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2007/06/03

北森鴻/屋上物語

屋上物語
屋上物語

内容(「BOOK」データベースより)
そのデパートの屋上では、いつも不思議な事件が起こる。飛降り自殺、殺人、失踪。ここに、何があっても動じない傑物がいた。人呼んでさくら婆ァ、うどん店の主である。今日もPHSの忘れ物が一つ。奇妙なことにそれが毎日、同時刻に呼出音だけ鳴るのだ。彼女の手が空いた時間帯に、まるで何かを伝えたいかのように…。屋上の名探偵さくら婆アの奮闘ミステリー。

舞台がデパートの屋上、語り手は屋上に据え付けられたお稲荷様の狐像や観覧車やベンチ、謎を解くのは屋上でうどん屋のスタンドを切り盛りする名物おばさん…という設定だったら、もうちょっと「ほのぼの」しててもいいんじゃないかと思うんだけど。

設定に比べて起こる事件が陰惨過ぎる。
人は何人も殺されるし、しかもその後ろにある人々の感情も重く暗いので読んでいてとても疲れた。

一つの物語の登場人物が次の物語に影響を及ぼして、また新たな事件が…といった構成の短篇連作集。
その構成は巧いと思うし、物語の中心となる3人(泣く子も黙るうどん屋の看板店員・さくら婆ァ、裏にも表にも精通している"興行師"杜田、暴走気味だけど勘が鋭く憎めない高校生・タク)のキャラクター設定や役割分担もいい。
ただ、その巧さが却って物語の重苦しさを強調させていたように思う。

私はあまり好きじゃないなあ。
何より、こんなに色んな事件(殺人事件含む)が起こるデパート、あまり行きたくないし。


<関連サイト>
酔鴻思考 : 作家の公式サイト

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