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2008/10/13

光原百合/最後の願い

最後の願い (光文社文庫)
最後の願い (光文社文庫)

内容(「MARC」データベースより)
新しく劇団を作ろうとしている度会恭平。納得するメンバーを集めるため、日々人材を探し回る。その過程で出遭う謎。日常に潜む謎の奥にある人間ドラマを、優しい眼で描く青春ミステリー。

面白かった!

新しい劇団を作ろうとしている一人の青年が、こいつなら一緒に出来ると見込んだ人物に会いに行き、その相手が語る昔話から彼(女)の物語に秘められた真実をあぶり出し、それによって相手の興味や信頼を得ていく…という設定。

1話完結の短篇のように描かれた6つの物語の中で劇団の脚本原作者、役者、制作、美術担当者らが集められていく。
そして最後の短篇で集められた劇団員たちが一堂に会し、遂に旗揚げ好演の幕が上がる…という良くできた構成。

物語の設定、謎解きは丁寧によく考えられていて納得できる内容で読みやすかったし、登場人物が(芝居関係者という設定らしく)みんな個性的なのも楽しく読めた。
何より会話のテンポがいいのが印象的。

彼らがどんな芝居をするのか見てみたい。
それがダメならせめて続編を!

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コメント

この本、読みましたよ。面白いですね。
まだ書いてなかったなぁ。

投稿: | 2008/10/13 20:25

■涼さん
こんにちは。

光原さんの作品はいくつか読んでいるのですが、これが一番面白かったです♪
劇団代表の度会よりも、いつもバッグにビールを持って歩いている(笑)役者の風見くんのほうが好きなキャラでした。
続編キボンヌ、です(笑)

投稿: tako | 2008/10/14 22:51

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