)、引っ越しに付随する煩わしさを考えるとそんなのちっともプラス要素にならない感じ。

更には、今のビルは本社スタッフ(総務とか経理とか)と同じだけど引っ越し後は別になるというのも、大きなマイナス要素。
今はちょっと依頼したいことがあれば直接交渉出来たけど、今後はそうもいかないから何かにつけ面倒な仕事が多くなりそうな予感…。
は~…。

せめて駅から近くてキレイなビルになりますように…(祈)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007/02/07

大崎梢/配達あかずきん 成風堂書店事件メモ

配達あかずきん
大崎 梢
4488017266

内容(「BOOK」データベースより)
「いいよんさんわん」―近所に住む老人に頼まれたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後、失踪した母の行方を探しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組んでいく。初の本格書店ミステリ、第一弾。

「成風堂書店事件メモ」シリーズの1作目。
先日読んだ長編『晩夏に捧ぐ』の前に来る作品。
駅ビルの6階にある書店・成風堂の正社員・杏子とアルバイト店員・多絵がお店のお客や関係者によってもたらされる、本にまつわるちょっとした事件を解決する連作ミステリー。
「パンダは囁く」「標野にて 君が袖振る」「配達あかずきん」「六冊目のメッセージ」「ディスプレイ・リプレイ」の5編を収録した短篇集。

『晩夏に捧ぐ』は残念ながら(私的には)イマイチだったので、こちらに期待していたんだけど…(またしても^^;)う~ん…。

昨日図書館で借りて今日には一気に読み終わってしまったくらいだから、別に「つまらない」「読みにくい」ってわけじゃないけど、読んだ後に「あ~、面白かった♪」って感じにはなれなかった。

どの作品も導入部とか、解き明かされた謎自体は面白いな、と思えるもの多かった…うん、物語の「発想」とか「着眼点」はいい、というか好き。
でも、その始まりと終わりの間を繋ぐ設定、話の流れなどが、ちょっと腑に落ちないというか、不自然というか、けっこう強引というか…そんな部分があちこちにポロポロ見受けられて、それがどうしても気になってしまい物語自体に気持ちが入っていかなかった、という感じだった。

例えば一番気になったのは「六冊目のメッセージ」。
これはある女性が自分が入院中に母親が買ってきた本を選んでくれた書店員を捜しに成風堂に来る、でもそれは実は書店員ではなかった、じゃあ誰だったの?というお話。
設定もいいし、最後もすご~くいい雰囲気で終わるきれいなお話。
私も物語自体はすごく好き。
でもね、一つどうしても納得できない点が。
普通、誰かが人を捜しに来て、それが誰だか見当がつかなかったら(でも、そこに何らかの形でいたのが確実な人だったとしたら)「どんな人でしたか?」ってその対象となる人の外見的特徴を絶対訊くよね?
それが一番手っ取り早いでしょ?
なのに、この作品ではその質問が一回も出ないってところがすごく不自然で、それがどうにも気になって仕方なかったのだ。
もちろん、それを訊いてしまったら「あ、それだったら」ってことになって、謎解きは不要になっちゃうからミステリーとして成立しない、って事情があるのは判る。
でも、判っているからこそ、そこをどうにかして欲しかった!と望む私は我が儘でしょうか?
その質問が無意味になる何らかの理由こそが、私がこの物語(ひいてはこの作家さん)に求めるものだな。
それがプラスされれば、きっとすごく好きになると思う。

そういう観点からいうと「配達あかずきん」と「ディスプレイ・リプレイ」の2作品のほうがミステリーとしては上手くまとまっていたと思う。
(ただ「配達あかずきん」で出てきた「配達に行くときは財布も携帯も(私物はいっさい)持たない」って設定はどうなのよ、と思った。まさに物語の中でヒロちゃんが転んで怪我しちゃうように、実際に途中で何があるか判らないわけでしょう?なのに何にも持たずに外出るのってかなり危険だと思うんだけど。携帯と小銭くらい持たせてあげてください)

最初の2作品は作品の雰囲気自体があまり好きじゃなかった。
これは単純に好みの問題だけど。

巻末に「おまけ」として女性書店員さん4名による座談会が掲載されているんだけど、これがかなり面白かった(笑)
(作品の中でも杏子が書店のルーティンワークについて解説している部分が面白かった。知らない職場の裏話はどんな分野でも興味深い)
これを読んで「(お客さんって)みんなろくに本のタイトルも判らないまま店員さんに訊いちゃうんだ~」って何だか変な感心の仕方をしてしまった^^;
私は作家も書名も出版社もISBNも全部調べて行くのに見つからなくてもなかなか店員さんには訊けないんだよねえ…。
なんか、本屋の店員さんっていっつも忙しそうで、どのタイミングで声かけたらいいのか判らないんだもん^^;
でもこれを読んでちょっと安心したので、これからはもうちょっと気軽に探すのを手伝ってもらおう。


晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編>
大崎 梢
4488017304

もしよろしければこちらの感想文もどうぞ。
晩夏に捧ぐ


〈関連サイト〉
Ringo page 大崎 梢web site
ご本人によるサイトです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/04

