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2007/03/14

三谷幸喜/三谷幸喜のありふれた生活〈1〉〈2〉〈3〉

三谷幸喜のありふれた生活
三谷 幸喜
4022577193
三谷幸喜のありふれた生活2―怒濤の厄年
三谷 幸喜
402257836X
三谷幸喜のありふれた生活3 大河な日日
三谷 幸喜
4022579307

内容(「MARC」データベースより)
女優の妻、2匹の猫と愛犬とびとの生活、締め切り破りの日々、松たか子など仕事で出会う様々な人たち…。人気脚本家の慎ましやかだがエキサイティングな日々を綴った爆笑エッセイ。『朝日新聞』連載をまとめる。

(多分)現在も朝日新聞紙上で連載中の三谷さんの大好評エッセイ。
何故か急に読みたくなって1巻から3巻まで一気読み。
しかも、「新選組!」当時の部分が一番読みたかったのでまず3巻を借りて、その後2巻、1巻と手元に届いたので、執筆順とは逆の時系列で読んだことになる。

もちろんそれは単なる偶然の結果なんだけど、そうやって読んでみて「あれ?」と気がついたことがある。
何かというと、三谷さんも連載当初はかなり緊張していたのね~ってこと。

「大河な日々」あたりを読むともうかなり余裕があって、その枚数、スペースの中に読者を楽しませるための要素が無駄なくギュッと詰まってるって感じ。
そこから読み始めて、次の2巻目も同様な雰囲気だったので「さすが三谷さん。文章上手いよな~」と感心しきりだったんだけど、1巻目の最初を読んだらちょっと感じが違う。
特に最初の2~3回くらいはなんだか妙に攻撃的で、よそよそしい雰囲気が全体的に漂っていたのだ。

確かにいくら物書きのプロとはいえ、全く自分のホームグラウンドとは違う場所で仕事を始めるんだから緊張もするよね。
しかも天下の(?)朝日新聞で、演劇論でもない日常のエッセイを連載する、なんてことになったら全く何も感じない方がおかしいかも。
その辺りのココロの揺れが垣間見えたのが何となく嬉しかった(笑)
でもそれも最初の数回だけで、その後は慣れない場所なりのベストポジションを見つけたかのように自然体で、飄々とした身辺雑記をまとめ上げ続けているのはやはりすごい。
ビックリするような事件が起こったり、俳優さん、女優さんを巻き込んだ華やかな生活模様が描いてあったりすることは全く(笑)ないんだけど、その分(俳優、女優も含めた)周囲の人たちとの馴れ合いすぎない、でも心の通い合った関係がさりげなく書かれているのが好印象。
それ以外の、本当に日常的な話題についても、テーマの選び方や広げ方、オチの付け方など全体のバランスがすごくよくて、安心して読んでいられる。

私はどちらかというとエッセイは辛口系の方が好きで、こういうほのぼの系はあまり読まないんだけどこれはかなり面白いと思った。
こういう路線で緩くなりすぎずに面白く仕上げるって実はかなり高度なワザなのでは。
そのへんが「さすが三谷幸喜」だと思った。

第一巻:'00年4月4日~'01年9月18日、10月30日
第二巻:'01年9月25日~'02年12月25日
第三巻:'03年1月8日~'04年3月24日
の連載分を収録。

続刊も現在あと2冊出ているようなので、予約しておこうっと。

あ、そういえば、第三巻の巻末で三谷さんが「新選組!」撮影中の慎吾ちゃんと対談してるんだけど、その中で慎吾ちゃんが『大河ドラマの最終回の次の日のスマスマで「新選組!」のパロディがやりたい』って言ってる部分があるのに驚いた。
だってコレ、実現させちゃったでしょ。
日付はいつだったか覚えてないけど(でもやっぱり翌日じゃなくちゃ意味がないから翌日だったのであろう)実際に見て「あ~あ、こんなことやってるよ(笑)」と思ってたんだけど、それはこんな早い時期からちゃんと構想があったのね。
単なる「ノリ」や「勢い」でやってるわけじゃないのか~、ということにちょっと驚いてしまったのでした(笑)

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