加藤実秋/インディゴの夜 チョコレートビースト
インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)
内容(「MARC」データベースより)
人気ホスト襲撃に、ホストコンテストを巡る陰謀。ストリートの事件は、「club indigo」におまかせ! ホスト探偵団が今夜も狂騒の街を駆け抜ける。「インディゴの夜」に続く、スピード感あふれる連作短編集第2弾。
先日読んだ『インディゴの夜』の続編。
表題作の他「返報者」「マイノリティ/マジョリティ」「真夜中のダーリン」の4編を収録。
前作は想像していたのとちょっと違うなと感じた部分があったせいか何となく物語に乗り切れなかったけど、今回はどんなキャラクターが出てくるのか判っていたのでスムーズに読めたし、物語自体も設定はけっこう込み入ってるわりに展開がスムーズで面白かった。
ただ、「club indigo」って普通のホストクラブと違っているのはハコとホストたちの外見だけで、サービス自体は普通のお店と同じという設定なのがちょっとつまんないんだよね~。もう一つ何かひねりが欲しいところ。
まあ、そこがメインではないから、そこまで力入れなくてもいいのかも。
ただ、怪しい人物がいかにも「怪しい」ってすぐに判ってしまったり、そのわりにメインの人物(晶や塩谷たち)が相手の反応に鈍い(と思えてしまう)部分がけっこう多いのはちょっと問題かと。
結果的に登場人物たちの謎解きよりも先に結末が読めてしまう。
物語を次の局面に展開させるために必要な場合もあるかもしれないけど、「先を読まれてしまう」というのはミステリーとしてかなり痛いことだと思うのでその辺をもっと工夫して欲しい。
登場人物では、「club indigo」のホストらしくないホストたちよりも、(この作品の中ではサブキャラだけど)ホストの王道を行く憂夜や空也のほうが気になる。
いつかこの2人の因縁話や、憂夜と塩谷の出会いの話が読める日が来るのを楽しみにしておこう。
インディゴの夜 (創元推理文庫 M か 5-1) | 前作の感想もよろしかったらどうぞ。 ■加藤実秋/インディゴの夜 |
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