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2008/04/06

神永学/心霊探偵 八雲〈1〉

心霊探偵八雲 (1) (角川文庫 (か51-1))
心霊探偵八雲 (1) (角川文庫 (か51-1))

出版社 / 著者からの内容紹介
大人気ハイスピード・スピリチュアル・ミステリー文庫化開始!
霊を見たり、会話できる不思議な能力を持つ大学生・斉藤八雲。ある日、大学で起こった幽霊騒動を調査することになるが……次々と起こる怪事件の謎に八雲が迫る大人気シリーズ、大幅改稿&追加エピソード収録で登場。

現在単行本(見たことないけどソフトカバーかな?)で7巻まで出ている人気シリーズの文庫化。
読む前は、なんとなく「人気マンガのノベライズ」みたいなイメージがあったんだけど(例の如く勝手な思い込み^^;)、実際はその逆でもともとこの小説があって、それが後に漫画化されたらしい。

でも、読み終わった感想としては、小説ではなくマンガのが面白そうな感じ。
せめて挿し絵があったほうがよかった。
(単行本ではあったのかな?)

デビュー作だからということもあるかと思うけど、全体的にゆる~い雰囲気。
「霊」や正体不明の人物に襲われるホラーっぽい描写もあるんだけど、描き方にビジュアル的なインパクトがあまりないので怖さをあまり感じないし、またそれによって引き起こされる謎自体も特に目新しくもないので話を読んでいる途中で結末が殆ど判ってしまい「これからどうなるんだろう」的なドキドキワクワク感はなかった。

キャラクターもかなり類型的。
特にヒロインの晴香は、典型的な女の子のキャラクター。
真面目でお節介焼きで曲がったことが嫌いで、ちょっとデリカシーに欠ける。
気が強いけど、実は寂しがり屋で傷つきやすい…で、外見は可愛い、と。
正直、苦手なタイプでございます^^;
しかも、この1冊を読む限りでは主役の八雲はこの晴香に振り回されて事件に引きずり込まれてるようにしか見えないところが痛い。
だって、全部晴香が事件(謎)を八雲のところに運んでくるんだもの。
作品の中でも「トラブルメイカー」と呼ばれているけど、それよりも「疫病神」のほうが正しいかも…。
しかも、何度も死にそうなくらい危ない目に遭っているというのに、無防備すぎるし鈍すぎる。
危機管理能力とか、学習能力ないのか?と思う。
主人公の八雲も霊を見ることが出来るという特異体質や幼少時代からの辛い経験を経て、人を信用しない達観した人物像になっているかのように見えて、晴香がコンプレックスの象徴である赤い目を「キレイ」と言ってくれたことが嬉しくて、気に入ってしまうあたり子どもなんだよねえ…。
しかも、2人ともお互いに惹かれていることを認めようとしないところが、メンドクサイ。
(まあ、青春小説の王道かもしれませんが)

なので、この若者同士の会話よりも、八雲に因縁のある刑事の後藤や、両親を失った八雲を育ててくれた僧侶の叔父など大人相手の会話のほうが話もスムーズに流れるし、読んでいて安心出来た。
こっちの会話の比重を高くすれば、もうちょっと落ち着いて読めるようになるかも。

あとは物語自体、もうちょっとひねって凝った内容になることを期待。

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