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2007/04/29

斎藤美奈子/趣味は読書。

趣味は読書。
斎藤 美奈子
4480423133

内容(「MARC」データベースより)
ベストセラーなのに読んでいる人が周りにほとんどいないのはなぜか? 今まで誰もが気づきながら口にしなかった出版界最大の謎に挑む。『月刊百科』に掲載したものに加筆修正し、書下ろしを加えた。

文庫本の帯には「あなたの代わりによみましょう!」。

みなさん気にはしつつも、時間とお金を割いてまでは読みたくないと口をそろえる。/それならば、と考えた。お忙しいみなさまにかわって、私がお読みいたしましょう。いわば「読書代行業」である。
(文庫版p11~12より引用)

というコンセプトの本。
1999年~2002年まで平凡社のPR誌『月刊百科』に掲載した連載に単行本化、文庫化されたときに追加された書き下ろし数点を加えた計49冊のベストセラー本の書評が収録されている。

この本を読んで一番印象に残ったのは実は本文に入る前の「まえがき」として書かれた『本、ないしは読書する人について』という文章の中にあった【読書する人は少数民族である】という章。
新聞社やNHKの調査結果をもとに「日本人がどれだけ本を読まないか」について具体的な数字を挙げて説明して、

もし日本が100人の村だったら、40人はまったく本を読まず、20人は読んでも月に1冊以下だ。

と結論付けている。
(実数にして500万~600万人くらいって…mixiの登録者数より少ないんですけど…^^;)

そうか、本読みはマイノリティだったのか(驚)
自分の生活の中では本を読むのは当然のことだったし、周囲でもみんな読んでいる(ような気がしていた)し、ネット上にも書評(感想文)サイト・ブログがたくさんあるのでみんな本を読んでいるのかと思っていたよ。

でも、それにしては本屋に行くと、とても600万人くらいでは読み切れそうもないくらい多様な種類の本が置いてあったりするんだよね。
この多様過ぎるところが本の長所であり、短所であるってことなのかな。

とはいえ、私は「どんな世の中になっても本は絶対なくならない」と思っていたりするので、あまり心配はしていないんだけどね。
(『本』という形態はもしかしたら変わっていくのかもしれないけど…)

その後も【読書界は他民族社会である】、【「善良な読者」が出版界を支えている】などの論の展開が興味深かった。

本論も各種のベストセラー本(といっても今からするとちょっと古め)をその内容、読みどころ、コンセプトまで簡潔に判りやすく解説されていている。
どれもきちんと冷静さを保った、でもちょっとイジワルな視点での論評が展開されていて楽しく読めた。
中には「この元本、読んでみようかな」と思えるものもいくつかあったり。

これからも年1回くらいでいいのでその年のベストセラー解説本(?)を出してくれると嬉しいんだけどなあ(笑)

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