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2008/05/18

有栖川有栖/白い兎が逃げる

白い兎が逃げる (光文社文庫)
白い兎が逃げる (光文社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
「君を好きになった。君も僕に興味を持って欲しい。それが無理なら、離れたところから君を見守っているだけでもいい」―。ストーカー行為に悩む劇団「ワープシアター」の看板女優・清水玲奈。彼女を変質者から引き離すプランは、成功した筈だった。ところが、ストーカーの死体が発見され、事件は思わぬ展開に! 臨床犯罪学者・火村英生の論理的思考が冴え渡る、4編の傑作本格推理。

臨床犯罪学者・火村助教授と推理作家・有栖川有栖のコンビが活躍するシリーズ。
表題作他「不在の証明」「地下室の処刑」「比類のない神々しいような瞬間」の4編の中編を収録。

事件の発生から、主役2人の登場、捜査、推理、解決という流れがスムーズで巧い。
短篇だと物足りないし、長編だと話が複雑になってきて付いていくのが大変になるので、「中編」と呼ばれるこのくらいのページ数の作品が一番読みやすい。

4作の中では「比類のない神々しいような瞬間」が面白かった。
著者曰く「(作品のラストに明かされるある事実は)賞味期限のあるアイディア」とのことだったけど、初出から6年経っても「おお、なるほど」と感心できる私のような読者もいるわけだからよろしいのではないでしょうか?(笑)

表題作は内容が凝っていて、二転三転する設定が面白かったしラストの謎解きは意外性があったけど、その分話に付いていくのがちょっと大変だった。
脳の持続力や瞬発力がないとミステリーを楽しむのは難しい。

牛尾篤氏によるカバーデザインが印象的。

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コメント

あ、タイトルから「川」が落ちている。

投稿: ムムリク | 2008/05/18 10:41

■ムムリクさん
こんにちは。

>タイトルから「川」が落ちている

あ、ホントだ![汗]
いつもこの著者名を書くときは有栖川有栖川と入力してから一番後ろの「川」だけ削除しているのですが、今回は2つとも削除してしまったようです…。
早速修正しました。素早いご指摘ありがとうございました[♪]

投稿: tako | 2008/05/18 10:48

こんばんは。うわー、一気にアップですね。

これ、さっそく買ってきました。あとでトラックバックさせてくださいね。(でも、読了はいつになるかなぁ)

∥このくらいのページ数の作品が一番読みやすい。

ですね。「女王国の城」に、なかなか取りかかれないでいます。

投稿: | 2008/05/18 20:01

■涼さん、
こんにちは。

>一気にアップ

最近、週末にしか記事が書けないのでどうしてもまとまってしまいます。
しかも最初の2冊はもう2週間くらい保留にしていたので「早くしないと忘れる~!」と思って慌てて書きました(笑)

涼さんの感想も楽しみにしています。
コメントありがとうございました♪

投稿: tako | 2008/05/18 20:40

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白い兎が逃げる 有栖川有栖〔著〕出版 光文社(光文社文庫)発売日 2007.1定 [続きを読む]

受信: 2008/05/31 09:34

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