手編み:かぎ針編みのしましまポーチ

紺とグレーの毛糸で縞模様のポーチを作ってみました。
コレ、全体の形は舟形なのに底は真ん丸なんです^^;
というのは、最初作り始めたときは、丸くて縞模様の(バスケットタイプの)小物入れにしようと思っていたから。
で、どんどん編んでいって、形はまあまあ思い通りに出来たのですが、ここで問題が。
毛糸は編み地が柔らかいので、ある程度以上高さを出してしまうと縁がフニャッと倒れてきてしまって自立してくれないんですよね。
そんな状態ではなんだかイマイチ頼りないし何より使いにくいので「どうしようかな~」と思っていたところ、フと他の作品につけようと思って買って置いたファスナーがあることを思い出したのです。
そこで口に当ててみたところ偶然ほぼ同じ長さだったので「これだ!」とばかりに縫いつけてみた、というわけです。
(ファスナー縫いつけるのが凄く面倒だった&縫い目があり得ないくらい汚いのが哀しい…(T_T)でも、写真では見えないからいいか(笑))
なので「作ってみました」というよりは「出来上がりました」のほうが正しいですね(笑)
相変わらず行き当たりばったりです^^;

作り方は「わ」にした部分に10目くらいで作った1段目からグルグル適当に増し目をしながら円形の底を作って、好きな大きさになったらその目数のまま好きな高さまで編んで、最後に口にファスナーを縫いつけるという感じです。
縁の部分はバック細編みで仕上げました。
(久しぶりにやったので、編み方を忘れてしまっていた^^;)
ファスナーを付けるのがちょっと面倒ですが、あとはグルグル編むだけなので色の組み合わせや糸の材質、編み方、大きさで簡単に変化が付けられると思います。
最近流行のリネンなんかで編むと1年中使えそうですね(^^)

ちなみに底の部分はこんな(↓)感じ。

縞ポーチ(底部分) 最初は細編みで編んでいたのが、途中で面倒になって長編みに切り替えてます^^;
これでも形としてはそれっぽく出来ますが、もともと舟形のポーチを目指すなら最初から底を楕円に編んだ方がキレイだと思います。

手前にあるのは、本(下記参照)を参考にして編んだミニ「こものいれ」。
もうちょっと大きくなるかと思ったらけっこう小さかったので、こんな感じの大きめバージョンを作るつもりだったんだけど…?^^;
まあ、でも完成したから「ヨシ」としよう。

2、3玉であむかぎ針あみの女の子雑貨
4834724719

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/02/03

ココログ:フリー版でスパムコメント・TBが急増中

ブログを開設してしばらくはスパムも殆どなかったのであまり気にしていなかったけど、最近急激に受信件数が増えてきた。
特にここ数日のフリー版に対する件数の伸びがすごい。
判りやすいように今年に入ってからの毎日のスパムコメント・トラックバック(TB)の件数をグラフにしてみた。(下図参照)

スパム受信件数

これによると、1月中は全くなかった日もあるし、来ても1日10件前後って感じだったんだけど、1月31日からいきなり倍以上の件数が来始めていることが判る。
(今日(2月3日)の分は現在も増加中。上のグラフを作ったあと2時間くらいの間にも既に6件受信。これから深夜にかけて更に増えることが予想されます(T_T))

私のブログでは、昨年12月のはじめあたりからちょっとずつ件数が増えてきていたので、12月16日からコメント・TBの公開を認証制に変更していた。
その後、今年の1月22日、23日にココログ・フリーは「コメントスパムの負荷対策のための緊急メンテナンス」を実施。
1/22 ココログフリー緊急メンテナンスのお知らせ
1/23 ココログフリー緊急メンテナンスのお知らせ
このメンテナンスで状況が改善されて認証制が外せることを期待していたんだけど結果的には逆に増えてしまった、というわけ(T_T)

フリープランの場合、スパム対策はこの「認証公開制」と「IPアドレスごとの規制」の2点。
そのうち「IPアドレスの規制」については、来るスパムが全部違うIPを持っているという現状で登録するのはどうにも無駄な行為に思えるのでやってない。
(「賽の河原で石を積む」ような…といったら大げさかしら?^^;)
「コメント・TB認証制」にしても、フリーが出来た当初は「画期的な対策だ!」と思ったものだけど、ブログ上には表示されなくなるけど「来なくなる」わけではないので管理人のストレスが軽減出来ているかどうかは今となっては疑問だな。
(他の機能はともかく)スパム対策だけはフリーも有料プランと同じくらいのレベルに引き上げて欲しいものだ。
特に今回導入された禁止ワードの設定はかなり有効だと思う。
(少なくとも今来ているスパムに対しては。何故かダイエットとか薬の宣伝の英文スパムが大量に来るのだ。出来れば「英文だけのコメント(TB)はダメ」とかも出来ればなおヨシ)
それがダメならサッサとシステム側で止められるような処置をして下さい>ココログスタッフ様

プラス版のほうは、(偶然なのかスパム対策が効いているのか定かではないけど)今のところ1日数件くらいで済んでいるのが不幸中の幸い。
これで両方とも同じくらいのペースでスパムが来たらこんなに落ち着いてエントリー書いてる余裕はないと思う。

…でも、もしかしたら私のところって少ない方なのかも?
他のところはどのくらい来てるのかな?

あ、あと全くこれとは関係ないと思うけど、スパム・メールも最近すごく増えた。
迷惑フィルターで殆ど隔離されてるから特に実害はないんだけど、たま~に分類が間違ってる場合があって削除する前に念のためザッと目を通す必要があるので結構面倒くさい(怒)

それにしても、スパムって(メールにしてもコメントにしてもTBにしても)一目見て「そう」と判るものが殆どなのに、効果なんかホントにあるのかな~?
それがすごく疑問。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »