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2010/03/13

荒木源/ちょんまげぷりん

ちょんまげぷりん (小学館文庫)
ちょんまげぷりん (小学館文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
シングルマザーの遊佐ひろ子は、お侍の格好をした謎の男と遭遇する。男は一八〇年前の江戸時代からやってきたお侍で、木島安兵衛と名乗った。半信半疑のうちにも情が移り、ひろ子は安兵衛を家に置くことに。安兵衛も恩義を感じて、家事の手伝いなどを申し出る。その所作は見事なもので、炊事・洗濯・家事などすべて完璧。仕事で疲れて家に帰ってくるひろ子にとって、それは理想の「主夫」であることに気づく―。

180年前の江戸時代からタイムスリップしてきた侍が、偶然出会い居候させてもらうことになったシングルマザーの家で家事をこなすうちに料理の才能に目覚める。
特にケーキ作りの腕は天才的で、それがきっかけで有名人になり…という話。

設定とあらすじから考えて、もっと「リアリティは置いといて…」な展開のストーリーかと思っていたら、安兵衛がひろ子・友也親子と出会う場面、その後一緒に暮らし始めるまでの展開、ひろ子の仕事先での描写などかなり堅実な内容だったのが意外でした。
でも、その、一直線にはいかないけど、少しずつ問題をクリアしたり、誤解を解いたりしながらお互いが知り合って、信頼が生まれていく様子が丁寧に描かれていることがこの物語に説得力を与えていたと思います。

前半はそうした堅実な描写もありつつその後安兵衛がTVの時代劇に夢中になったり、買い物や家事を覚えるあたりはユーモアもあり、「なるほど」と納得してしまう部分もあってかなり面白く読めたのですが、後半安兵衛がTVに出ることになるあたりから急に話が一方的に進むようになって、内容も重く刺々しい雰囲気になってしまったのが残念でした。

終わり方はひねりがあって面白かったので、そこに至るまでの途中の部分ももうちょっと余裕を持った描写だったらもっとよかったのに…と思いました。

でも全体的にはスピード感があって読みやすくて面白かったです。

この作品は映画化されて今年の夏の公開が決まっています。
主役の安兵衛役は錦戸亮くん。
確かに映像でも面白そうな作品だし、錦戸くんも武士の格好が似合いそうではあるのですが、この作品の中での安兵衛は

歳は四十前後だろうか。小さな目に団子鼻、あごはえらが張ってがっしりしている。近頃めったに見ないくらいの泥臭い顔だ。

という外見なんですよ。(でも年齢は25歳)
その安兵衛がパティシエとしての才能を開花させ、TVでもひっぱりだこの人気者となる…というのがこの物語の一つのポイントだと思うんですけどね~。 錦戸くんじゃそのまま「カッコイイお侍さん」じゃないですか!
そのあたりのギャップをどうするのか、はたまたどうもせずにそのまま「カッコイイお侍さん」で通すのかも興味があります(笑)

ちょんまげぷりん公式サイト
※トップページだけで中身は何も公開されてないみたいですね。

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