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2008/05/18

畠中恵/とっても不幸な幸運

とっても不幸な幸運 (双葉文庫 は 18-1) (双葉文庫 は 18-1)
とっても不幸な幸運 (双葉文庫 は 18-1) (双葉文庫 は 18-1)

内容紹介
ややひねくれているけれど、料理自慢で世話好き店長のいる酒場。今日もクセモノ常連客が、いわくつきの「とっても不幸な幸運」の缶を持ち込んだ。缶から現れた物がもたらしたのは「災い」? それとも「幸せ」? 「しゃばけ」シリーズで大人気の作家が贈る現代版ファンタジックミステリー!

ヒャッキンで買った、『とっても不幸な幸運』という名前のカンヅメ。
見た目は何の変哲もないカンヅメだが、それを開けると開けた人物の過去の記憶やそれを象徴する幻が飛び出してくるという不思議なシロモノ。
それに惹かれるように起こる事件を、新宿のバー『酒場』のマスターや常連たちが解決していく短篇ミステリー連作集。

『酒場が舞台のミステリー』というと北森鴻さんの<香菜里屋シリーズ>が最初に思い浮かぶ。
でもあんな雰囲気を想像して読み始めると物語に入っていくのがちょっと大変。
「カンヅメを開けると幻や記憶やそれを象徴するものが出てくる」というファンタジー的な設定を理解して、素早く前述の想像と入れ替えることが出来るか、がこの作品を読むポイントかも。
(または最初から先入観なしに読むこと)

私はこの切り替えがなかなか上手く行かずにちょっと戸惑った。
だってその「カンヅメから不思議なものが出てくる」というのがこの中の全ての作品に共通する設定だということに、2つめの作品を読むまで気付かなかったんだから。
(1作目だけの特殊な設定かと思って読んでいた^^;)

それに慣れてしまえば、サクサク読めて終わり方もホッと出来る作品。
…なんだけど、それでもこの『酒場』のマスターや客の言動に、なんとな~く違和感を感じてしまったのは何故なんだろう?
なんとなく「とってつけた」的な発言や行動が目に付いてしまったような気がする。
特にマスターは連作の最後に出てくる若い頃のエピソードと、今の姿が上手く結びつかなくて何となく微妙な感じのまま読み終わってしまった。

舞台がバーじゃなければ…とも思ったけど、他人の大人がこんなに親密に時間や場所を共有出来るのはやっぱり「お酒を飲む場所」でしかあり得ないのかもなあ…。


香菜里屋を知っていますか
香菜里屋を知っていますか

<香菜里屋シリーズ>もこの作品で最後みたいですね。
だんだん工藤(マスター)が千里眼状態になってきて、ミステリーとしてはあまり興味がなくなっています…。
それよりも「香菜里屋の料理本」が出たら嬉しいかも^^;

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