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2009/10/12

赤川次郎/霧の夜の戦慄 百年の迷宮

霧の夜の戦慄 百年の迷宮 (角川文庫)
霧の夜の戦慄  百年の迷宮 (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
16歳の少女・綾は、父親を不慮の事故で亡くし、スイスの寄宿学校に留学することになった。寄宿舎での1日目、不思議な睡魔に襲われた綾は意識を失う。そして気がつくと、なんと1888年のロンドンで「アン」という名で暮らしていたのだ!街は、殺人鬼(切り裂きジャック)の影に怯えていた。以前からこの事件に興味をもっていた綾は、自分の手で捕まえると意気込むのだが―。時空を超えて繰り広げられるミステリー。

赤川氏の作品を買うのは(多分)初めてです。
(読んだことは何度かあるかも。『ふたり』とか)
買わないことに特に理由があったわけではなく、あまりにもたくさん売っていると却って買う気がしなくなるという天の邪鬼な性格のせいです(笑)
今回は新刊文庫の棚に平積みになっていて、しかもいつもの赤川氏の作品らしからぬ暗いイメージの表紙だったので手にとってパラパラ読んでみて「面白そうかな」と思ったので購入しました。
(文庫版の表紙イラストは、以前読んだ有栖川有栖の『白い兎が逃げる』のカバーを描いたのと同じ牛尾篤さんです。)

両親を失ったあとスイスの寄宿学校に留学した16歳の少女・綾が、現代と1888年のロンドンを行き来して「切り裂きジャック」の正体を突きとめる、というお話。

冒頭からすごくスピーディな展開で、いろんな要素が次々出てくるので飽きることはありません。
文章も非常に判りやすいので、内容がかなり込み入っているのにすんなり読めるし。
しかも、この綾(=アン)が16歳の女の子(しかも社長令嬢)とは思えないほど肝が据わっていて、自分からどんどん危険な場所に足を踏み入れていくのでハラハラする場面がたくさんあったのも楽しかったです。
逆に「あまりにも順応性が高すぎじゃないですか?」と心配になるくらいでした^^;
普通のタイムスリップものみたいに本人として時間移動するわけではなく、また時代によって別の人格になるのにそれぞれの時代の記憶をお互いに保持したままになっているというのも結構斬新な設定でした。

ただ、いろんな要素をたくさん詰め込みすぎたため、物語の中で消化し切れていないエピソードもあったような気がします。
例えば、アンドリューの死んだ兄・ケンのこととか、綾が死んだ父の跡を継いで会社の社長になる話とか、母親が失踪した原因とか…「え、この話はこれで終わり?」って話がけっこうたくさんありました。
特に綾の両親の話はあれでホントによかったの?という終わり方。
「それじゃあ、あまりにも勝手すぎませんか?」と私なんかは思ってしまったのですが、当の綾はニッコリ笑ってエンディング。
「あれで納得できるなんて、なんて大人なんでしょう」…と思ったのでした。

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コメント

わたしも似たような理由であまり手を出していませんでした。
が、スズメバスのシリーズはなかなかお薦めですよ。

投稿: ムムリク | 2009/10/12 14:58

■ムムリクさん
こんにちは。コメントありがとうございます。

>スズメバスのシリーズ

そんなシリーズがあるんですね。初めて知りました。
本屋さんでチェックしてみます…と思ったら、文庫化はされてないんですね。じゃあ、図書館を利用させて貰おうっと^^;
ご紹介ありがとうございました!

投稿: tako | 2009/10/13 22:19

はじめまして。
私も「霧の夜の戦慄」読みました。
やっぱりアンドリューの兄さんの件って解決してないですよね?
見落としたかなぁ…って思ってました;

投稿: 雨音 | 2009/10/17 10:14

■雨音さん
はじめまして。

>アンドリューの兄さんの件って解決してない
>見落としたかなぁ…って思って

私もつい本編に気を取られて脇のエピソードがどうなったか忘れてしまうことが多いのですが、これについてはけっこう気にして読んでいたので多分間違いはないかと思います。
「あんなに思わせぶりに書いておいて結論ナシ?!」ってちょっとビックリでした。
綾ちゃん、肝っ玉据わりすぎですよね(笑)

コメントありがとうございました(^^)

投稿: tako | 2009/10/18 09:50

2冊くらいでしたか、文庫になっていますよ。
なかなかでないのです。

投稿: ムムリク | 2009/10/19 10:14

■ムムリクさん
こんにちは。何度も足(?)を運んで頂き、ありがとうございます(^^)

>文庫になっていますよ

そうなんですよ!
この間コメントを書いたときはAmazonでチェックしたのですが、そこには文庫の情報がなかったのでてっきり「文庫化されてない」と思ってしまったのですが、先週末何気なく入った本屋の平台でこのシリーズの3冊目が新刊として並んでるのを発見!
「なんだ、文庫になってるじゃん」…。

1、2冊目はハードカバーを図書館で借りてしまったので、これを読んで面白かったら3冊目は文庫版を買おうかと思ってます。(どっちでもいいんだけど(笑))

読み終わったら感想書きますね~。

投稿: tako | 2009/10/19 21:30

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