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2007/07/28

宇江佐真理/卵のふわふわ

卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)
卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)

講談社「BOOK倶楽部」内容紹介より
江戸に拡がる暖かい煮炊きの煙
人はね、当たり前のことがおもしろくないんだよ。裏返しや逆さまが好きなのさ――
のぶちゃん、何かうまいもん作っておくれよ――。夫との心のすれ違いに悩むのぶをいつも扶(たす)けてくれるのは、喰い道楽で心優しい舅、忠右衛門だった。はかない「淡雪豆腐」、蓋を開けりゃ、埒もないことの方が多い「黄身返し卵」。忠右衛門の「喰い物覚え帖」は、江戸を彩る食べ物と、温かい人の心を映し出す。

舅・姑とはいい関係を保っているものの肝心の夫を信頼出来ず離婚を決意し実家に戻るのぶ。
しかしそこでも兄嫁の視線や心配する母の存在などが気に掛かり落ち着いて生活することは出来ない。

柔らかいイメージのタイトルだったのでもっとほんわかとした内容の話かと思って読み始めたら、これが意外と重め。
しかも著者特有の丁寧な描写でそれをきちんきちんと掬い上げていくから読んでいてちょっと辛かった。
出てくる珍しい料理も、そういう重い雰囲気の中で描かれるせいかあまり美味しそうには感じられなかったな。

でもその重い、やりきれない状況が動いて少しずつあるべき姿に収まって笑顔が戻るラストはよかった。

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