浅田次郎/あやし うらめし あなかなし
内容(「BOOK」データベースより)
日本特有の神秘的で幻妖な世界で、生者と死者が邂逅するとき、静かに起こる優しい奇蹟。此岸と彼岸を彷徨うものたちの哀しみと幸いを描く極上の奇譚集。名手が紡ぐ、懐かしくも怖ろしい物語。
夢とも現実とも判断できない、ぼんやりとした部分で行き交う生ける者と死す者の邂逅の物語。
いつもの扉を開けたらそこに別の世界が広がっていたとでもいった感じに易々と異世界に踏み込んでしまう導入部とどこに連れて行かれるのかが判らない展開で、読んでいる間は背中がゾクゾクする作品ばかり。
それでいて読み終わって感じるのは恐怖ではなく、憐れみ、懐かしさ、哀しみ、安堵…といった柔らかい感情ばかりであるところが浅田次郎らしい作品集だった。
「赤い絆」「虫篝(むしかがり)」「骨の来歴」「昔の男」「客人(まろうど)」「遠別離」「お狐様の話」の7編を収録。
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