岳真也/土方歳三 修羅となりて北へ
内容(「MARC」データベースより)
負けても、負けても、生ある限り戦う! 鳥羽・伏見から江戸、甲州、下総流山、宇都宮、会津、そして箱館・五稜郭へ-。戦い、戦いぬいて「義」に殉じた土方歳三の壮絶な生きざまを描く長編時代小説。
図書館で本を探しているときに見つけた一冊。
鳥羽伏見の戦いでの敗戦以降、生きる(あるいは死ぬ)場所を探して北へ転戦していく新選組を土方を中心に描いた作品です。
タイトルに土方の名前が入っていたら借りないわけにはいかないでしょう、ということで借りたのはいいのですがなかなか読めなくて結局読み終わるまでに1カ月近く掛かってしまいました。
新選組を扱った作品の中で何度も読んだことがある時期の話で切り口としても特に新味があまりなかったし、文章も丁寧なのですがその分盛り上がりが今ひとつ。
また、土方の人物設定も主役のわりにちょっと弱かったかな~、という印象でした。
まあ、これは、私自身が新選組関連本を何冊も読んでいるので、つい他と比べてしまうからなのですが。
回想として描かれる鳥羽伏見以前のエピソードの挿入方法や、転戦の途中足の指を負傷した土方が会津で(思い通りにならない身体にイライラしながら)療養していたあたりの記述は興味深かったです。
それにしても、会津藩主・容保公はやっぱり素敵ですね。
この作品にはちょっとしか登場しないのですが、容保公が土方に掛けた一言に暖かい人間性が感じられました。
彼を主役にした小説が読んでみたくなりました。
今度探してみよう。
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