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2008/05/11

ハセベバクシンオー/「相棒」シリーズ 鑑識・米沢の事件簿

相棒シリーズ 鑑識・米沢の事件簿~幻の女房~ (宝島社文庫 610 「相棒」シリーズ) (宝島社文庫 610 「相棒」シリーズ)
相棒シリーズ 鑑識・米沢の事件簿~幻の女房~ (宝島社文庫 610 「相棒」シリーズ) (宝島社文庫 610 「相棒」シリーズ)

内容紹介
大人気ドラマシリーズ『相棒』のスピンオフ小説が、劇場版の公開に合わせて発売に! 爆弾テロ予告事件が起こった東京ビッグシティマラソン。犯人を捜していた鑑識官・米沢守は、そのマラソンの参加者に、自身の逃げた女房を見つけ出してしまう。特命係の杉下右京・亀山薫がテロ予告事件の犯人を追うなか、米沢はひとり、逃げた女房の行方を捜していた……。『相棒』の人気キャラクター、鑑識・米沢が大活躍する、文庫オリジナルストーリー。

人気ドラマ「相棒」の現在公開中の映画版のサイドストーリー。
しかも主役は鑑識の米沢守。
いわゆる最近流行の「スピンオフ」作品ということ。

ドラマ自体けっこう好きで(全編ではないけど)よく見てるし、その中でも米沢を演じている六角さんは昔何度も下北あたりの劇場で生の舞台を拝見したことがあるので(勝手に)親近感を持って見ていた役者さんだった。
(六角さんが主役をやった「夜曲」は名作!何度見ても泣けました)
このドラマでも六角さん特有のオタクっぽいけど妙に人なつっこい、不器用そうに見えて実は手先が器用で繊細で気が利く。
といった微妙なキャラクターを米沢という登場人物に反映させて、今では特命係の2人にとってもドラマ全体にとってもなくてはならない存在になっているのが印象的。
本編のノベライズは見かけても「う~ん…今じゃなくてもいいか」って感じだったけど^^;、これは見た途端「あ、面白そう!」と思って即買いだった。

爆弾テロ予告があったマラソン大会の参加者に別れた(逃げた?)女房・知子の姿を見つけた鑑識の米沢が、事件解決後彼女を訪ねて職場とアパートに赴くが実際に顔を合わせることなくその場を去る。
それから2日後、「女性の変死体発見」の出動要請に応じて出掛けた先はそのアパートの彼女の部屋だった。
動揺を隠しながら職務を遂行する米沢。
状況から彼女の死が「自殺」で片づけられようとしていた矢先、所轄署の1人の刑事が米沢を訪ねて来る…。

最初にちょっとしたミスリーディングがあって、その後よく似た境遇の「相棒」と2人独自の捜査を展開し、真相を掴んでいく過程が丁寧に、しかも読みやすく判りやすく描かれていて面白かった。
しかも、テレビで見る米沢のキャラクターがそこにちゃんといて、「確かにこんなふうに反応するだろうなあ」とか「こういうこと言いそう!」って表現がそこここにあって、ストーリーや謎解きと同時にそうした部分も楽しく読むことが出来た。
特に、「相棒」と2人で自分のマンションに向かう途中、HIP-HOPのダンサーたちや小学生の男の子に気軽に声を掛けられる、という部分。
「得体の知れなさ」が逆に「愛すべきキャラクター」に感じられる描写がよかった。

右京と薫は予告テロの後始末に追われて手助けを求められない、だから米沢が自力で…という設定や、それでいてトリオ・ザ・捜一のメンバーや角田5課長、たまきや美和子などのレギュラーメンバーをさりげなく出してくる構成も巧かった。
ホントにこのままドラマ化しても大丈夫なのでは?と思える作品。
そうなったら嬉しいんだけど…。

次は、トリオ・ザ・捜一(特に歪んだ正義感・イタミン(as 川原さん)!)やいつもマイペースな角田5課長を主役にしたスピンオフを期待!

相棒 劇場版―絶体絶命!東京ビッグシティマラソン42.195km
相棒 劇場版―絶体絶命!東京ビッグシティマラソン42.195km
相棒-劇場版-オリジナルサウンドトラック
相棒-劇場版-オリジナルサウンドトラック

相棒-劇場版-

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