映画:パコと魔法の絵本
公開の随分前からテレビ東京で何度も放送されていたCMとか宣伝番組で「面白そう」と思っていた映画。
期待通り面白かった!
TVで見てた時もやたらにハデだな~という印象があったんだけど、実際の映画もその印象のまま。
画面一杯に出てくるカラフルでキッチュな無数の小道具、どこが実写でどこがCGか判らないような背景や建物、派手なメイクや衣装の役者たち。
映画の登場人物と一緒に観客も飛び出す絵本の中に入り込んでしまうような賑やかな映画だった。
でも、見た目はそんなハチャメチャな映画なのに、ストーリー自体はすごくシンプルでストレートなのですっごい判りやすかった。
派手で強烈な見た目でとても病院が舞台とは思えない設定なのに、そこで展開されるハートウォーミングな物語にかなり泣かされてしまったよ^^;
しかも、そんな相反する要素が全く違和感なく存在していたという事実が素晴らしいと思う。
まあ、あれだけいじわるの頑固ジジイだった大貫がパコに(引いては周囲に)優しくなってしまうのが早すぎなんじゃ?という部分とか、結局人を変える力があるのは「汚いオカマ」じゃなくて「可哀想で可愛い女の子」なのね~って部分はちょっと引っ掛かったりはしたんだけど(笑)
それにしても役者さんたちのメイク+衣装は凄かった!
看護士役の2人(土屋アンナ、小池栄子)も見た目怖いし(でも、中身はかなり優しい)、医師役の上川さんもかなり弾けていたし(笑)
あんなに弾けた上川さんを見るのはすごく久しぶりだったので嬉しかった♪
(この間TVでチラ見した「柳生十兵衛」はムチャクチャ真面目な役だったよ…。TVだとやっぱりああいうイメージだよね)
しかも、あんなにふざけた格好してるのに、言ってることは至極まともで、しかも説得力があるところがスゴイと思った。
患者では妻夫木くんがすごかった…というかメイクと髪型が変わりすぎていて最初誰だか判らなかった^^;
でもやっぱりキモは大貫役の役所さんでしょう。
上手い役者さんだけに前半のイジワルっぷりが半端じゃなくて見応えありでした。
時々すごい早さで背景(風景)が動く(飛ばされていくガマ王子を追いかけて視点が動いてる、とか)場面があって、ああいう動きに弱い(見てると頭がクラクラしてくる)私はちょっと辛かったです。
映画の公式サイトはこちら↓(かなり重いです…)
■パコと魔法の絵本
パコと魔法の絵本 オリジナル・サウンド・トラック ![]() | ガマ王子対ザリガニ魔人―パコと魔法の絵本 ![]() |
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コメント
>ああいう動きに弱い(見てると頭がクラクラしてくる)私はちょっと辛かったです
それ、わかります。なんだか酔いそうになりますよね。
私はそーゆーのにそんなに弱くはないけれど、
あの色の氾濫やらめまぐるしく動く場面やらで
頭がグラグラしそうでした。
それに妻夫木クン、キャストがわかってなければ
絶対最後まで誰だかわかんなかったです(笑)
でもほんとに久しぶりにかなり面白かった映画でしたね。
投稿: shirokko | 2008/10/05 21:03
■shirokkoさん
こんにちは~。
>キャストがわかってなければ絶対最後まで誰だかわかんなかった
ですよね~!
私も「誰これ?」ってしばらく悩んでて、随分経ってから「そういえばツマブッキーも出てたはず…ということはもしかして?!」って気が付いた次第。
髪や顔のメイクはともかく、歯がかなりいじってあったのが凄く怖かったです[汗]
その割に劇団ひとりがあまりにもフツーだったのが却って違和感ありました(笑)
>かなり面白かった映画
うんうん。
すごく感動した!ってワケではないのですが、シンプルで力強くてすごく楽しめる作品でした。
(でも相変わらず人が少ない映画館で見たので、他の観客の反応はほぼ「ナシ」でしたが^^;)
shirokkoさんのブログを見るといつも私が「面白そう」と思ってる映画をいち早く観て感想を書いて下さっているのでとても参考になります。
(「おくりびと」も気になってます。)
また新しいレビュー期待してますね~♪
投稿: tako | 2008/10/05 21:58