加門七海/常世桜―地神盲僧、妖ヲ謡フ
内容(「BOOK」データベースより)
三宝荒神の力を頼み、姿無き神霊・精霊と交感する。時を超え、異界と現を行き来する青年琵琶法師・十六夜清玄の物語。
桜の根方の庵で暮らす盲目の琵琶法師・清玄。
彼の前に客として現れるのは現実(うつつ)のものではなく、地に縛られ時の狭間で行き場をなくした幻想(あやかし)たち。
枯れた白木の、小さな桐の琵琶「十六夜(いざよい)」を伴い、彼らをあるべき場所に眠らせる清玄の活躍が、穏やかなしっとりとした文体で綴られていく。
タイトル+冒頭部分から「平安あたりの話かな?」と思いながら読み進めたら、いきなり現代の六本木が出てきたので驚いた(笑)
その後、昭和、明治、江戸…と遡り、最後に再び現代へと戻ってくる構成。
その中で、時代の空気を敏感に感じ取りながらも、変わらずに淡々とそこにあり、自分の力を必要とするものたちの怒りを哀しみを鎮める清玄と十六夜の姿が美しかった。
途中で挿入されているイラストはちょっと文章のイメージには合わなかったけど、それ自体はとても可愛らしくて好感が持てた。
特に「憑喪神」の中の小さな動物たちのイラストがお気に入り(^^)
ところで。
読んだあと、どこかのサイトでこの作品についての感想をチラッとみたところ
「漢字全てにルビが振ってあるのが云々…」
という記述があった。
「え?」と思って見直してみたら、ほんとうにそうだったのでビックリ。
読んでいる間、全く(本当にまったく!)気付かなかったのだ…^^;
改めて見直してみると「けっこう邪魔かも…」と思えるくらいビッシリ振ってあるのに、何故気付かなかったんだろう?
そのくらい面白かった?または単純に鈍感なだけ?^^;
どちらも正解かも(笑)
「花守」「夜宴」「玉兎」「定家葛」「憑喪神」「武蔵野」「さくら桜」の7編を収録。
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