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2007/06/16

山口雅也/日本殺人事件

日本殺人事件
日本殺人事件

内容(「BOOK」データベースより)
憧れの日本にやってきた私立探偵のトウキョー・サム。しかし、そこは、サムライが生き、茶道がもてはやされ、遊廓が栄える不思議な国だった―。奇妙なハラキリ事件、茶室の密室、そしてオイラン連続見立て殺人と、数々の超ジャパネスクな難事件に挑むサムと不思議の国の住人たち…。かつてない究極の本格謎解きミステリー!!日本推理作家協会賞受賞作。

無名の外国人作家が書いた「不思議な日本」を舞台にした推理小説を偶然手に入れた「山口雅也」氏が、『どうしても名前を出したくない』という原著者の了解のもと翻訳、自著として出版した、という体裁の作品。

そうした最初の設定から、舞台、登場人物、小道具、シチュエーションに至るまで「ここまでやりますか」っていうほど細かく、丁寧に設定された「超虚構」の世界。
確かにそこにあるのは「どこの国だよ、これ」といった感じの不思議の国なんだけど、よく考えてみればどんな小説に書かれた日本だってそれが現実の日本とイコールであることはないんだから、こういうずらし方もアリだよね。
まあ、人によって好き嫌いは別れそうな気がするけど。
で、私はというと、こういうの嫌いじゃない。

何よりその設定に妥協がないところが素晴らしいと思う。
そこに描かれるニッポンは私が知っている日本とは別の国だけど単に思いつきで面白おかしく書かれていいるだけの矛盾だらけのシロモノではなく、その国なりのきちんとした秩序と約束事の上に成立した世界になっている。
また、描かれている日本文化の概念や歴史的経緯(武士道とか茶の湯とか)は、それだけ取り出してみれば(多分)きちんと考証されている正しい論だと思われる。
(逆にこれらも全部著者の創作なんだとしたら、そのほうがスゴイかも)

そんなパラレル・ニッポンのある地方都市で繰り広げられる殺人事件もその舞台設定に負けないくらいインパクトのある「あり得ない話」で徹底されていて面白かった。

続編も出ているようなのでこっちも読んでみようっと。

続・日本殺人事件
続・日本殺人事件

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