川田弥一郎/江戸の検屍官 闇女
出版社/著者からの内容紹介
医学推理+捕物帳!現役外科医で乱歩賞作家の試みがここに結実。
メスもない江戸で検屍に必要なものは何か。
男の屍と一夜を明かした女。病患死か他殺か、仔細に吟味せよ。
銀簪の変色によって検屍を行う同心・北沢彦太郎は、好色ながらも有能な医師・玄海、人相書の名人にして売れっ子枕絵師・お月ら、おなじみの面々の力をかりて、不可解な殺しの連鎖に挑む。
同心・北沢と友人の医師・玄海の2人が、現代のような近代的な医療設備も知識もない中で不審死を遂げた死体の検屍をする様子が興味深かった。
ただ、その内容(描写)が毎回同じなので何度も出てくるとちょっと単調に思えてしまう部分もあったかな。
仕事の手順なんだから当然なんだろうけど、物語の要素として考えるともう少し工夫があってもよかったのでは。
物語は長屋で見つかった水茶屋の女・お民の死体を皮切りに何人もの男女が次々と謎の死を遂げる連続殺人事件。
いろんな状況が次々出てきてそれをきちんと消化しきれまいまま次に行ってしまうので物語が入り組みすぎていて判りにくいし、その割に結末(動機)が単純でしかも伏線もあまりなく最後に犯人が全部喋ってお終いというアッサリした終わり方だったのが残念。
このくらいの話だったら題材的にも長編ではなく、連作短篇のほうが向いているような気がした。
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