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2008/02/10

三雲岳斗/旧宮殿にて 15世紀末、ミラノ、レオナルドの愉悦

旧宮殿にて 15世紀、ミラノ、レオナルドの愉悦 (光文社文庫)
旧宮殿にて  15世紀、ミラノ、レオナルドの愉悦 (光文社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
消えた肖像画、失踪した令嬢、石像の右腕だけが後に残され、遺言書を入れた風変わりな箱は持ち去られた―異能の師匠レオナルド・ダ・ヴィンチが、ミラノの宰相ルドヴィコ・スフォルツァ、才媛チェチリアとともに、不可解な謎、奇妙な事件に挑む。そして三人を待ち受ける運命は!?異才・三雲岳斗が描く、稀代の天才・レオナルド・ダ・ヴィンチ。

以前読んだ「聖遺の天使」と同じく美貌の師匠(マエストロ)レオナルド・ダ・ヴィンチが探偵役となって事件を解決するシリーズ。
長編、かつダヴィンチ自身が現地で謎解きをした「聖遺の天使」に対して、これは芸術家たちの工房のある「旧宮殿(コルテ・ヴェッキア)」にミラノ宰相スフォルツァと宰相の愛人と噂されるチェチリアが持ち込んできた謎をダヴィンチが解き明かすという、どちらかというと安楽椅子探偵的な作りの短篇集。
キャラクターがしっかりしているのでどちらも面白かったけど、どちらかというと私はサクサク読めて判りやすい今回の作品のほうが好み。
(登場人物の名前+関係性が覚えにくいので、長編だと読んでるうちにワケが判らなくなってくる^^;)

前作で感じた、ダヴィンチの「魅力的なヤなヤツ」っぷりは健在。
あまり饒舌になりすぎることなく、さりげなく彼の才能や魅力が紹介されているのがいい。
ただ、そんな我が儘で人嫌いで変人のダヴィンチもチェチリアの頼みは断れないというような記述が毎回毎回出てくるのは(短篇集の宿命とはいえ)ちょっと邪魔くさかったかな。

「愛だけが思い出させる」「窓のない塔から見える景色」「忘れられた右腕」「二つの鍵」「ウェヌスの憂鬱」の5編を収録。

「愛だけが思い出させる」はタイトルも内容もスマートでありながら情熱的でステキだった。


聖遺の天使 (双葉文庫)
聖遺の天使 (双葉文庫)この作品の感想もよかったらどうぞ。
三雲岳斗/聖遺の天使

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