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2007/12/02

文学賞メッタ斬り!~受賞作はありません編~

文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編 (2007)
文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編 (2007)

大森・豊崎コンビの「メッタ斬り!」シリーズ第3弾。
今まで同様、過去1年の文学賞受賞作やその文学賞の審査員、または文学賞自体の存在に対する忌憚のない辛口コメント満載で面白かった。

でもやっぱりこういう本を読んでいて思うのは「本の感想って結局個人の趣味の部分に帰結してしまうのでは?」ということ。
いくらお二人が「この作品はそうじゃなくて!」って言ったとしても、感覚的にそれに同調できない人ってたくさんいると思うんだよねえ。
何といっても最終的に受け取る読者自体がそれぞれの価値観でもって作品を選んでいるわけだし。

だとしたらこの本が版を重ねそれなりの権威というか「意味」を持ってしまうことで、(レベルの差はあると思うけど)両氏が批判する各賞の審査員コメントと同じスタンスになってしまうことにならないのだろうか。
自らが否定しているところに近づいていっているという気がする。
(もちろん、その辺りも充分理解した上で両氏も論を展開しているのだろうとは思うけれど)
とはいえ、これだけ内輪話が入っているとすれば、本好きでもかなり限られた人しか読まないと思うから別にそれはそれでいいのかもしれないけど(笑)

ところで今回から表紙に「~年度版」の文字が…。
毎年恒例になっていくのでありましょうか?
もし今後年度版として継続出版するのであれば、今の装丁じゃなくてもうちょっと手に取りやすい廉価版にしたほうがいいと思う。
(たとえば「このミス」みたいな感じ。値段も出来れば800円くらい高くても1000円以内にして欲しい)
今の作り、値段ってけっこう微妙で、でもだからこそ読む人を限定してしまう部分があるんじゃないかな。
私も自分で本屋で買おうって気には今ひとつならなくてつい図書館を利用してしまう。
でもそうすると出版されて半年くらい経たないと手元に来ないので、なんかちょっと時期はずれな感じが…。
1000円以下だったら雑誌感覚ですぐに買えると思うので考えてくれると嬉しい。
手に取りやすくなって、「何となく面白そうだから買ってみようかな」的な読者が増えればまた違った反響も期待できるんじゃないだろうか。
出来上がるまでには手間も暇も時間も掛かっているんだろうからなかなか値段を下げるのは難しいかもしれないけど、是非検討して欲しい。

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