今野敏/残照
内容(「BOOK」データベースより)
東京・台場で少年たちのグループの抗争があり、一人が刃物で背中を刺され死亡する事件が起きた。直後に現場で目撃された車から、運転者の風間智也に容疑がかけられた。東京湾臨海署(ベイエリア分署)の安積警部補は、交通機動隊の速水警部補とともに風間を追うが、彼の容疑を否定する速水の言葉に、捜査方針への疑問を感じ始める。やがて、二人の前に、首都高最速の伝説を持つ風間のスカイラインが姿を現すが…。興奮の高速バトルと刑事たちの誇りを描く、傑作警察小説。
面白かった~!
何なんでしょう、この落差(笑)
捜査の展開もすごくキッチリ作ってあるし、捜査の停滞や敵対関係など緩急の変化に富んでいて物語の中でリズムが何度も変わるのでそれがすごく面白かったです。
この作品で何より魅力的だったのは、安積と本庁交機隊の速水がコンビを組んで捜査に当たるという設定。
この2人のオジサンコンビにはそこはかとない色気があっていいですよね~(笑)
普段は速水が一方的に安積に絡んで行って安積はそれを迷惑に思っているように見えるのに、安積がふと気になって速水のほうを見ると速水は何でもない顔をしているので安積が「あれ?」ってなっていたり。
でも、2人とも大人なのでお互いに気にはなるけどそれ以上深入りしたりしないのがいいですね。
速水がこれだけ安積にこだわるには何か理由があるのだろうと思うので、それについて触れている話なんかも読んでみたいですね。
更に今回は速水の運転するパトカーで容疑者とカーチェイスをするシーンがあってすごく盛り上がります!
速水小隊長、カッコいい~!
容疑者の設定もなかなか魅力的だったし、またまた本庁の相楽くんが悪役で出てきて安積のいいところを強調してくれるし…展開としてはほぼ完璧な感じじゃないですかね。
ああ、でも須田以外の安積班メンバーズがほとんど活躍していないのはちょっと寂しかったかな。
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